- Amazon.co.jp ・本 (321ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334747749
作品紹介・あらすじ
幼時に父を亡くした勅使河原冴は、ずっと不思議な力に護られていた。冴が「ガーディアン」と呼ぶその力は、彼女の危険を回避するためだけに発動する。突発的な事故ならバリアーとして。悪意を持った攻撃にはより激しく。では、彼女に殺意を抱いた相手には?きっと、誰かに勧めたくなる。本格のイリュージョニスト・石持浅海の魅力が炸裂する奇想ミステリーの傑作。
感想・レビュー・書評
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敢えて亡くなった人を良く知る人に会って
「自分が好きになった人は、素晴らしい人だったんだ」という印象を与え、同じ死を受けとめるのなら、温かい悲しみで受けとめさせてあげたかった
この栗原の優しさに男だけど、あるはずのない子宮が濡れた
後半も面白かった
円だけじゃなく友達も聡くてでもちゃんと失禁とかして人間味もあり最高だった
てか甲田の論理的思考力凄い、よく眼に見えないガーディアンに気づけたな詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
亡くなった父の意思によって出現したと思われる絶対的守護能力であるガーディアン。
このガーディアンを親子二代で受け継いだ女性の物語。
最初は会社のプロジェクトで、次はテロ集団による強盗現場と舞台は全然異なるものの、ガーディアン発動の瞬間を目撃した人がその条件を推理して利用しようとする論理展開はやっぱり石持流でした。
小説の中だから普通に読めたものの、よく考えると現実なら相当エグい守り方であり、ちょっとやり過ぎ感があるかな。 -
かみさんが持っていた本を読んだ。
如何にもアニメ界で頻繁に出て来そうな題名だったので、読み始めるのにちょっと躊躇したが、読み始めてみると意外と(失礼な表現だな...)面白い。
いや、かなり面白い。
なにやら妙に「無理くり理論的な表現で畳みかかてくる」印象を受けた点は残念だったが、トータルとしてはとても面白く読み進められた。 -
主人公が危険に合わないように絶対的に守ってくれる不思議な力「ガーディアン」。最初はどこからミステリになるの?と思ったのですが、この力はきちんとした原則があって、ある謎に対して実際はどうなのか、なぜなのか、と前半はしっかりとミステリとして楽しむことができました。後半では主人公が変わってそれぞれの「ガーディアン」の受け止め方も違うのでまるで別の話になっていてびっくりしました。後味も全く違いました。SF的力を前提とするところは初期のころの西澤さんの作品を思い出しましたが、中身はちゃんと石持テイストでした。
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前半は良かった!
後半疲れた、ストーリーにも興味が薄れてきた
30/6/9 -
2017年12月23日読了。
2017年126冊目。 -
不思議な力に護られている冴、そして、その娘の円。二つの全く違う物語としても楽しめる。
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おおぅ…
冴編、なんだか怖くて、
ハラハラドキドキの怖さじゃなくて、
実体の掴めないなにか?
ガーディアンに対して?
恐怖を感じた。
円編は円主体じゃなく、
第三者の冷静な観察。
ガーディアンが特別なのか、
円が特別なのか。
冴にはないなにかが
円にはあるのかな? -
ガーディアンの能力?はSFですが内容はミステリーです。
石持浅海お馴染みの探偵らしく無い名探偵の役割は誰が果たすのでしよぅか?
自分にガーディアンがいたら絶対に悪い人間に成っていたはずです(笑) -
ガーディアンに最初から引き込まれた。
てっしーの揺れ動く心、栗原さんのステキな優しさ。
先が気になってぐぃぐぃ読めた。
でも、後半に少しがっかり。
前半とはまるで違う感じ。
それが逆に狙いというか、面白いのかもしれないけど、私はちょっと違和感。
奈々子ちゃんと甲田の目線から話が進んで、円ちゃんの気持ちをもっと描いて欲しかったかなぁと・・・。
最後は私的にはぜんぜんスッキリしなかったけど、てっしーのお話が良かったからそれでいいかな☆