- Amazon.co.jp ・本 (300ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334747336
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30年前、中学時代に4人で続けていた「交換日記」。
ある日突然典子のもとに「交換日記」が届き、送りつけたと思われるハセジュンこと長谷川淳子は遺体となって発見された。
死者が「交換日記」を届けられるはずもない。
では、いったい誰が?
典子は「交換日記」が届けられた困惑を抱えながら、一人娘・美咲の不登校問題にふり回される。
何とか美咲の心を理解しようと典子は思うのだが。
中学時代だろうと社会人だろうと、自分の居場所を求める気持ちは変わらないと思う。
疎外され、ひとりになっても毅然としていられる人間は少ないと思う。
ひとりぼっちなのではない。ひとりが好きなだけだ。
そう思い込んで無理をしても、結局は気持ちだけが疲れていく。
中学時代から30年の時が経ち、彼女たちは40代の女性になっている。
主婦として、母として、社会人として、それぞれに葛藤や悩みや問題を抱えながら生きている。
いくつになっても、どんな環境で生活していても、悩みや問題はついてまわるらしい。
40代になった自分を想像してみる。
いまとまったく違う悩みもあるだろうけれど、結局いまと同じような悩みも抱えたままのような気もする。
典子にとって届けられた「交換日記」は、家族がわかりあえるきっかけになった。
久美子にとって明美との再会は、人生をやり直すきっかけになった。
何かのきっかけで変わっていくことって、意外にたくさんあるのかもしれない。
どうせなら、良い方向へと変わっていきたいものだ。
新津さんらしい物語だった。 -
初の新津きよみ。
30年振りに届いた中学時代の交換日記。直後、仲良し4人組の一人が殺された。音信不通だった残りの3人の人生が動き出す…。
主人公達と同年代の私は、あるあると思いながら読めました。
同じような悩みを持つ女性には、良いんじゃないかな。
ハセジュンだけは、無念でしたが。
ラストは、爽やかで呆気なく現実的。リアルです。 -
突然届いた中学時代の「交換日記」
15歳だった少女4人の30年後は。
ひとりは、思春期の娘の不登校に悩み
ひとりは、婚外子を生み
ひとりは、夫のモラハラに心を病む
そしてひとりは殺人事件の被害者に。。。
ミステリのくくりだけど
ミステリ要素ほとんどなし(汗
40代となった女たちの人生の転機を描いた作品。 -
ハラハラするミステリーかと思いきや、様々な女の人生を描いた作品。
少し甘酸っぱく、学生時代を思い出させる。
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新津きよみの作品





