オレンジ・アンド・タール (光文社文庫)

著者 :
  • 光文社
2.83
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本棚登録 : 1028
感想 : 85
  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334748845

作品紹介・あらすじ

高校でアウトロー的存在のカズキは、スケボーに熱中して毎日を送る。今日も伝説のスケートボーダーのトモロウのところへ相談に行く彼の心に影を落としているのは、同級生が学校の屋上から落ちて死んだことだった。そして、目の前で事件は起きた。自分って何なんだよ、なんで生きてるんだよ-青春の悩みを赤裸々に描いた快作。

感想・レビュー・書評

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  • 甘えた若者たちの自意識と葛藤を崩れた文体で描いています。なんだかいやだな、こういう若者の捨て鉢な人生に共感みたいなのを求める本。つまらなくは無かったけれども、インナースペース的な表現を描こうとしながら表層だけの心理描写に終始している気がします。
    ちなみに、伝説のスケーターで今浮浪者という男に憧れる少年と、伝説のスケーターだと思われている若い浮浪者を同じ時間軸から書いている短編2編です。オレンジアンドタールが少年側、シルバービーンズが浮浪者側。

  • オードリー若林氏の解説が一番素晴らしかった。

  • ☆2.8
    なんか・・うーん・・・
    まず、あらすじの「高校でアウトロー的存在のカズキは、スケボーに熱中して毎日を送る」ってなんだ。「アウトロー的存在」ってなんだ。なんかちょっと口に出すの恥ずかしいんだけど・・・なんだろうこの気持ち。

  • ブエノスアイレス午前零時が好きだったので、同じ作家の本をと思い購入。
    「青春時代」の気持ちを理解するにはもう年をとりすぎたのかな、というのが正直な感想。
    それよりも、オードリー若林の解説がお見事。意外な才能を発揮しています。

  • こういう小説が好きな人がいるのもわかる。

    が、やっぱり好みじゃない。
    自分が小説に求めているものと全然違う
    ので、この作家の本はもう読まないと思う。

  • アメトークで若林さんが紹介していましたね。厨二くさくてとても良いです。みんな自分がなんなのか考えたことあるでしょ?考えた結果なにもなかったことあるでしょ?代弁してくれてる。
    なにより、若林さんの解説が素晴らしかった。読んだあとは、ただただ静かだった。

  • こんなに登場人物に感情移入できない小説は初めてだ。友人が自殺したことで、生きる意味をもっと追求していくのかなと思ったが、別にそんなことはなく、じゃあなんで友人が自殺なんて出来事を書いたんだって言いたくなった。

    伝説のスケートボーダー、トモロウの言ってることも理解できない。この人はホームレスをやってる23歳なのだが、スケボーをやってるカズキの師匠的存在(カズキがそう思ってるだけ)だ。人生の先輩として、色々と言うんだけど、僕にはよくわからなかった。まず、「伝説のスケートボーダー」っていうスペックは必要だったのか?

    とまあ、ここまで多少ツッこんできたけど、トモロウの生き方には少し共感できる。親父さんが県議会議員で、卒業後は間違いなく将来が保証されているのに、トモロウはその道を進まずホームレスになった。別に書いてないけど、決まりきった将来、ルール、制度が嫌なんじゃないか。いや、その枠組みに囚われる、従う自分自身が嫌なんじゃないか。他の人と同じことはしたくない。つまらないから。僕だってそう思うことがある。

    この本は他の人に薦めることができない。「生きる意味」をテーマにした作品はもっと他にもあると思うから。それにしても残念だ。どこをどう変えればいいのかわからないけど、もっとおもしろくなりそうな作品なのに...。

  • ≪内容≫
    スケートボードに熱中して毎日を過ごすカズキ。彼の心に影をおとしている友人の飛び降り事件。自分とはなにか、なぜ生きているのか―現代の少年たちの困惑を描いた青春小説。

    ≪感想≫
    少年たちの不安定さや世界への蟠りが書かれた「オレンジ・アンド・タール」。そして同じ事件をもう一人の登場人物トモロウの視点から描いた「シルバー・ビーンズ」の2作が収録されている。

    大学生のときに「なぜおまえはここにいるのか?」と正面から問われたことがある。消え入りたくなるような、どうしていいかわからなくなるような、その時に感じた萎縮とやり場のない怒りは、今もまだ拭いきれずに残っている。コミがトモロウを刺したときの気持ちも似たようなものだったのかもしれない。そしてそのすぐ後のアザミの挿話(p89)もまたとても悲しい。存在を否定される苦しさや間違いを婉曲的に非難される心苦しさがとてもリアルだった。

    一方、トモロウの視点で描かれた「シルバー・ビーンズ」。社会との関わりの中で「未だ何者でもない自己」というのは脆く、不安定である。そこに綻びを感じ始める思春期の少年たちと、いまだ答えを探しつづけているトモロウの姿。未熟な者たちの身を切るような痛みに、読んでいて身を抉られるような気持ちになったのは、自分もまだ答えを見つけきれていないからなのかもしれない。

    また、巻末の解説をオードリーの若林さんが書いており、そこで「『オレンジ・アンド・タール』は僕にとって単なる小説ではない」と語っている。本書が彼に少なからぬ影響を与えたことを切々と綴った文章は非常に強い力を持っていた。

    「オレンジ・アンド・タール」「シルバー・ビーンズ」、(そしてそれらが与えた影響を書いた解説も)、どれも切迫した「キワキワ」の物語である。でもそこで書かれたものは自分にとっても過去ではなく、今まさに自分が直面しているものであり、苦しくとも向き合うべきリアリティが、この本にはあるように思う。

  • もう少し若かったらもっと楽しめたかなぁ

  • 渋谷系の価値観すぎて入り込めなかった。若林さんの解説も時代を表してたというな気がする

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著者プロフィール

作家

「2022年 『ベストエッセイ2022』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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