カラマーゾフの兄弟2 (光文社古典新訳文庫)

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制作 : 亀山 郁夫 
  • 光文社 (2006年11月9日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (501ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334751173

作品紹介

ゾシマの言葉にしたがって、アリョーシャは父の家に出かける。父と長男ミーチャとの確執は、激しさを増していくようだ。イリューシャとの出会い、スネギリョフ大尉の家で目にしたものなど、アリョーシャの心はさまざまに揺れ動き、イワンの「大審問官」で究極の衝撃を受ける。

カラマーゾフの兄弟2 (光文社古典新訳文庫)の感想・レビュー・書評

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  • ティーンズ向けの書棚にあった光文社出版の著書は、1巻よりも読みやすくてよかった。
    ゾシマ長老の話がとても心に残った。自分のことを言われているようでギクリとした。
    自分をできるだけ目立たせることに夢中になり、もろもろの努力の結果、自己喪失が生まれる。自分の存在をはっきり際立たせてくれる人生の充実の代わりに、完全な孤立に陥っているからだ。自分の穴に閉じこもり、他人から遠ざかり、自分自身を、自分が持っているものを隠し、ついには自分から人に背を向けて、自分から人を遠ざける結果になっている。
    人々がばらばらに孤立しているのは不自然。
    人は一人では生きていかれない。頭で考えるのではなく、素直に毎日に感謝して自然に生きるのがいいと思う。これまで随分不自然な生き方をしてきたのではないかな・・・と思った。

  • まぁ圧巻でしたわ。
    大審問官における「自由とパンとは両立しえない」と、人間に選ぶ自由を与えた神を責める巧みさには舌を巻く。
    これはもう人間の弱さにつけ込んでくる悪魔そのものの思考だと思ったね。
    ひとはパンだけで生きるものじゃないと聖書に書いてあるのは、それがどれほど難しいことか神ご自身が良くご存知だからなんだよね。
    ああ神についてゆける数万の強者と
    悪魔について行ってしまう数百万の弱者。
    門は常に狭い。
    狭き門から入れ、入りたいねぇ。入れてください。
    ゾシマ長老の兄さんについてのところ、前回10年程前に読んで、かなり共感共鳴したのだけれども、今回はふんふんそうだね、と当然の如く通り過ぎた感がある。
    でも本当はここもとっても大事なところで、こういう兄さんみたいな人こそが狭い門を通っていけるんだと思うわけさ。

  • 人間の持つ残酷さ、トルコ人乳飲み子ピストル。
    人間は悪魔を自分の姿に似せて作った、神様だって同じ
    全人類が抱える万人共通の永遠の悩み、誰にひざまずくべきか?
    普遍的に跪ける相手を探し求めようとして、たがいを剣で滅ぼし会ってきた。それぞれの神々を作り出し違いに呼びかけてきた、お前たちの上を押すでこちらに来て我々の神に跪け、
    人間の本質が抱えるこの根本的な秘密、
    地上には3つの力がある、奇跡、神秘、権威
    人間は奇跡なしに生きる事はできない、神よりもむしろ奇跡を求めている.

  • 「プロとコントラ」、「大審問官」は神の存在を軸にしながらイワンが圧倒的な説得力を以てアリョーシャに語りかける。その勢いに私も動揺せざるを得なかった。生きるとは何か、心の拠り所とは何かを考えさせられる、私史上最高の一冊であった。

  • だいぶまた放置してしまったがなんとか読了。

    噂の大審問官があるこの2巻。
    イワンが言おうとしてることはなんとなくはわかるけど、大審問官で何が言いたかったのかは実際ほとんど理解できてないんだろうと思う。
    また何度か読めばわかるだろうか…。
    そもそも私は宗教に縁遠いため根本から少しずれてるんだと思う。
    殺伐とした中でもイワンとアリョーシャの関係には少し和んだ。

    目次で見たときは読みづらそうと思ったゾシマ長老の一代記は逆に読みやすくわかりやすかった。

    この調子で3巻もよみきりたい。

  • 現代は、何かに必死に生きるということが恥ずかしいこととされている時代のように感じるが、このカラマーゾフの世界では、みんな良くも悪くも、一生懸命で、感情的に生きている。それゆえ、滑稽に映る場面や人物もたくさんある。

    だけどその滑稽さが、
    僕はとっても美しいと思った。

  • ワンシーンが橋田壽賀子並みで、しんどい。でも面白い

  • この小説は全部で4部構成になっており、丁度物語が「少しだけ」転がりはじめるのが、この第2部である。ドストエフスキーの曲がった性格の破片が散り散りとなり、血となり肉となり、謎めいた登場人物がうようようろうろしている世界である。

    よくこの大審問官が取り出されて、無神論者のイワンと信仰心の強いアレクセイが料理屋で会話をする場面について論じられているようだが、正直それに講釈垂れるほどの頭脳はない。わからん。

    神様を信じて幸せならそれで構わない。むしろそれで他人に優しくなれるなら、それは素晴らしいことだと本当に思う。その人達に対して、「神様なんていないぜ?」なんていうのは馬鹿げている。ただ、自分が信じる神の存在を徹底的に貫くために、他人の幸せを奪ってまで、幸せになろうとするのは完全なお門違い。だと思う。

    話が逸れたが、一番お気に入りのシーンは、二等大尉がアレクセイのお金をくしゃくしゃにするところ。「いかががなもんです?いかががなもんです?」というアピールするところがなんともドストエフスキー節だす。

  •  1巻に比べ、人間の本質を突くような内容がちりばめられていて、ぎくりとする。
     印象深かったのは、第6編の2-d謎の訪問客 『私はあなたを殺しに来たんですよ。あなたを殺しても、後々その罪を背負うことも考えずに、その時はそんなことも考えずにあなたを殺そうとしました。』結果この人は殺さなかったのだが、殺されそうになった人は大きなわだかまりを持つ。
     私もある事件で人が憎くて、人を殺したいと行動しそうになったことがある。本人の前で「それ以上しゃべるな!殺したくなる」と言ったことがあり、「殺せるものなら殺してくれ」と返されたことがある。その時私は思った。「(空白何も考えられなかった後)こいつはずるいやつだ!!わたしの今の苦しみを解消させようとさせながら、後で殺したことを後悔させることで、私を苦しめようとしている。どの道を選んでも、こいつに縛られるんだ!!!その時は殺さなかったが、私が壊れることで、その衝動はなくなった。苦しみからは解放されたが、壊れる前のあの生活はもうできないんだと思うと、何とも言えない空白がよぎる。
     自分のような経験は過去の本に書かれており、そんなに珍しい事ではないんだと思わさられ、知らされる。ドストエフスキーに尊敬と共に感謝の気持ちを持った2巻目だった。
     また1巻でさらされた多くの伏線が引っかかる点が面白かった。
     解説で書いてある、『ファウスト』にも挑戦したいと思った。

  • みんなセリフ長い

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