上野駅殺人事件 (光文社文庫 に 1-117 駅シリーズ)

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  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (347ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334748173

作品紹介・あらすじ

ホームレスばかりを狙った連続殺人事件が、上野駅周辺で発生。死因は、いずれも青酸中毒死だった。八千万円を要求する犯人からの脅迫状に記された「K」の署名は、何を意味するのか?そして、上越・東北新幹線の上野駅開業の日に、地下三階で爆発が起きた。駅構内の構造を熟知した犯人と、その犯行動機を、十津川警部の推理が追いつめる!巨匠入魂の傑作長編推理。

感想・レビュー・書評

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  • まだ国鉄時代の上野駅で、
    ホームレスが毒殺される事件が相次ぐ。
    犯人の目的は何なのか。

    雰囲気は初期の十津川警部に近い。
    上野駅についての記述がありながらも、
    しっかりと事件を追っている。

  • 上野驛で殺人事件があった。
    浮浪者が毒殺。

    続けて3件事件があり,8000万円の要求があった。
    額が中途半端なため,原因捜索が始まった。

    Kを名乗る男の手紙と電話。
    KIOSKのKではないかということから,
    KIOSKの出展費用の詐欺事件が発覚。

    推理小説としては面白い。
    社会派小説としては詐欺のお金がどこへ行ったかが不明のままで残念。

    政治家までの追求も,関係者が死亡していたとはいえ納得感がない。

  • 土曜ワイド劇場で西村京太郎サスペンスを何度か見ているうちについに原作にも手を出してみた。
    予備知識なしにタイトル買い。毎日通過している「上野駅」に惹かれて。
    舞台は民営化前、しかも東北新幹線が上野まで開通する直前の物語。
    一瞬、古すぎる!と思ったが。
    昔のドラマや映画の街並みが記録映像的価値があるように、上野駅、上野駅周辺の当時の街並みの記録とし

    て興味深い。二十数年前の上野界隈を想像することに夢中になるあまり、帰宅途上の電車下車駅で焦った

    ことが印象的だ。いつもは一駅前から降りる準備をしているのに。
    今作は駅シリーズということで、2時間サスペンスで舞台となる列車ものとは違うものの十津川警部が出て

    くる。テレビとの印象が違うことも興味深かった。十津川以上にギャップを感じたのは亀井刑事。某局の愛

    川欣也演じる亀井とはかなり正確が異なると思った。
    駅シリーズは、東京駅、札幌駅など馴染みある駅があるようなので是非読んでみたい。
    そして王道の列車もの。最終的には無知の列車や地方舞台のものが楽しめるか非常に興味深い。

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著者プロフィール

一九三〇(昭和五)年、東京生れ。鉄道ミステリ、トラベルミステリの立役者で、二〇二二年に亡くなるまで六〇〇冊以上の書籍が刊行されている。オール讀物推理小説新人賞、江戸川乱歩賞、日本推理作家協会賞など、数多くの賞を受賞。

「2022年 『十津川警部と七枚の切符』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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