再建: 吉原裏同心 12 長編時代小説 (光文社文庫 さ 18-34 光文社時代小説文庫)

著者 :
  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (314ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334747503

作品紹介・あらすじ

仮宅明け間近の吉原に、二人の遍路が野地蔵を置いた。先の大火で死んだ姉(女郎)の供養だという。だが、死んだはずの女郎を江ノ島で見たという男が現れた。足抜か?神守幹次郎は、会所の頭取の命で番方の仙右衛門と共に現地へ赴き、女郎に連れ添う居合いの達人と対決する。決着をつけ江戸に戻ってきた幹次郎を、新たな事件が待ち受けていた。シリーズ第十二弾。

感想・レビュー・書評

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  • 吉原裏同心12巻目。
    やっと吉原再建、ここまで来るのになんか色んな事というか
    女郎も千差万別なんだなと改めて感じた。

  • 500日の仮宅を終えてようやく再建するタイミングで華やかな雰囲気になるはずの吉原に、花魁たちの計略が陰を落とします。
    権力争いや乗っ取りのような汚い勢力よりは苦界から脱出するのに必死な姿の方が同情の余地があるし、またこんな出来事はたくさんあったんだろうなとも思いました。
    薄墨太夫の太夫としての矜持と女性としての気持ちのバランスがいつか壊れないか心配になります。ただ、彼女なら不幸な結末にはならないような気がします。

  • 500日ぶりに吉原が再建されるが、仮宅営業中に小紫、龍瀬という2人の花魁の足抜けが絡む事件が発生した。吉原を去るものがあれば加わるものもある。おもよこと花嵐とおみよの将来が楽しみだ。

  • ラストで

  • 五百日の仮宅を経て、吉原が再建された。マンネリ感が出ず安心して読めるシリーズだな。幹次郎、汀女もさる殊ながら、今回は畳屋の鉄次が魅力的だった。佐伯さんは江戸っ子の粋をホント上手に描くな。

  • 炎上した吉原も再建され、いよいよ戻ることに。
    引っ越しを前にして、未だ炎上した際に死んだとされていた遊女が生きて足抜けしている疑いや、数人に落籍話を持ち掛けているにもかかわらず実は他に間夫がいるちゃっかりした遊女がいたり。
    抜ける遊女もいれば新たにやってくる者も。
    バッサリ切りまくっていると幹次郎のことを悪く言う者も出てきますが、その悪口の元は誰だったのか。でも確かに切りまくっていると思うけどね(笑)。
    薄墨太夫の行動がちょっと切ない。それでも弁えている辺りがトップに立つ者の気概とか矜持とかかな。

  • ちょっと飽きてきた^_^;

    途中読むのをやめて久しぶりに読んだら面白かった。
    次どうしよう?って迷い中

  • そうか、原作では12巻で仙右衛門とお芳がそうなのか・・・

  • 内容(「BOOK」データベースより)

    仮宅明け間近の吉原に、二人の遍路が野地蔵を置いた。先の大火で死んだ姉(女郎)の供養だという。だが、死んだはずの女郎を江ノ島で見たという男が現れた。足抜か?神守幹次郎は、会所の頭取の命で番方の仙右衛門と共に現地へ赴き、女郎に連れ添う居合いの達人と対決する。決着をつけ江戸に戻ってきた幹次郎を、新たな事件が待ち受けていた。シリーズ第十二弾。

    8月28日~9月1日

  • 吉原を手玉にとる二人の遊女の話。

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著者プロフィール

佐伯 泰英(さえき やすひで)
1942年福岡県北九州市八幡西区生まれの小説家、写真家。日本大学藝術学部映画学科卒。当初は冒険小説や国際謀略小説を中心としたミステリー小説を執筆していたがヒットに恵まれず、編集者からの勧告に従って時代小説家に転身。初の書き下ろし時代小説『瑠璃の寺』がヒットし、以後作家活動は軌道に乗っていった。
代表作として、『陽炎の辻〜居眠り磐音 江戸双紙〜』のタイトルでドラマ化された『居眠り磐音 江戸双紙』シリーズ、『吉原裏同心』シリーズなど。

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