- Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334748951
感想・レビュー・書評
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登美彦氏が竹林を刈ろうとして中々刈らない話だ。
内容はもはやどうと言うことはないのだが登美彦氏の文章が読みたいそこのあなたにはとても満足の行く本ではないか知らん?詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ぐだぐだと話は進み、あまりの展開の少なさに眠くなるのに、森見登美彦氏の事がさらに好きになるという不思議な本。
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壮大な屁理屈プラス妄想である。
実のないことしか語れなくなる呪いをかけられているらしいので、しかたない。教訓を求めてはいけませんね。
結局登美彦氏は竹を刈ったのか。刈って竹林成金になれたのか。最後まで読めばわかります。ジョニーも出てきます。
オモチロかった。鍵屋さんのご母堂がすてき。
机上の竹林(フラスコ内で培養したミニチュア竹林)ほしいなあ。 -
女子の会話という物は、ほぼ妄想で展開していくものだと思うし、私自身も妄想癖がある方だと思う。でも、森見作品を読んでいると、いつも私の妄想なんて可愛いもんだと感心させられる。この作品は妄想エッセイ。はっきり言わせてもらうと中味はない。なのに、こんなに惹きつけられるのは、どうしてなんだろう。
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「これからは竹林の時代であるな!」
どうしてそうなった。
なにがすごいって、「竹林に入って竹をきった」だけしかしていないのに1冊のエッセイになって、それで人を最後まで笑わせてくるところだと思う。竹林の時代だと思うのもすごいんだけど。
この本の内容を圧縮して言うと、著者が竹林に分け入り、基本的に大変だという趣旨のことをブチブチ言いながら微量の竹を切り、肉か何か食べる感じだ。その日々の合間にスルリと妄想が入り込む。このスルリと入ってくる妄想が、うっかり暑い日に昼寝した時の夢くらいアクが強い。アクの強い妄想と過去の風景と竹林がグルグル回るようで、読書しながら酩酊するような思いをする森見さんの文章が好きだ。
『夜行』の時も思ったけど、夢のような世界を言語化するのってすごいな。するりと夢の世界に引っ張り込まれる。
そういえば、森見さんが農学部で竹の研究をしていたと、このエッセイで知った。それと京都の竹林は11月でも蚊が出ることも知った。 -
古本として、100円で購入。
それが大変な美本で、ページをめくるたびに、パリパリ音がする(一度も開かれたことがなかったらしい)。
そういう意味で、さわやかな竹林のロマンと、ページをめくる気持ちよさが妙に同期して楽しい。
それはそれとして、内容は…。
まったりとして面白おかしい文体は楽しい。
しかし、下らぬことかもしれないけれど、これは小説なのか、エッセイなのか、何なんだろう?
文庫になってしまうと、そのあたりがよく分からなくなる。
楽しければ、どっちでもいい、と言えなくはない。
でも巧妙に仕組まれた私語りの虚構、と思うと、やっぱりこの人、現代の太宰治なのかなあ。 -
阿呆だろ、森見氏。
「ひょんなことから竹やぶを手に入れて頑張っては見たものの、手入れがめんどくさくて放置している間に一年経ってしまいました」の一文のみをこねくり回して一冊の本にできる才能は、阿呆の才能としか言い様がない。 -
森見センパイの書。
この捻くれた語り口が好きでしょうがない。
クスッとしてしまうことばかり。 -
20-21
竹林というワードだけでもうメロメロです。
常の作品とは一風変わったエッセイの形。
ところがどこから本当でどこから妄想なのか分からない部分もあり,エッセイ?といった感じ。
竹林欲しい。