ぶたぶたさん (光文社文庫 や 24-9)

著者 :
  • 光文社
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本棚登録 : 463
感想 : 56
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  • Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334749835

作品紹介・あらすじ

ちっちゃな手につぶらな瞳。姿はかわいいぶたのぬいぐるみなのに、声が渋くて働き者で、妻と二人の子供もいるって…なに!?心優しき中年男・山崎ぶたぶたが、ときにパティシエ、ときにボランティア、そしてときに一人の(?)父親として、人々の心をあたため、勇気づけてゆく-。笑って笑って、最後に静かな感動が残る。疲れた心に元気をくれる十一の奇蹟の物語。

感想・レビュー・書評

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  • 身の丈に合わない本を読んで、自分の不甲斐なさにへこんだ時は
    迷わずぶたぶたさん!

    今回は、ちょっと短めの11のお話。
    いろんなぶたぶたさんに出会えて、ホクホクです♪

    おお!ぶたぶたさんが「お帰りなさいませ、お嬢様」なんて言ってくれるのなら
    年齢も顧みず、お洒落して執事喫茶デビュー☆を果たし、
    ちょっと恥ずかしいけど、しっかりお手洗いに行って
    身長の半分くらいあるおしぼりを捧げ持ったぶたぶたさんにお世話してもらうぞー!

    ベテラン刑事になったぶたぶたさんに説得してもらえるなら
    世を儚んでビルの屋上(でも低めのビルにしておこう。。。)から
    身を投げるふりくらいしちゃうかも♪

    ぶたぶたさんに引っ越しの荷造りをしてもらったあげく、
    荷物に混入(?!)したぶたぶたさんが、引っ越し先で段ボール箱から
    モコモコ可愛く出てきてくれるなら、引っ越します!今すぐ!

    ぶたぶたさんのキャラ弁!自分のために作っちゃおう!
    (そのためだけに、いそいそとハムを買いにいく私♪)

    ふむふむ、ぶたぶたさんにバスで席を譲ってもらったら
    「どうぞ膝に乗ってください♪」なんて言って、膝の上のぶたぶたさんと
    楽しく会話できるのか。。。バス停で、いつまでも待つわ!

    などなど、はてしなく妄想をふくらましているうちに
    お風呂に入り、おひさまの光を浴びて
    ほっかほかのふっくふくになったぶたぶたさんのように
    心もあたたかくふくらんでいるのでした。
    ぶたぶたさん、いつもありがとう♪

    • まろんさん
      おお、kuroayameさんもぶたぶたさんファンだったとは!ナカマナカマ゚.+:。(ノ^∇^)ノ゚.+:。
      私は今年の3月にブクログを始める...
      おお、kuroayameさんもぶたぶたさんファンだったとは!ナカマナカマ゚.+:。(ノ^∇^)ノ゚.+:。
      私は今年の3月にブクログを始めるまで、ぶたぶたさんのことは全く知らなかったので
      教えてくださったブクログ仲間さんたちに感謝感謝なのです。
      かわいいのに渋い声のぶたぶたさんに会いた~い!
      2012/11/18
    • michiyoさん
      まろんさんこんにちは
      michiyo928です
      先日はコメントをありがとうございました。
      まろんさんのレビューを読むだけでぶたぶたさんが大好...
      まろんさんこんにちは
      michiyo928です
      先日はコメントをありがとうございました。
      まろんさんのレビューを読むだけでぶたぶたさんが大好きになりました。
      はやくぶたぶたさんに会いたーい
      2013/02/23
    • まろんさん
      michiyoさん☆

      こちらこそありがとうございます!
      ぶたぶたさん、可愛すぎる外見に、渋い声、
      そして思い遣りあふれる態度というギャップ...
      michiyoさん☆

      こちらこそありがとうございます!
      ぶたぶたさん、可愛すぎる外見に、渋い声、
      そして思い遣りあふれる態度というギャップに
      ハートを鷲掴みにされますよ~♪
      michiyoさんも、ぜひぜひぶたぶたさんの、ほのぼのした
      温かい世界に浸ってください(*'-')フフ♪
      2013/02/25
  • 短編集なので、サクサク読めました!
    ぶたぶたさんに会ってみたいなぁ…!

  • ピンクのぶたのぬいぐるみの外見でありながら、中は素敵な「おじさま」のぶたぶたさんに出会った人々の話。こどもが主役の話がやや多めかな?幼稚園児の話がぐっときました。あとは「最強の助っ人」は笑えた。こーゆー人、いそうだよね(笑)。そーゆー人に限って、お任せにできない。

  • え、ぬいぐるみが人間?いや、人間なのにぬいぐるみ?自分だけが知らず、みんなが彼を知っている。読み手の自分も面喰らう設定だけど、読み進むうちに心優しき中年男性の山崎ぶたぶたさんの虜に。心が温まりました。

  • 見た目はぶたのぬいぐるみ、中身は中年のおじさん。そんなぶたぶたさんのハートウォームストーリー。
    ちとマンネリ感も漂いますが、それがまた心地よくもあるんです。ぬいぐるみが動き話すことに驚き慌てながら、気が付けば和んでしまう登場人物の心の動きがいいです。特別なことだけど日常であり、日常なんだけど特別なことでもある。そんな些細な憩いを感じさせてくれる作品です。今回登場人物の慌てふためく姿が多く、それを笑いながら読むだけでも癒されたりするのかな。

  • 今回は色々な設定で登場するぶたぶたさん。
    シリーズの中でも短めの話が12話詰まっています。相変わらず点目でピンとそり返った耳…の描写かわいい。

  • 読後、どの短編も同じようなニュアンスしか残さない。
    物語におけるぶたぶたさんの使われ方に慣れてしまうと、工夫を凝らした様々な装置も、結局、どれも似通ったおもちゃのように感じる。

  • 目次
    ・山崎さん① 本日の執事
    ・山崎さん② 本日のスイーツ
    ・角の写真館
    ・死ぬにはきっと、うってつけの日
    ・ボランティア
    ・最強の助っ人
    ・恐怖の先には
    ・噂の人
    ・新しいお母さん
    ・途中下車
    ・ぶたぶたさん

    20~30ページほどの短い作品がいくつもあると、しかもそれがシリーズ物だと、感想を書くのが難しい。
    安定のぶたぶたさん、としか言いようがないから。

    どれも面白かったけれど、一番好きなのはというと『新しいお母さん』かな。
    新しいお母さんは、うどん屋さんで働いていたお姉さんで、心の中ではとても嬉しく思っているけれど、なかなか言葉に出して言えない大河。
    年長さんは随分言葉を知っているけれど、自分の心を伝える言葉って、なかなか難しいものね。
    だけど幼稚園の上のクラスの女の子のお父さんであるぶたぶたさんについて、お母さんに話したところから、二人の距離は俄然縮まる。
    ふたりでぶたぶたさんの家を探し、待ち伏せし、写真を撮らせてもらい…気がつけばお母さんとすっかり仲良しに。

    新しいお母さんのこと好きなのに、恥ずかしくてぶっきらぼうな態度を取ってしまう。
    そんな自分を反省するけれど、やっぱり思った通りには喋れなくて…という子どもの気持と、嫌われているのかと不安に思いながらもせかすことなく子どもに向き合う新しいお母さん。
    優しくふたりの気持をすくい取って書く作者。
    ホカホカと温かい気持ちになれました。

    個人的には執事喫茶でぶたぶたさんに接客して欲しい。

  • あのぶたぶたも、このぶたぶたも、ヒーロー的なモノとして描かれてはいない。普通に良いおじさん(執事だけなぜプチ不評?)なのに、その都度最適な登場と活躍をしてくれる。
    居るべくして居る・・・だから!ここにも居て欲しい!!

  • ショートショートドロップスからきました。
    ぶたぶたさんって、なんでも出来るし、とってもいい人!完全にぶたぶたさんのファンになった。

    他にもいっぱいシリーズがあるので、死ぬまでに全部読めるのかわかりませんが、これを糧に生きる。

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著者プロフィール

一九六四年、埼玉県生まれ。八五年、矢崎麗夜名義で星新一ショートショートコンテスト優秀賞を受賞し、八九年『ありのままなら純情ボーイ』で作家デビュー。主な著書に「ぶたぶた」シリーズ、「食堂つばめ」シリーズ、「NNNからの使者」シリーズ、『あなたのための時空のはざま』など。

「2022年 『おいしい旅 想い出編』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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