交換殺人には向かない夜 (光文社文庫)

著者 :
  • 光文社
3.53
  • (115)
  • (269)
  • (269)
  • (77)
  • (15)
本棚登録 : 2670
感想 : 223
  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334748449

作品紹介・あらすじ

不倫調査のため、使用人を装い山奥の邸に潜入した私立探偵・鵜飼杜夫。ガールフレンドに誘われ、彼女の友人の山荘を訪れた探偵の弟子・戸村流平。寂れた商店街で起こった女性の刺殺事件の捜査をおこなう刑事たち。無関係に見えた出来事の背後で、交換殺人は密やかに進行していた…。全編にちりばめられたギャグの裏に配された鮮やかな伏線。傑作本格推理。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 烏賊川市シリーズ4作目。
    多種多様なトリックが使われている。
    詰め込みすぎ少し混乱したけど、
    なるほどねと思いました。
    交換殺人はストレスがたまりそう。

  • ギャグ自体は多少寒かったりするんだが、所謂「天丼」の使い方が上手い。更に珈琲メーカーの水を被せてくるとか。
    朱美がどんどんポンコツになっていってる感じがする。相変わらずのドタバタにニヤついてたら、ミスリードにがっつり引っ掛かってた。
    軽い話運びなのに、上手いトリックにううむと唸ってしまう。
    流平とさくらお嬢様は今後うまくいくのか!?

  • 久しぶりに読んだミステリー小説!長年のブランクを解消するにはうってつけの作品でした。この作家さんの本は初めて読みましたが、登場人物が癖のある人物ばかりで覚えやすいです。また、軽妙なギャグが所々に盛り込まれているため、殺人事件が起きてるとは思えないほど明るい調子で終始物語が進みます。苦手な人もいるかもしれませんが、私は好きな感じです。きちんと捻りを加えたトリックで、驚きの展開も用意されており非常に楽しめました。
    1番の驚きはこの小説がシリーズ物で、しかも4作目だということでした。。
    前作知らなくても楽しめます。笑

  • プロローグの文から好きな感じの雰囲気。
    交換殺人って分かってたのに、どんどん読み進んでいってしまってその事を忘れてました。
    どんでん返し系かなと思ったけど、交換殺人として考えればなんとなく推理はつく感じ。
    ただめちゃくちゃ頭使う…。
    時系列や、細かい疑問までは最後までわからなかった。
    全ての真理を知りたくて後半あっという間に読んでしまいました。
    推理小説として、交換殺人がテーマのお話しとして、良い作品でした。
    複雑そうな本に見えるが、テンポ感などバランスが良くて丁寧で読みやすい。
    サクっと気軽に読めそう。

  • すごーく面白かった。
    限りなく☆5に近い☆4。

    解説にあるように、タイトルで交換殺人を扱うことを公言し、そのつもりで読む読者をあっと言わせるのは、かなりハイレベルな訳で、それを期待以上にやってのけられた感。
    やや古めかしいセンスのギャグのノリも楽しいし、解決編の説明が懇切丁寧で万人に分かり易い。
    そして真相が分かると、最初から計算されて張られた伏線の妙にも唸らされる。
    東川篤哉凄い。

    相変わらずドタバタの鵜飼探偵だけど、今回は知性が感じられて良かった。特に善通寺咲子との会話でセレクトされた語彙が、すごく感じ良かった。
    朱美や流平、志木刑事に警部とお馴染みの登場人物が活躍する上、二作目に登場した十乗寺さくらが再度出てきたりして、シリーズにも厚みが出てる。

    「わたし」が何者かに尾行された挙げ句、話しかけられた第一声が「実は交換殺人の話なのですが」だという、読者の心を鷲掴みにする穏やかでない冒頭では、この「わたし」の性別を巧みに隠蔽してる。(実は女かもとは思った)
    善通寺咲子と夫の春彦との会話に何かありそうで、咲子は妻なんかじゃなくて家政婦だったりして…なんて疑った(外れた)。
    志木刑事と和泉刑事のシーンが3年ズレてることも、和泉刑事=水樹彩子=善通寺咲子=冒頭の「わたし」だということも全く気付かず、気持ち良く騙された。

    ちょっとだけモヤッたのは、権藤英雄の存在が終盤消えてしまったこと。ひょっとしたら英雄は、父親を自らの手を汚さずに始末すべく3年前の事件と善通寺咲子を利用したんじゃないか。などと勘ぐってしまった。完璧なアリバイ用意してたし。
    これで英雄が全く追求されないのはなんか解せない。

    どうでもいいけど、ブクログの書影の表紙絵、めちゃネタバレやん…(私の読んだ文庫の表紙絵とは違う)

  • 章と節が短く、文章の言葉遊びと登場人物同士の掛け合いがギャグ寄りで、テンポよく読みやすい。ギャグで面白いという感想が割とあるが、ギャグというほどのギャグではなかったと個人的には感じた。シリーズ物らしいが前作までのを読まずともじゅうぶん話がわかる。この本だけで完結している。シリーズ物だけど一話完結ドラマみたいな感じ。
    ただ、画家→助手→刑事→画家...と、話が順番で変わるので流れを整理して読むのが苦手な人には向いていないかも。
    肝心の中身は可もなく不可もなくといった印象。細かい伏線はわからなかったが大きな手がかりや人物が出てきて徐々にそれぞれの話が繋がり始めたらワクワクした。面白くなってきたのは深夜の部くらいからかな。特に心惹かれる文章や印象に残った言葉などはなく。けれど最後のトリックの解説で予想以上のどんでん返しが来た。伏線多すぎ。テンポと偶然と実際の計画性のバランスがとれた良い作品。でも一度読めばじゅうぶんかな。軽いものが読みたいときにおすすめ。

    書店の新品で可愛い女性三人が書いてある本書を見かけて購入を検討。中古で購入したが表紙は紺色に手書きの月と英字だった。それはそれで素敵だったが。表紙が可愛い女性のイラストではなかったら買わないどころか気にも留めなかったと思う。というかこの女性のイラストがそういう意味だったとは。


    ネタバレ。
    でも最後の、咲子さんで彩子さんで和泉さん(元警部)なのは面白かった。この辺は頭の整理が難しかった。わかりやすいのは、小便小僧の掘り起こし、電話、車庫入れ、露天風呂、散歩中の金髪の人との遭遇、わかりにくいのは、車の運転、彩子と和泉の口調、再婚、部屋の絵画辺りの伏線か?写真屋の写真のくだりも面白かった。刑事の話は3年前のことだったのが一番驚いた。
    表紙の女性は左から順に、咲子、彩子、和泉。

  • これはなんというかf^_^;意外な展開でした。 あんまり言うとネタバレすぎることになっちゃうから言わないけど。 絶対見破れないトリックだったなぁと思いました。少なくともわたしはわかりませんでした。 好き嫌いが別れるかもしれないけど、わたしは好きな作家さんですね☆

  • 作者独特の語り口に、少し食傷気味。
    展開は面白い。

  • あぁ、そうきたか! という読後感。雪の夜というのがクサいと思っていたが、予想の上をゆく構成に脱帽。あらすじに触れてしまうだけでネタバレ必至なのだ。というわけで、流平とさくらお嬢様の今後の進展に期待!

  • 初東川篤哉。推理小説専門の作家さんてこういう感じの文なんかね。歌野晶午とか折原一は直木賞候補になるだけあってしっかりしてるけど、流石にこの人はなることないね。
    トリックが先にある感じで、キャラはさすがに舞台上の設定装置でしかない。
    しかしさすが推理作家?なだけあって叙述トリックは見破れんかった。さすがにムズイわ。あらゐけいいちのイラストが良い味出してるけど、無理だわ。あと時系列ズラしてるのは上手かった。なるほどね。
    ただしてやられた感が全然ないのはなんでだろ?
    こういう叙述トリック系のはそういう感想抱くもんなんやけどね。
    あと無粋に文章とかの話してるけど、そういう作家さんってことは認識してるし批判するつもりは全くない。テイストもそういうものだと割り切ってる。
    でもやっぱり筋書きだけじゃ、あっと言わせる物語は難しいんかもね。

全223件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1968年、広島県生まれ。岡山大学法学部卒。2002年『密室の鍵貸します』で長編小説デビュー。2011年『謎解きはディナーのあとで』が第8回本屋大賞を受賞し、ミリオンセラーに。著書に「平塚おんな探偵の事件簿」シリーズの『ライオンの棲む街』『ライオンの歌が聞こえる』『ライオンは仔猫に夢中』(以上、祥伝社文庫)など多数。

「2022年 『伊勢佐木町探偵ブルース』 で使われていた紹介文から引用しています。」

東川篤哉の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×