ポジ・スパイラル (光文社文庫)

著者 :
  • 光文社
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本棚登録 : 42
レビュー : 7
  • Amazon.co.jp ・本 (427ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334748982

感想・レビュー・書評

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  • 海の環境問題に、バイオエネルギー。
    よく調べられていて、多くのことを学んだ。
    志が高くとも、予算がなければ、なかなか実行できないのが、悲しい現実。
    理想を語るだけではなく、きちんと回るモデルが提示されていて、こんな風にうまくいったらいいのに、と思わずにはいられない。
    やや啓蒙的な感も。

  • 海の開発による汚れ、破壊、これをどうしたら改善できるか、有明の干拓による弊害、また東京湾の開拓の干潟の破壊の復活をどうするか。
    菱によるバイオエタノールの生産なんか本当にできたら良いのだろうが、実際にはどうなのかな? まだ本が出てからも特に実際の動きが無いので、どうなんかなと思いますね。本当にできたら良いです。
    まだ日本もこう言ったことが考えられることは悪くないと思います。
    実際に起きないか・・・・起きてほしい。

  • 服部真澄氏の本は好きで、見つけると読んでいる。
    シナリオが緻密で面白い物が多い。
    諫早湾問題・・・これを読むまで正直忘れていた。
    この本のように、カリスマ性のある人物が現れ、具現化するといいのだが。

  • 「この経済小説がおもしろい!」に紹介されていた本。
    服部さんの最新の文庫本で、今回のテーマは「環境」です。

    有名タレントや大学准教授等が登場し、
    日本の海の環境を守るために奔走するお話。
    ビジネスと政治の利権争いをうまく表現できていて、
    よく考えられているなぁ。。というのが感想。
    相変わらずの構想力です。

    小説内で記載されている技術はどうやらフィクションのようですが、
    近い将来、よく似た技術が日本を(いや世界を)変えるかもしれません。
    しかし、そのためにも大きなビジョンを描けるリーダーが
    大志を持ってその技術を地球のために使って欲しいものです。

  • 『鷲の驕り』『龍の契り』がとても面白かった服部さん。『バカラ』はテーマのせいでピンと来なかったものの、『エクサバイト』ではやっぱり巧いと思い本屋で見かけると買ってます。現実の社会を映した舞台設定で、主要な登場人物がこのモデルはあの人(達)だ!とわかるのは、鷲や龍と同じ。ちゃんと調べないとなかなかわからない行政の仕組みや予算割り振りが無い限りことの是否だけでは政治は動かないことなど、この社会のあり様・困った仕組みとしがらみをストーリーの中で自然にかつ巧みに説明してくれて大変読み応えがありました。文字やマークとしてしか身近に残っていない古代からある水生植物”菱”の実がバイオエタノールの原料として出てきたところ、たまたま数年前に行った旅行先でダイビングのガイドから「地元のお祭りで使うものでお守りになるから」ともらった見たことない不思議な木の実がまさに菱でした。数年越しで正体がわかり、ちょっと感動。出てくる人たちがみな潔く大義を持ち立派すぎる感はあります(本当はもっとみっともなくドロドロしているはず)がとても面白かったです。

  • 環境問題系の小説は結構読んだけれども、この本のように、海の生態系に純粋に向き合って、それについてどのように向き合うのかということについて、ここまで完成度が高く、希望に満ちあふれた本は読んだことがないように思う。
    人間が自然を変える、戻すなどということはおこがましく、難しいものだと思っていたが、ひょっとしたらという想いが不思議と湧いてきました。
    日本は、海に囲まれた国であり、そのことから資源的にも、地理的にも恩恵を受けてきた。
    八方ふさがりになりつつある今こそ、その海に道を見出すことが必要ではないか。
    この本はそんな示唆をしている気がする。

  • 2011/1/16 Amazonより届く。
    2016/1/4〜2016/1/8

    およそ2年ぶりの服部作品。確かに日本は土木中心なんだよなぁ。この作品に書かれているようにはいかないだろうけど、ホントに何でもかんでもコンクリートで固めるのは止めた方がいいよな。途中のワクワク感からすると、結末はちょっと物足りないが、色々考えさせられる良い作品。

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著者プロフィール

1961年東京都生まれ。早稲田大学教育学部卒。95年に刊行したデビュー作『龍の契り』が大きな話題となる。’97年『鷲の驕り』で吉川英治文学新人賞を受賞。以後、豊富な取材と情報量を活かしたスケールの大きな作品を発表し続けている。他の著書に『KATANA』『ポジ・スパイラル』『エクサバイト』「清談 佛々堂先生」シリーズ、『天の方舟』『深海のアトム』『夢窓』などがある。

「2018年 『クラウド・ナイン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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