- Amazon.co.jp ・本 (234ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334751050
作品紹介・あらすじ
孤独なジョニー、弱虫のウーリ、読書家ゼバスティアン、正義感の強いマルティン、いつも腹をすかせている腕っぷしの強いマティアス。同じ寄宿舎で生活する5人の少年が友情を育み、信頼を学び、大人たちに見守られながら成長していく感動的な物語。ドイツの国民作家ケストナーの代表作。
感想・レビュー・書評
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コツコツ光文社古典新訳文庫の時間です
今回はドイツ文学ですよ!
ドイツを代表する児童文学作家ケストナーの代表作『飛ぶ教室』です
ほんとは斎藤美奈子さんに触発されて『ふたりのロッテ』が読みたかったんですが、光文社にないのでしゃーない
ちなみに(前にもどっかで書いたかもしれませんが)この光文社古典新訳文庫シリーズ、装丁が作品の言語圏別に5色に色分けされてるんですが知ってました?
青色はフランス語・イタリア語圏、赤色はロシア語圏、茶色はドイツ語圏、緑色は英語圏、桃色はその他、スペイン語圏・近代中国語・古典日本語・古代ギリシャ語・ポルトガル語圏といった具合い
フランス語とイタリア語が一緒なのが、ひまわりめろん的には謎なんですがね
イタリア語圏その他でええやん
で、今回はドイツ文学なので茶色です
そして今回もすんばらしい翻訳
わりとこのシリーズに通して言えることなんですが、児童文学も大人向けに翻訳してるんですごい読みやすいんですよね
訳者丘沢静也さんのあとがきによると、子ども向けの翻訳ってほんとに子どものためになってるの?ってのが根底にあるようで、大人向けに訳していることは子どもを排除してるわけではないということ
〜私たちは「子ども」や「わかりやすさ」を必要以上に配慮することによって、逆に、子どもを小さな枠のなかに囲いこみ、子どもと大人の垣根を必要以上に高くしてしまったのではないか。翻訳にかぎらない。もしも、わからないことがあれば、「わからなさ」をかかえて暮らしていけばいい。どうしても知りたくなったら、自分で調べればいい。〜(あとがきから引用)
全くその通りだし、大人にも言えるんじゃないかと思ったり
はい、光文社推しはこのへんで本作『飛ぶ教室』の感想を
子どもたちよ、人生ってちょっと素晴らしいぞ詳細をみるコメント7件をすべて表示-
ひまわりめろんさんあ、新潮社は道理さんと禁煙さんね(おびのり氏レビューより)あ、新潮社は道理さんと禁煙さんね(おびのり氏レビューより)2024/04/17
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おびのりさんなぜ私より先に書くのだなぜ私より先に書くのだ2024/04/17
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ひまわりめろんさんごめん、出来る男いや出来過ぎる男でごめんごめん、出来る男いや出来過ぎる男でごめん2024/04/17
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言わずと知れた名作。
第一章はなかなか少年のキャラクターが描けず、無理矢理読み進めた。それぞれの個が、雰囲気が感じられてからは読み終えるのが勿体なかった。
どの面を切り取っても美しい。
そんな大切なことがギュウギュウに詰まった宝箱みたいな本。
素敵な大人しかでてこない。
ヨーロッパのクリスマス。
初めて他の訳者のものも読んでみたいと思った。
2020.5.12 -
読み始めてしばらくして「エミールと探偵たち」と同じ作者だと気づく。個性ある子供たちがそれぞれの持ち味で活躍する物語。はじめは人物紹介の多さに面倒になるが、きちんと覚えなくともキャラの特徴がしっかり描かれておりざくざく読み進めるといいと思う。興味深いエピソードが立て続けに起こり読み手を飽きさせない。先生の正義さん、電車に住む禁煙さんの存在が心地よく、もっと活躍してもらいたいと感じた。
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ギムナジウムを舞台に、クリスマス前の少年たちの数日間を描いたケストナーの児童文学。子供の頃には読んだ記憶がないのだけど、たしか三浦しをんさんがエッセイでギムナジウム萌えみたいなことを書かれてたような記憶がうっすらあったので、今さらですが読んでみることに。
ギムナジウムと聞いただけで自動的に脳内が萩尾望都の絵柄で変換されるオタクなので、序盤はわくわくしながら読み進めたのだけれど、気付くとヨハン・ジギスムント・ギムナジウムの生徒たちは長年対立を続けている近所の実業学校の生徒たちとの抗争を開始、『トーマの心臓』のはずが何故か『クローズ』の世界に(苦笑)
しかもこの喧嘩、意外と暴力的。まず寄宿生ではなく通学組の一人が帰宅中に実業学校の連中に拉致され、逃げてきた一人が主人公グループに助けを求める。彼らは早速作戦を練り、仲間を集め報復に繰り出し、まずはタイマン勝負、その間、捕虜にされた子は10分につき6回殴られている。タイマン勝負に勝ったのに相手が捕虜を返さないので結局乱闘。あれ?私の思い描いてたギムナジウムとちょっと違うよ?
そんなわけでこの喧嘩が全体の半分くらい続くので後半は誰と戦うのかとドキドキしていましたが、後半はふつうに生徒たちの友情やクリスマスのエピソードでホッとしました。ここで登場人物をメモ。ちなみにギムナジウムは10歳から1年生が始まり9年生まで。主役グループの子たちは全員5年生なので、15歳くらいかな。
○マルティン・ターラー:成績1位の優等生で、みんなのリーダー格。しかし家が貧乏でクリスマスに帰省するお金がない。絵が上手。
○ジョニー(ジョナサン)・トロッツ:クリスマス劇「飛ぶ教室」の台本を書いた文学的少年。アメリカ人の母とドイツ人の父の間に生まれたが離婚した両親に4歳で捨てられ、アメリカからドイツまで彼を運んだ船の船長が今は親代わり。
○マティアス・ゼルプマン:いつもお腹を減らしている食いしん坊だがボクサー志望で腕っ節が強い。実業学校との戦いでもタイマン勝負で勝利をおさめる。喧嘩っ早いけれど心優しくチビのウーリをいつも庇ってやっている。
○ウーリ・フォン・ジメルン:チビで弱虫。いつもマティアスの影に隠れていたが、突然勇気を出して傘を持って飛び降りる。名前にフォンが入っている貴族の子。
○ゼバスティアン・フランク:頭の回転が速く、口が達者。いつも軽口を叩いている皮肉屋だが、自己分析も的確、とても利巧。
○正義さん=ヨハン・ベーク先生:生徒たちに人気のあるいつも正しい先生。35歳くらい。
○禁煙さん=ローベルト:学校近くの市民農園で、廃車になった鉄道の禁煙車の中で暮らしている謎多き人物。生徒たちに慕われており実業学校との喧嘩の際はアドバイスも。実は辛い過去があり世捨て人になったが元医者。
○テオドール:9年生。枕詞のように常に「美男のテオドール」と書かれている。最初は嫌な上級生として登場するが、すぐに改心。とくに活躍はしないが、美男(笑)
マルティンたちは5人組だけど、その中でもマルティンとジョニーが親友、マティアスとウーリも親友、ゼバスティアンは自分の孤独を自分なりに分析できる知性派で、個人的にはこのゼバスティアンと、アホ可愛い単細胞マティアスがお気に入りキャラでした。
主人公マルティンは、主人公ゆえに正統派すぎてイマイチ共感できず、あとクリスマスに寮に残らなくちゃいけなくなったときに、同じく寮に残るジョニーについて(船長は航海中)彼にはそもそも帰る家も待ってる人もいないけど、自分は愛してくれる家族が待ってるのに帰れないから自分のほうが可哀想的な独白部分があり、ちょっと引いた。まあそういうのも成長の過程なんだろうけどさ、そこで同じように帰れなくても自分は愛されてるだけ幸せ、って思うとこでしょって。
彼の貧しさに対する解決方法が、親切な正義さんが現金をくれる、というのも若干モヤりました。どうするのが正解か、難しい問題だけど、児童文学なのに、他人がくれるだけのお金で解決しちゃうんだ!?ってちょっとビックリした(苦笑)正義さんと禁煙さんの友情、マティアスとウーリの友情にはホロリとしました。 -
心の清涼剤。
40も半ばを過ぎたおっさんでも、子供時代はあるわけで、たまた中学1年と高校3年間は親元から離れて暮らしていたこともあり、学校生活の描写にグッとくる。
親としてこの本を読むと、子どもとどういう関係であるといいのか、いいヒントになる。
決して上から押さえつけるのではなく、温かく優しい眼差しでサポートし、1人の人間として尊重している。そういう大人になるためには、心の余裕がなくてはならないだろうし、適切なことばを持たなければいけないのだろう。 -
『賢さのない勇気は乱暴に過ぎない。勇気のない賢さは、冗談に過ぎない。』 いい言葉です。 前々から読みたかった本。
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ギムナジウムのクリスマスを舞台にしたドイツの児童文学。
個性的で全然タイプの違う子供たちが、それでもとても仲が良さそうで、生き生きしていてとても良い。仲良しの学友に、信頼できる大人たちがいる、素敵な学生生活。
けれど、子供たちにもそれぞれ悩みがあって、それを乗り越え学友や大人たちとともに成長していく姿は感動的でした。
キラキラしていて爽やかで切なくて、大人の自分が読むと何だか眩しすぎるくらい。
自分の子どもの事を思い返して、大切な時間だったと再確認できるような、美しくまっすぐなお話です。 -
別の小説でまさにこの本が出てきたので、先に読むことに。日本でいうと中2、3くらいに当たる子たちのクリスマスまでの間の日常生活を描いている。だんだんと5人を好きになってくるし、正義さんのような大人はとても大事な存在だと思った。そして大人である自分はそんな正義さんや禁煙さんのような存在になれたらとも思った。
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ドイツのギムナジウム(中高一貫校)を舞台に、寮生活を送る五人の五年生(十五歳前後)の生徒たちを中心として、クリスマスまでの数日間が描かれます。
五人の生徒たちには、正義漢の優等生、腕白な食いしん坊、やや理屈っぽい参謀タイプ、書名の"飛ぶ教室"の劇作を担当している作家志望の文学愛好家、女性的な外見の気弱な少年といった、それぞれわかりやすい属性が与えられており、彼らの友情やそれぞれに抱える悩みが本作のポイントとなります。そして、この五人のほかに彼らが慕う人物として、舎監を兼任する一教師である"正義さん"ことヨハン・ベーク先生と、学校付近にある、かつて列車として使われていた車両に住む謎の多い"禁煙さん"という二人の大人が存在し、彼ら尊敬するにふさわしい大人たちに見守られて少年たちが学園生活を送っていることも人物配置上の大きな特色です。
登場人物の年齢がやや高いことや、女性がほぼ登場しないことを除けば、世界名作劇場の原作にでも選ばれそうな内容であり、正統派児童文学作品として読んで差し支えなさそうです。また、本書における訳の特徴かもしれませんが、あからさまに子供向けの文体とはなっていないため、大人でも違和感なく読み通すことができます。なお、書名の"飛ぶ教室"は、前述のとおり少年たちがクリスマスに演じる劇作品のタイトルであり、教室自体がさまざまな場所に移動して課外授業を行うというSFと呼ぶべき内容ですが、基本的に作品内の道具として扱われるだけで、作品のテーマを託すような特殊な要素を含んでいるようには見受けられませんでした。
通読後の主な所感として、他校生徒との抗争における暴力やいじめのような行為も扱ってはいるものの、思春期の難しい年ごろの少年たちを主人公に据えているわりには葛藤が少なく、"正義さん"、"禁煙さん"といった大人たちが理想的すぎるうえ、彼らに対する子どもたちの反応があまりにも素直なため、かえって違和感があります。執筆当時のドイツはナチスの支配下にあったとされており、そのことは作品に直接的な影響はありませんが、優等生的な作品内容に落ち着いた一因だろうかなど、邪推しないでもありませんでした。
補足として、まえがきとあとがきでは作者自身が登場して本文を挟む構成となっており、あとがきではささやかなサプライズが用意されています。 -
クリスマスということで、今年は本作をチョイス。あと数冊、読む候補を考えていたけど、今月は新刊で見たい作品が多過ぎて、とても手が回らず。
児童文学に分類されることも多いみたいだけど、古典新訳文庫からってこともあり、れっきとした現代文学。訳者あとがきからも、児童文学的訳し方はしないという決意表明がうかがえるし。ただ、100年近くも経過した時代のせいかもしれないけど、内容としては今やありきたりのものという気が…このような形の定番を作った”古典”と考えると、確かに優れた作品なのかもしれないけど。 -
重松清の「Long,Long ago」の短編で「飛ぶ教室」を知り読んでみた。大好物だ。ジョニー、ウーリ、セバスティアン、マルティン、マティアスの5人の寄宿生。それを見守る大人、正義さんと禁煙さん。嬉しいことでも悲しことでも、大人と子供で重さは変わらない。なのに大人になると、嬉しいことも悲しことも子どものころのものより大きく重くなったように思いこんでいることがある。自分のガキの悩みでも、一過的なものでいまのオイラなら解決できると思っている、相談されたことはないが。きっとオイラが解決できるようであれば、ガキはとっくに自力で解決しているだろう。真摯に向き合い悩むであろうガキに対して、酒飲んでごまかすことが日常になったオイラに出番はない。長く生きているけれど立派ではない大人だ。大人といっていいのかな?
子どものころは友だちのために泣けたし、一緒に怒られたり、怒れないように嘘をついたこともあったけど、大人になってそんな友だちがオイラに何人いるんだろ。大人の振りして小難しいことをしゃべってるけど、子どものころに言われ続けてた簡単なことすらできていない。挨拶とか片付けとか好き嫌いせずに食べるとか歯磨きとか・・・随分長いこと自分を甘やかしてきた気がする。
そう言えば恩田陸の「ネバーランド」を思い出した。 -
ドイツのギムナジウムで共に学び生活する5人の少年と、彼らを見守る大人たちの物語。
子供の頃の出来事って、大人になってから振り返ると取るに足らない事ばっかりなんだけど、それでも当時はすごいひたむきだったよなあ。その頃の気持ちって忘れるべきじゃないんだよなあ。
次の世代の子供たちに、まっとうな大人として向き合うために。
ああ、いいもの読んだ。
これが私のケストナー初体験にして、光文社古典新訳文庫初体験。
物語の素晴らしさもさることながら、訳者のあとがきも面白い。
そんな風に言われたら、他の翻訳版も読んでみたくなっちゃうじゃないですか。 -
河合隼雄の本でお奨めだったので読んでみた。偶然にも(?)先に読んだツァラトゥストラと同じ訳者だ。一本筋の通った訳者だ。
不覚にも涙をこぼしながら、読んだ。朝の通勤電車内でさぞかし気持ち悪かったことだろう。
内容は、読めば分かる。研究者は批評家の出る幕があまりない、という訳者の解説も秀逸だ。教育者は、くだらない教育何とか学の本よりも、こういう本を読んだ方がよいのだと思う。 -
新訳はリフォームのようなものだと斉藤美奈子女史が著書で述べていた。かつて読んだ、面白かったけどちょっと読みづらくとっつきにくかった名作、どんな風にリフォームされたのか興味津々で、今回は古典新訳文庫の中から「飛ぶ教室」をチョイス。ちょうど時期的にもクリスマス前だし!
ただ、この新訳はあっさりしすぎとの前評判で、さてどうかしらと読み始めたら…私は意外なほどに夢中になってしまった。このあっさりした文体が、友情・信頼・勇気・正義といった、一歩間違えばクサくなってしまいがちなテーマを爽やかに表現している。もともと、こういう少年ものの海外児童文学が大好きだし、ギムナジウムものは萩尾望都作品で読みなれてるし。
でもそれだけじゃないんだろうな…今回のツボは、大人になっても変わらない友情とか親子間の愛情とか、その辺だったかも。ブリテン「キャロルの祭典」や賛美歌の「ああベツレヘム」なんかをBGMに(勿論少年合唱で)もう一度読み返したい。確か近年、映画化したような気がしたのだが。早くレンタルで観たいかも!!
ほぼ同時期に岩波少年文庫から池田香代子訳も発売されたので、近いうちに読み比べてみたい。 -
”人形が壊れたからでも、あとで友だちを失ったからでも、泣く理由はどうでもいい。人生で大切なのは、なにが悲しいかではなく、どれくらい悲しいか、だけなのだ。”
『図書室のはこぶね』で鍵となる作品。
外国文学を読んだ時にいつも感じることで、カタカナの名前と人物が始めはなかなか一致しないんだけど、この作品は小気味よく読みやすいボリュームで区切られている章を経るごとに、どんどん名前と人物が一致してきてひとつの像になっていく過程が読んでいて楽しかった。
5人の腕白たちがどんどん鮮明になっていき、そして愛着が湧いてくる。
寮という限られた空間でのボーイ・ミーツ・ワールドの物語で、ほんの数日での少年たちの気持ちの揺れ動きや成長が眩しい。
特に、ウーリの弱さへの葛藤と、マティアスのウーリに対する思いやりが好きだった。
またほかの三人も、短所への自覚や逆境に対する折り合いの付け方など、頑張って胸張って背伸びしている様子も印象的。
”心配するなよ。すごく幸せってわけじゃない。幸せだなんて言ったら、ウソになる。けどさ、すごく不幸でもないんだから”
また、冒頭のまえがきを読んだだけだど、脈絡やまとまりがないというか不思議な話なのかなって感じるけど、無理なく自然な流れでその道筋を通りながら物語が進んでいくことに、文章力の凄さを感じた。
海外の物語への入門編としてオススメの一冊。 -
客観的な語り口も、登場人物も多いので、随所面白いところはあっても心動くことは無いだろうと思っていたものの、後半は感じ入る場面が多く、涙する場面もあった
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あまり感想らしい感想はない。
だからといってつまらないわけでもない。
「ディズニー的世界」が美しい。
だからといって過剰に美化されているわけでもない。
基本善良であることの「ほどよさ」が、たぶん名作。
大人が書いた「子供時代の思い出」本。
子ども時代の思い出の一コマは、大人になって振り返るとこうも美しくなるということ。
子どものとき心のうちを暴露したら、もっと妬みや誹り、蔑みが露骨に表れているはず。
だからといって嘘っぽく面白くない、わけではない。
「若いときはワルだったんだぜぃ」と大人が自慢げに語る子供時代の物語より、真実っぽい。
そこそこ、感動の名作。 -
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ケストナーが短期間に集中してこの本棚入りしているのには訳があるのです。
私は今国外にいるのですが、これは持って行かないわけにいかないと選んだ本20冊ほどの中に、レビューに書いたケストナー3冊を入れていたのです。
色々な作者の一番好きな本を一冊ずつ選んで、なるべく幅広くと思ったのですが、ケストナーはこれ以上減らせませんでした。
大好き。-
「ケストナーはこれ以上減らせませんでした。」
20冊中3冊!
20冊も持っていくようなお出掛けはしたコトないのですが、もし、そういう時が...「ケストナーはこれ以上減らせませんでした。」
20冊中3冊!
20冊も持っていくようなお出掛けはしたコトないのですが、もし、そういう時が来ればケストナーは外せない(私の場合「クマのプーさん」「長い長いお医者さんの話」「ネギをうえた人」etcと、岩波少年文庫ばっかりになるかも)。2014/04/17
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大好きな作品。登場する少年も大人もみんなかっこよくて、彼らに会いたくなる。本編の前後にあるケストナー自身が語り部になってるところも面白い。本編はマルティンが主役なのに、こっちはジョニーしかでてこない。なんでだろう?といつも思うけど、面白いからそれでいいというのがこれまたいつもの結論(笑)
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誰もが昔は子供だったのに、今はそんなこと忘れて「子供はいいよなあ、楽で」なんて言ってしまってる大人って意外と多いんじゃないでしょうか?
子供だって色々悩んで苦しんで、でも負けないように、精一杯心を奮い立たせて。だからこそ楽しい、かけがえのない時間を過ごしている。そんなことを思い出させてくれる作品。 -
難しそうだと思ってたけど、全然そんなことなかった。おもしろかった。
親友ってすごいもんなんだなと思った。
映画もあるらしいから、見てみたい。-
「難しそうだと思ってた」
どうしてなんだろう?
ケストナーの「飛ぶ教室」や「エーミールと探偵たち」は男の子にとってバイブル的な本でした(今の...「難しそうだと思ってた」
どうしてなんだろう?
ケストナーの「飛ぶ教室」や「エーミールと探偵たち」は男の子にとってバイブル的な本でした(今の子ども達はどうなんだろう?)2012/12/08
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大好き!!
もう、最高すぎる!!!
子ども時代は、楽しいことばかりでなく、ツライことも苦しいことも悲しいことも、たくさんある。
それらをしっかりと見つめて、なお、思いやりと優しさをもって
日々過ごす少年たちと、少年たちを見守る先生たち…
登場人物がみな魅力的で、素敵です。
ケストナー好きだなぁ -
今さら言うまでもないが名作である。お涙ちょうだいは好きではないが、これは泣ける。気持よく泣ける。登場人物がいい人たちすぎるのかもしれないが、後半はいちいち泣ける。
児童用の訳といくつか比べてみたが、原文に忠実という本書の訳は、少なくとも大人にとっては読みやすい。無駄なフリガナや、いちいち「~とマティアスはいった。」などと書いていないからだ。
子供のころに読み損なったという人も、この体裁で読むのなら恥ずかしくないだろう。