プラ・バロック (光文社文庫 ゆ 5-1)

著者 :
  • 光文社
3.20
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本棚登録 : 1416
感想 : 190
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  • Amazon.co.jp ・本 (425ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334749224

感想・レビュー・書評

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  • 怖い本だった。
    冷凍コンテナに眠る多数の遺体。自殺か他殺か。
    機動捜査隊のクロハが挑むサスペンス。

    クロハの精神は大丈夫なのだろうか。普通であればとても耐えられない。

    • マメムさん
      raindropsさん、お返事ありがとうございます。
      続編は『エコイック・メモリ』になりますよ♪
      raindropsさん、お返事ありがとうございます。
      続編は『エコイック・メモリ』になりますよ♪
      2023/12/14
    • raindropsさん
      えっ、続編あるんですね。
      ありがとうございます!
      えっ、続編あるんですね。
      ありがとうございます!
      2023/12/14
    • マメムさん
      raindropsさん、お返事ありがとうございます。
      ただ長編かつ若干評価分かれるので、「ん〜」と感じたら乃南アサさんの『凍える牙』をオスス...
      raindropsさん、お返事ありがとうございます。
      ただ長編かつ若干評価分かれるので、「ん〜」と感じたら乃南アサさんの『凍える牙』をオススメします♪
      2023/12/15
  • 私の読書歴で最も没頭した作品かも知れない。

    本作『プラ・バロック』のあらすじと感想になります。

    機動捜査隊に所属する女性警察官のクロハは、ある刺殺事件に駆り出された途中で、所轄の奇妙な事件を捜査せよと班長に言い渡される。
    それは港に隣接する冷凍保存型のコンテナの1つで異臭がするという通報で、現場に到着したクロハは冷凍コンテナの中に整列された14体の凍死体を目の当たりにする。

    集団自殺なのか?殺人なのか?
    奇妙な事件は、これだけでは終わらなかった。むしろクロハにとって、それは長い数日の始まりに過ぎなかった。

    解説で有栖川有栖さんが選考委員を務めた本作含めた日本ミステリー文学大賞新人賞は、ずば抜けた作品がなければ受賞作なしが認められる程にハードルが高い文学賞。本作は第12回の受賞作であり、過去3回は受賞作なしであったことで、満場一致となった本作を絶賛すると共に安心したと書かれています。

    確かに本作は警察小説さながらのサスペンス、緻密な犯行、一風変わった仮想空間でのやり取り、そして切ない結末と、読者の手を止めさせる余地もなく怒涛の展開でゾクゾクしました。

    10年以上前の作品だと感じさせる描写はありつつも、クロハの恐怖や怒気に同調する自分がいて、読後の満足感は十二分でした。

    • マメムさん
      ひまわりめろんさん、コメントありがとうございます。

      調べたらクロハシリーズと連作らしいです♪私も続編読まねば!!
      鋼鉄紅女も積読消化したら...
      ひまわりめろんさん、コメントありがとうございます。

      調べたらクロハシリーズと連作らしいです♪私も続編読まねば!!
      鋼鉄紅女も積読消化したら買う予定です♪
      2023/08/24
    • raindropsさん
      マメムさん、こんにちわ。

      この前教えてもらった続編「エコイック・メモリ」読みました。面白かったです。

      クロハの危うさにヒヤヒヤするのは変...
      マメムさん、こんにちわ。

      この前教えてもらった続編「エコイック・メモリ」読みました。面白かったです。

      クロハの危うさにヒヤヒヤするのは変わらず、さらに超人的な捜査能力に磨きがかかってる感じでした。

      教えていただいてありがとうございました。
      2024/04/17
    • マメムさん
      raindropsさん、コメントありがとうございます。

      読了お疲れ様でした^_^
      クロハシリーズは現実世界と仮想世界の狭間で徐々にクロハの...
      raindropsさん、コメントありがとうございます。

      読了お疲れ様でした^_^
      クロハシリーズは現実世界と仮想世界の狭間で徐々にクロハの変化が垣間見れて、独特の世界観が良いですよね♪
      クロハシリーズが読み終わりましたら、乃南アサさんの音道貴子シリーズもオススメしますよ!!
      2024/04/17
  • う〜ん( ・ั﹏・ั)

    もったいない気がしてしまった

    って言うのは、すごく読みづらかったんよね
    意図した読みづらさだとは思うんだけど

    日本人の名前をカタカナ表記するところとか、ハードボイルド風(あくまで風)なぶつ切りの文章とか、頑なに神奈川県って言わないところとか

    いやもう神奈川県でええやん!いちいちクロハ(主人公)の住む県ってめんどくさいわ!
    横浜港でええやん!本牧ふ頭でええやん!

    分かる!分かるよ!
    硬質でバーチャルな世界観を表現したかったんでしょ
    そこがこの物語の肝なんですわってのは分かる
    でも、せっかく面白いストーリーなのに、その読みづらさが邪魔でしゃーない
    他のやり方あったんじゃないかなーって無責任にも思うんですよ

    これ、マメムさん高評価だから信じて最後のむっちゃ面白いとこまでたどり着けたけど
    まぁまぁきつい
    で恐らくこれ読んだ人たちも有栖川有栖さんが絶賛してたからとか田中芳樹さんがとかって理由で頑張ったんじゃないかなとまで想像しちゃいました

    もったいない
    めちゃくちゃ面白いのに絶対に万人受けしない

    • ひまわりめろんさん
      茨城県に関しては2000年代に入ったあたりからわりとそっちのほうが常識になりつつあるようですね
      茨城県に関しては2000年代に入ったあたりからわりとそっちのほうが常識になりつつあるようですね
      2023/11/18
    • 1Q84O1さん
      へぇー、そうなんですね
      んなわけないでしょ!
      へぇー、そうなんですね
      んなわけないでしょ!
      2023/11/18
    • ひまわりめろんさん
      ノ、ノリツッコミやΣ(゚Д゚)
      ノ、ノリツッコミやΣ(゚Д゚)
      2023/11/18
  • 集団冷凍自殺が立て続けに起こる。その一方で首を切り裂いた連続殺人事件も起こっていた。小説の世界なので、これが関係ないわけがないのだが、ある共通点にあとで気付くことになる。機動捜査隊の女性隊員クロハは集団自殺の捜査に当たるが、捜査主任のカガといきなりぶつかることになって仕舞う。クロハが訪れるインターネット上の仮想空間が事件の鍵を握っているのだが、登場人物の名前がのきなみカタカナになっているのは、仮想空間の雰囲気を小説全体に漂わせるためかもしれない。さて成功しているか。
    主人公のクロハは、同じ作者の別シリーズのイルマほど強烈ではないが、活力があって結構魅力的だ。ストーリーも後半になるにつれ盛り上がり面白い。

  • ネット上の仮想空間と現実世界をリンクさせたミステリー小説。始まりからグイっと惹きつけられる展開だ。

    苦言を呈すならば、主要な人物についてはもっと丁寧に書かれるべきではないか、と感じた。
    作者の意図も併せて考えるべきなのだが、私にとっては情報があまりにも少なすぎたようだ。
    最初から途中まで出てくる登場人物はそれぞれフワッと存在感が無くなってゆく。読者としては、もっと掘り下げて書いてほしい人物像も、終わってみればかなり不明瞭であったことに気付く。何となく、誰でも良かった感があるのが残念。
    主人公の性格も、ちょっと掴みどころのない印象で、明確な人物像を描くには至らなかった。

    3Dデータ云々もちょっと印象が弱すぎない?せっかくおもしろそうなのに。もっと強烈な必要性を示してほしかった。犯人の目的と執着心にいまいちカチッと嵌らないというのが本音。

    とは言え、物語の要所と言える箇所はおもしろく読めるし、仮想空間とリンクする設定も良い。
    もう一度読む機会があれば、再評価したい作品だ。

    以下ネタバレ要素有り

    主人公はクロハ。女性警官である。
    頸動脈を切られて殺害された遺体が見つかり、クロハは一連の大事件へと足を踏み入れてゆく。
    その後、海上輸送コンテナを利用した貸倉庫群から多数の遺体が発見されることで物語は大きく動き出す。

    タカハシという人物の復讐劇に巻き込まれていくというのがストーリーの概要であるようだが、それに読者が気付くのは後半に差し掛かってから。

    ラスト、犯人はタカハシによって殺されているだろう展開へ。復習を遂げたタカハシは仮想空間でクロハに別れを告げ消えた。

    文庫版297P
    【大柄で作業着の男】とエレベーターですれ違っている。これって『鼓動』だったのかな。伏線なのかな?
    どこで回収されたかはわからないので勘違いか。

    読了。

  • 女刑事の話である。でも普通の警察モノとは違う。抽象的? ファンタジック? 何故、登場人物の名前がカタカナ表記なのか? 不思議な作品でした。

  • 日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作

    埋め立て地に置かれた冷凍コンテナから14人の凍死体が発見されたことから始まります。女性刑事のクロハが主人公で話が進んでいきます。ちょっと気になったのが、いつも話の中の天気は雨模様で、登場人物の名前は片仮名で書かれていることです。これがこの作品の雰囲気をより作っているのかもしれません。
    今まで読んだミステリーとは事件や真相がちょっと違う種類のような気がして、二転三転するところもありましたが一気に読むことができ面白かったです。

  • 面白かったです。
    ずっと雨の降っている、薄暗い世界観が好きです。
    アゲハが訪れる仮想空間も素敵で、これ現実に欲しいです。かっこいい。。
    クロハが対峙する事件は陰惨で悪意がとてもあり、捜査班でも軋轢があったりとキツイところもありましたが、クロハが揺れながらも守るものの為には強くてそこも好きでした。
    死にゆく人々が望んだ記念碑を変える、とかまともじゃないです。
    クロハ、好きなキャラクターです。続きも追いかけます。

  • イルマシリーズだと勘違いして借りた。
    申し訳ないが未読

  • 発見された死体の数が、尋常ではなかった。
    冷凍コンテナから発見されるのは、私の中では斬新だった。

    気づけばまた、女性刑事が主人公。
    残念な出来事もいくつかあったけど、今後の活躍も期待!

    内容については、ネタバレになりそうなことばかりで、上手く書けませんでした…

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