ラットマン (光文社文庫 み-31-1)

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  • 光文社 (2010年7月8日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (336ページ) / ISBN・EAN: 9784334748074

作品紹介・あらすじ

結成14年のアマチュアロックバンドのギタリスト・姫川亮は、ある日、練習中のスタジオで不可解な事件に遭遇する。次々に浮かび上がるバンドメンバーの隠された素顔。事件の真相が判明したとき、亮が秘めてきた過去の衝撃的記憶が呼び覚まされる。本当の仲間とは、家族とは、愛とは――。いまもっとも旬な作家・道尾秀介が思いを込めた「傑作」、ついに文庫化。

みんなの感想まとめ

人間関係の複雑さや思い込みをテーマにしたストーリーが展開され、読者を引き込む魅力があります。アマチュアバンドのギタリストが練習中に遭遇する事件を通じて、メンバーの隠された素顔や過去が明らかになり、予想...

感想・レビュー・書評

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  • ラットマンというタイトルからどんでん返しするんだろうなとは思っていたが想像以上にすごかった。会話や行動が始めに読んでた時と印象が変わっていって、まさかの展開も良かった。

  • いつも読んでる探偵や刑事物と違い、新鮮な導入で引き込まれました。
    バンドマンてこんな感じなのかな…??
    女性関係で揉めがち…か…

    「ラットマン」というタイトルなので、終盤の二転三転にかかってくるのはわかるからいいけど、概要の解説文まで読まなきゃよかったかも…少し話の転ぶ方向が見えてしまった…反省。

  • アマチュアバンド「Sundowner」のギタリスト亮は、
    スタジオ練習中に事故?事件?に巻き込まれてしまう。
    その被害者は・・・そしてそれは事故なのか、事件なのか。
    なんとなく予想しつつ読み進めていきましたが、後半にかけては転がりに転がされました・・・笑
    そして自分の「思い込み」にハッとしました。
    表題であるラットマンの意味が読了後には重くのしかかるようなそんな気持ちになり、何が正しいのか、悪いのか、誰の視点からでは正しくて、誰の視点からでは悪いのか。
    その判断基準は一体どこにあるのだろう・・・
    不明瞭であるからこそ人間って良い意味でも悪い意味でも都合が良い生き物なのだと思い知りました。
    何かに縋ったり、都合良く解釈しないと自分を保てない瞬間もありますよね・・・
    個人的にはプロローグとエピローグ面白ったです!!笑

  • なんの前情報もなく、ただタイトルに興味を惹かれて読んでみたら、思わぬ良ミステリーに出会えた。

    プロローグで「お、これはホラーなんか?」と思わせておいて、
    本編に入ると急に爽やかバンドマン物語が始まり、
    徐々に不穏な雰囲気になり、
    案の定、人が死に…
    っていう流れ。

    終盤の畳み掛けるようなどんでん返しがちょっとやり過ぎかなとは感じてしまったけど、
    伏線はちゃんとあるし、この手の話にしては読後感も悲し過ぎずスッキリしていて、結構好みだった。
    イヤなキャラが特にいないっていうのも良かった。
    ホームズ役も明確には存在しないので、いわゆる探偵が解き明かしていくタイプのミステリーに飽きた方にはオススメしたい。

  • 真相にたどり着くには、最終頁まで読まなければならなかった。道尾作品は毎回呼吸をするのも憚れるほどの緊張感がある。アマチュアロックバンドのギタリストの姫川が主人公。彼の幼少時に姉が死んだ。その解釈が父母の中で異なるが、真相はさらに異なった。姫川と付き合っていた妊娠中のひかるの死。ひかるの死の真相も姫川、ひかるの妹、バンド仲間で異なる。この本は読み進めるに連れて膨らむ「違和感」。この違和感を楽しむのが醍醐味だと理解した。ボタンの掛け違いで人生をも狂わしてしまう連鎖反応あるいは波及効果。今回も道尾さんに敗北。

  • バンド仲間との青春物語かと思いきや、想像を超える重苦しい展開に引き込まれ、一気読みしてしまった。どんでん返しに次ぐどんでん返しにまんまと騙され、予測はことごとく裏切られる。単なる「反転」や「トリック」では到底語れない、怒涛の物語。

    「ラットマン」とは、見る角度によって印象が変わる絵。その構造が物語全体に張り巡らされ、真実と思っていたものが何度も覆される。登場人物たちは皆、思い込みや勘違いを抱えたまま、それぞれの優しさが絡み合って複雑な人間関係を生んでいく。

    現在の事故と23年前の事故。この二つの出来事に翻弄される主人公・姫川の苦悩が痛いほど伝わってくる。特に真相を知ったあとの彼の感情は、読者の心にも深く刺さる。仄暗い空気が全編を支配しながらも、過去と現在が交錯し、少しずつ真実が浮かび上がっていく構成に圧倒された。

    読み終えたあとには深い余韻とやるせなさが残るが、最後にほんのわずかながら救いが用意されていたことに希望を感じた。読後に疲労と満足が同時に押し寄せる、濃密な一冊。

  • エアロスミスの曲がちょいちょい出てくるけど分からなかったのもあって中盤まではあまり引き込まれなかった。
    終盤は二転三転、すっかり騙されて面白かった!
    1つの絵も見方によってはネズミに見えたり、おじさんに見えたり、、
    思い込みって真実を歪めてしまうんだな〜。
    ラットマンってタイトルが凄く腑に落ちる。
    プロローグのエレベーターの話は何か関係あったのかな??いまいち分からないまま読み終えてしまった、、笑


  • 道尾さんの思惑通りに踊らされたまま終わってしまった…
    二転三転する展開に身を任せ状態になってました。
    タイトルになっている絵の事をもっと考えて読めよ!っと後で思いながら…
    悔しい気もするけど、そんな気にさせるのすら、道尾さんの作戦なんかな^_^;

  • 結成14年のアマチュアロックバンドのギタリスト・姫川亮は、ある日、練習中のスタジオで不可解な事件に遭遇する。次々に浮かび上がるバンドメンバーの隠された素顔。事件の真相が判明したとき、亮が秘めてきた過去の衝撃的記憶が呼び覚まされる。本当の仲間とは、家族とは、愛とは―。 
    Google Booksより引用


    ※ネタバレ含みます!

    【最後の最後まで騙された…】
    てっきり、姫川がバレる…とか言うから「ひかりが嫌になった姫川が犯人か〜」と思ってたら、主人公の幼少期の大きな出来事と交差しながら、ラストシーンにいくのが凄い!
    自分は、最初の方で犯人は
    ・ひかりが妊娠したことを不思議に思ってる姫川が、「本当は俺の子じゃないのでは…」と思って(金銭面とかで支える事が)嫌になって殺した
    ・桂が姫川との肉体関係が姉のひかりにバレて、殺した
    ・本当は、ひかりのお腹にいる赤ちゃんは野際の子(何かのきっかけで肉体関係を持った)で、何かのきっかけで口論になり殺した
    の3つのパターンを想像して読み進めた!
    刑事が、「心配だから…」とか言って主人公に何かある時は様子を見に来るとか。姫川にだけ「事故じゃなかった」と、待ち伏せして迄なぜ伝えるのかとか…。こんな言い方されたら、犯人だと思うじゃん!!!
    道尾秀介は、ストレートにその場の情景を言葉で表さないから読者の想像が膨らんで非常に楽しいとこの作品を読んで思った。冒頭でエレベーターの話が始まるが、これが登場人物達にどう思わせたのかも読んでて面白かった!しっかり、繋がりもあるし良かった。
    道尾秀介の作品は、幾つか読んだがこの作品がトップで良い!

  • ストーリーは高校時代からのバンド仲間との主人公が30歳ぐらいになった時の事件簿。

    それぞれの目線から立つと、そーゆーことだったのかー!と思える作品で、まさにタイトル通りです!こいつかーと思ってたら、え?え?じゃー、この人?みたいな。

    イヤミスの女王っているじゃないですかー?
    道尾さんも、イヤミス系ですか?2作品読みましたが、どちらもスカッとはしないけど、すごく面白いです!

  • この作品は色々ビックリする展開があって面白かった。
    読み初めの【プロローグ】からこれは面白くなると確信出来るスタートだったから、結果期待を裏切らない内容で良かったです。

  • 沢山の謎の中で物語が進んでいき、終始ゾワゾワした感覚で終盤へ…。
    最後は何とも言えない道尾さんらしい?「どんでん返し」でした。
    とても好きな作家さんの一人です!

  • また騙されたー!笑


    これこれ、こういうのを求めてました


    この本の前に手に取ったのが
    向日葵の咲かない夏だったのですが
    自分には合わず、
    心配してたのですが…


    すっかり騙され、
    とても楽しめました(^^)


    ネタバレです!!




    バンドの練習中に姫川の彼女のひかりが死んでしまう


    一見事故に見えるが
    おかしな点が出てくる


    物語は姫川が殺したように展開していく。


    並行して姫川の子供の頃
    姉が亡くなった話も進む


    父親が殺したのか?と思わせて、
    母親だったのー?ってなって
    まさかの事故。


    ひかりの事件も
    姫川がやったんでしょ?
    えっ…桂??

    ってえーーー!
    ってなりました。


    子供の父親はひかりの父親か?
    とかも思ってたのに



    巧みな技で全て騙されました(^^)

  • 面白かったー!
    どんでん返しって知ってて読んでも騙された。
    道尾秀介の作品の中でトップクラスに好き

  • なんとなく買った小説

    この作者の「向日葵の咲かない夏」を読んでいい印象を持てなかったので、読むのをためらいました。

    読んでみたらこの小説は面白かった。

    最後の方、二転三転したがすべて辻褄があう様な展開で疑問が全て解決してスッキリして終われた小説でした。

    一つの作品でその人の評価を決めてはならないと感じた小説でもありました。


  • 何冊か読んでいる道尾さんの本の中で一番でした。
    「ラットマン」という心理学用語のタイトルに納得。私たちの心のレンズは、歪んでいたり曇っていたりして、思い込み、思い違いから解き放たれている者は一人もいませんね。
    徐々に霧が晴れてくるようなお話でした。

  • ホラーが苦手な私でも大丈夫だったサスペンス。
    どんでん返しが続き、驚きの展開だった。

    タイトルが秀逸。
    ストーリーが先なのか、タイトルが先なのか。

    終始、鬱屈とした雰囲気だけど、あっさりとした部分もあって暗くなりすぎず、読みやすかった。
    エンタメとしてはいいんだけど、暫くしたら忘れてしまいそう。

  • すごく面白い。
    who why how が綺麗。

  • 前半はなかなか読み進められず悶々としてた。

    後半にかけてハイスピードで展開が早くて圧倒された。
    どんでん返しが、2度3度とあって追い付かなかった。
    最後の伏線回収、キレイにまとめられて圧巻!
    面白かったし、後味も悪くないので、オススメの部類!

  • 思い込みって恐ろしい。ラストまで騙されながら読了。
    「人間というのは身勝手なもので、哀しい歌や哀しい詩に心地よく酔うことができるのは、自分自身の心が落ち着いていて、何の問題もないときだけだ。本当に哀しく、心が締め付けられているときには、それらはただ不快なだけだった。」

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著者プロフィール

2004年『背の眼』でホラーサスペンス大賞特別賞を受賞し作家デビュー。同年刊行の『向日葵の咲かない夏』がベストセラーとなり、以後、『シャドウ』で本格ミステリー大賞、『カラスの親指』で日本推理作家協会賞、『龍神の雨』で大藪春彦賞、『光媒の花』で山本周五郎賞、『月と蟹』で直木賞を受賞。累計部数は700万部に迫る。

「2022年 『DETECTIVE X CASE FILE #1 御仏の殺人』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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