カラマーゾフの兄弟1 (光文社古典新訳文庫)

制作 : 亀山 郁夫 
  • 光文社
3.69
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本棚登録 : 4117
レビュー : 342
  • Amazon.co.jp ・本 (443ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334751067

作品紹介・あらすじ

父親フョードル・カラマーゾフは、圧倒的に粗野で精力的、好色きわまりない男だ。ミーチャ、イワン、アリョーシャの3人兄弟が家に戻り、その父親とともに妖艶な美人をめぐって繰り広げる葛藤。アリョーシャは、慈愛あふれるゾシマ長老に救いを求めるが…。

感想・レビュー・書評

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  • 随分前から読もうと思っていてやっと読み始めました。
    大文豪の最高傑作と言われている本書。

    今のところの感想としては
    主人公がかなりかわいそう!
    という感じ。

    思っていたよりは普通の内容な気もしなくはないけれど、
    まだまだ序盤!
    じっくり読んで行こうと思います。

  • 世界的にも有名な古典小説。カラマーゾフの三兄弟に人間のすべてがある、とまで言われているらしい。フョードルの道化は、自分の弱い自己愛を守るための行動としてみれば消極的攻撃性とも言えるし、程度はあれこのような行動をする人間は実際いる。故に、強烈な腹正しさの中にどこか哀れみを覚える。ドミートリーの葛藤は、あるべきとありたい、ありたいと在るということの差異によって生まれているもので、これまた程度の差はあれ誰にでもある。それぞれの登場人物が強烈な個性を持っている上、その強烈さの中に私自身との共通性が垣間見えるからおもしろい。あと、賛否あるらしいがこの訳がいい。別の訳では挫折したけどこれはとても読みやすい。

  • なんつーか、みんなテンション高くて饒舌だね。
    もうちょっと落ちついて要点を分かりやすくしゃべってくれんかな。
    それじゃ文学にならないのかもしれないけど(笑)

  • 好色なカラマーゾフ父子の家に起こった事件を巡る物語。
    女好きで道化を演じてばかりいる父フョードル、血気盛んで放蕩者の長男ドミートリー、シニカルな無神論者の次男イワン、純粋で聖職者志望の主人公で三男アレクセイ。
    一癖も二癖もある彼らを中心に物語は展開する。

    登場人物たちの会話、口論は現在の日本を生きる私の感覚とはかけ離れているものも多く、理解しづらいものがある。しかし、頻繁に会話の中にでてくる彼らの宗教観は本書の原書が書かれた時代のロシア人の考え方をふんだんに取り入れていて面白い。
    教会と国家のあり方に関する考え方、神は存在するか否か、こういった宗教観に関する議論が物語の重要な要素となっている。

    本書はまだ1巻目であるのに内容は非常に濃密であった。
    この先、どういった展開になっていくのか、『第二の小説』とは何なのかが楽しみである。

  • 21世紀になっても人類はこの小説の提示している問題を乗り越えられていない。ドストエフスキーが死んでからソ連が誕生し、崩壊し、現代があるけれども、「大審問官」は予言を続けていると思う。訳者による続きの予想が書かれたりもしているが、この未完の大作は、未完であるがゆえに、人類の未解決の問題として聳え建っているとしか思えない。

  • 読め始めた時の印象は、荒唐無稽で突拍子もない台詞を言い出す登場人物に唖然とさせられ、意味を理解しかねる部分が多かったが、これが序盤の「場違いな会合」が終わるあたりから、物語の全貌が明らかになるにつれて急速に面白くなっていった。そこからは、エピローグまで息つく間もなく読みきってしまった。

    もし読むのを挫折する部分があるとしたら、1巻のそのあたりまでだが、それも読み返す折になると、全て意味のある重要なシーンとして楽しめるので、初見ではサラッと流しながら読み進めるのがいいのかもしれない。

    ただ残念なのは、この作品に続編があり、その「第二の小説」こそ重要なものになると小説の序文で予告までしておきながら、ついに執筆されなかったことだ。
    これほど魅力的な主人公が生み出されながら、彼らのその後が描かれないことが非常に悔やまれる。登場人物に対する諸所のほのめかしも後半は解決されずに終わることで消化不良を感じてしまった。

    しかし、未完の大作だとしても、カラマーゾフの兄弟の多面的な面白みは唯一無二で、読み込むほど深みが増す暗示に満ちた文章といい、繰り返し読むに値する傑作なのは疑う余地もない。

  • 圧倒的な世界の不条理性。

  • 新訳になってから読んだ一冊。
    語るべくもないと思うけど、すごい。大審問官の説は何度読んでも足りない。ドキドキする。

  • 自分には理解できていないです。

  • 《感想》
    1巻だけだとなんとも言えないのだが、以前途中まで読んだ新潮社文庫版より読みやすく感じた。
    勢いを保って読み続けるには、文の途中に割注や注釈の印などがあってはかえって邪魔になる。その点、この文庫はすべて巻末の「読書ガイド」にまとめてあるので、小説本体部分の見た目がスッキリしていて、わりと速読できた。
    逆に、少しずつ確実に意味を取りながら読み進めて行く読者にとっては、相当な予備知識を持ち合わせていない限りは多量の調べものをしながら読むことになるため、すこし難儀な版なのではないかと思われる。
    「読書ガイド」によって時代背景についての解説や読み方の新たな視点が提示されるので、ざっと最後まで読んだあとすぐ2巻に移るのではなく、もう一度最初から読み返してみたくなった。

    内容についてだが・・・まあフョードルのおっさんの存在感は異常、といったところ。いきなり道化全開になるところでは思わず吹き出してしまった。
    イワンのような論者が中心人物の一人であり、教会(宗教)を巡る議論が早くもでてきているところから、これから先もかなり奥の深い話になっていくことが予想される。

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