ママの友達 (光文社文庫)

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感想 : 29
  • Amazon.co.jp ・本 (300ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334747336

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  • 主婦の典子のもとに、差出人不明のまま突然届いた中学時代の「交換日記」。
    その直後、メンバー4人の中でリーダー格だった長谷川淳子が殺されたというニュースが入る。
    彼女に何があったのか。
    音信不通だった残りのメンバーの人生も、事件をきっかけに大きく動き出す…。

    主婦の典子は、娘との関係がうまくいかないことで悩んでいた。
    そんなある日、典子のもとに、中学時代の交換日記が届く。
    差出人の名前はないが、最後に日記を書いていたのは、
    メンバー四人の中でリーダー格だったハセジュンこと長谷川淳子だった。
    ところが、テレビで淳子が他殺体で見つかったとのニュースが。
    一週間も前に殺された淳子が、日記を送れたはずなどない。
    これは誰かのたちの悪いいたずらか、それとも…。

    交換日記のメンバー典子(ノリ)・アケ・クミ・ハセジュンの中学時代を交錯させながら、
    45歳となった現在を描いています。
    ノリの中二の娘は学校に行く事が出来ない。
    アケはシングルマザーとなり一歳の娘と暮らしているが、
    それが原因で実家とは絶縁状態。
    クミは娘の早い結婚で孫が出来ていたが、長年夫のモラハラに苦しんでいる。
    彼女達の抱える問題は、よくテレビでも小説でも現実でも耳にします。
    あるよねって思えるリアルな姿を描いてて、
    どの人も自分には当てはまらないのに、どの人にも共感できるという
    不思議な感覚で読んでいました。

    やしり新津さん女性の生き方をテーマに描いている作品が多いなぁ。
    そして、人物描写が秀逸ですね♪

    私も中学生の時に4人で交換日記やってました。
    あのノート何処に行ったのかなぁ…。
    誰がもっているのかなぁ…。
    今読みたくないなぁ(笑)

    新津さんの本いつもサクサク読めちゃいます。
    不安や迷いや悩みのない人生なんてないんだなぁ。

  • 30年前、中学時代に4人で続けていた「交換日記」。
    ある日突然典子のもとに「交換日記」が届き、送りつけたと思われるハセジュンこと長谷川淳子は遺体となって発見された。
    死者が「交換日記」を届けられるはずもない。
    では、いったい誰が?
    典子は「交換日記」が届けられた困惑を抱えながら、一人娘・美咲の不登校問題にふり回される。
    何とか美咲の心を理解しようと典子は思うのだが。
    中学時代だろうと社会人だろうと、自分の居場所を求める気持ちは変わらないと思う。
    疎外され、ひとりになっても毅然としていられる人間は少ないと思う。
    ひとりぼっちなのではない。ひとりが好きなだけだ。
    そう思い込んで無理をしても、結局は気持ちだけが疲れていく。
    中学時代から30年の時が経ち、彼女たちは40代の女性になっている。
    主婦として、母として、社会人として、それぞれに葛藤や悩みや問題を抱えながら生きている。
    いくつになっても、どんな環境で生活していても、悩みや問題はついてまわるらしい。
    40代になった自分を想像してみる。
    いまとまったく違う悩みもあるだろうけれど、結局いまと同じような悩みも抱えたままのような気もする。
    典子にとって届けられた「交換日記」は、家族がわかりあえるきっかけになった。
    久美子にとって明美との再会は、人生をやり直すきっかけになった。
    何かのきっかけで変わっていくことって、意外にたくさんあるのかもしれない。
    どうせなら、良い方向へと変わっていきたいものだ。
    新津さんらしい物語だった。

  • 学生時代、友人たちと交換していた日記が
    大人になった私に回って(送られて)くる。
    戸惑いと、少しの恐怖と、懐かしさ。

    私も友達と交換日記をしていた青春時代を思い出しました。
    複数人では交換していなかったけど、その子とは今でも1年に
    1,2度会って近況報告をしています。
    ケンカした時でさえ日記の交換をとめなかった。
    お互い日記に言いたいことや文句を書きあった記憶…笑

    新津さんといえば「女性の狂気」をこれでもかってくらい
    体感させてくれるホラー作家というイメージ。

    本作もどれほどの恐怖が味わえるんだろうとワクワクして
    読んだんですが、ちょっと違った。

    じわりじわり得体の知れないモノが近づいてくる緊張感は
    あったけれど、どこか懐かしさとか、人によっては
    勇気が湧いてくるかもしれない。

  • 初の新津きよみ。

    30年振りに届いた中学時代の交換日記。直後、仲良し4人組の一人が殺された。音信不通だった残りの3人の人生が動き出す…。

    主人公達と同年代の私は、あるあると思いながら読めました。
    同じような悩みを持つ女性には、良いんじゃないかな。
    ハセジュンだけは、無念でしたが。

    ラストは、爽やかで呆気なく現実的。リアルです。

  • 確かに面白かった。
    が、ちょっと一昔前の、(悪く言えば)流行遅れの物語なのかな、という気もしなくはない。

    犯人は、ここの登場人物の中に居るのだろうと探り探りながら読んでいたのだが、予想は大幅に外れ、結局全く知らない人物だった。
    その部分に、ちょっとした期待外れを感じた。

    そして、とても良い収穫は。
    典子の娘の登校拒否の理由には、とても納得のいくものがあった。
    私も、娘に、素直に正直に、正面からちゃんと向き合ってあげられているかな?

    そんな、大切な事を改めて気付かせてもらえた。

  • 中学生のときにやっていた交換日記が
    突然届く。
    ノリ、アケ、クミそしてハセジュン
    そんなときにハセジュンが殺されたことが判明。

    誰が送ってきたのか…

    というサスペンスかと思ったら
    ハセジュン殺人事件についてはサラッと

    それよりは女性たちがいかに大人になって
    若い頃の想像とは違う生活を送っているか
    それぞれの苦労とかあるあるとかがんばりとか
    そういう物語だった

    モラハラ夫に天罰を!

  • 突然届いた中学時代の「交換日記」
    15歳だった少女4人の30年後は。

    ひとりは、思春期の娘の不登校に悩み
    ひとりは、婚外子を生み
    ひとりは、夫のモラハラに心を病む
    そしてひとりは殺人事件の被害者に。。。

    ミステリのくくりだけど
    ミステリ要素ほとんどなし(汗
    40代となった女たちの人生の転機を描いた作品。

  • 【あらすじ】
    主婦の典子(のりこ)のもとに、差出人不明のまま突然届いた中学時代の「交換日記」。その直後、メンバー4人の中でリーダー格だった長谷川淳子(はせがわじゅんこ)が殺されたというニュースが入る。彼女に何があったのか。音信不通だった残りのメンバーの人生も、事件をきっかけに大きく動き出す。40代女性の人生に起こるさまざまな事件をサスペンスタッチで描き出した感動の長編推理小説。

    【感想】

  • ハラハラするミステリーかと思いきや、様々な女の人生を描いた作品。
    少し甘酸っぱく、学生時代を思い出させる。

  • 旅のお供として文庫本を適当に借りた中の一冊。中学時代、女の子4人でやってた交換日記が45歳になった今届く。その内の1人が殺されて、というお話。サスペンスとあるけど、その要素はあんまない。日記がなぜ届いたのかも最後に明かされるけど、なーんだって感じ。3人の45歳の人生模様がタイプは違えど実によく分かる。子どもの不登校、シングルでの高齢出産とそれに伴う親族とのぎくしゃく、モラハラ夫。特にモラハラってこの頃もう使われてたんだな。もっとハセジュンの死が関係すんのかと思ってたから、ちょっと物足りないところもあるけど面白かった。

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著者プロフィール

長野県大町市出身。青山学院大学文学部仏文科卒業後、商社勤務などを経て1988年に作家デビュー。女性心理サスペンスを基調にした作品を多数手がける。『二年半待て』で2018年徳間文庫大賞受賞。近著に『始まりはジ・エンド』『セカンドライフ』『ただいまつもとの事件簿』などがある。

「2021年 『妻の罪状』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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