言い残された言葉 (光文社文庫)

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著者 : 曽野綾子
  • 光文社 (2010年11月11日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (291ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334748807

言い残された言葉 (光文社文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 曽野先生は、すべてを2面性で見ている。
    生と死、善と悪、ものごとには必ず両面があり、そこに成熟した人間の奥行きさがあるという。
    また日常においても緊張感がみなぎっている。安心・安全な社会はこの世で生きる以上、難しい。

    わたしは、文体や表現など主張そのものに強引さを一切感じない。
    理解してほしいとか、こうなるべきだとか、強制した思いを感じさせない。
    人としての完成度を強く感じる。

  • 惨禍に見舞われた日本にいる。浪人していたとき、就職先が決まらなかったとき、ぼくは標を求めているときに、曽野綾子にすがり、そして助けられる。世の中を常識でなく、自分の目で見て、歯に衣着せず、緻密に組み立てた論を展開する、そんな曽野綾子に。

  • お薦め本としてあげられていたので、思わず手にとってみた。毒舌だが、的を得ておりイラッとさせないしっかりとした趣のある内容の本であった。目の前の現実を真摯に受け止め、そこからしっかりと何かを学ぶ。言葉もそれと同様に、言いたいことや伝えたいことが、言葉の言い回しやニュアンス一つで受け手に与える影響はまた違ったものとなる。一つ一つが短編で、連続性のあるものではないのだが、それぞれが簡潔にまとまっていて気軽に読めるものとなっている。筆者は障害者であるとともに、キリストの教えを受けている。そういったところも文章表現に影響し、うまく(彼女の)個を引き出すものとなっていたように感じられた。

  • カトリック教徒にして日本の伝統を尊ぶ著者の切り口はユニーク。アフリカを基準に、日本で当然と考えられていることを全て相対化してしまう発想の斬新さ。時々こういうものを読みたい。

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