ジュリアス・シーザー (光文社古典新訳文庫)

  • 光文社
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感想 : 28
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  • Amazon.co.jp ・本 (228ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334751203

感想・レビュー・書評

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  • ほんっとうに面白かった、、。 今まで読んだものの中でもトップレベルで面白かった。

  • 古典だからなのか?脚本形式だからなのか?
    セリフ一つ一つが長く、すごく修飾語が多い、コッテコテの文ばっかり。
    すごい新鮮でした。

    「近頃の君はよそよそしい態度でどうしたのか心配だよ」
    「よそよそしくしたつもりはないんだ。悩んでいて君に思いやりが足りなかったように感じていたならごめん。」
    みたいな内容を1ページ近く仰々しいセリフにしてやりとりしてるっていう…。

    このお話読んで、嫉妬って恐ろしい…!
    って思いました。

    領地を拡大して国のトップに君臨するシーザーに嫉妬した部下たちが、シーザー暗殺をもくろむ。

    シーザーが昔病気になった事を引っ張り出してきて、国のトップが病気なんて情けない。あいつはその器じゃねえ。
    というような事を言ってるのを読んだとき、めちゃくちゃ言ってんなあ。
    そんな風に人をしてしまう嫉妬って…と思いました。

    シーザーの信頼していたブルータスもが暗殺に加わるのですが、
    ブルータスは他の者たちと少し違って、この先シーザーがトップでいると、危険かも…?
    という国の行く末を案じる考えがあっての事でした。

    「ブルータス、お前もか。」
    は、読んだことなくても聞いたことあるセリフだと思うのですが、
    このお話のクライマックスはそこではなかったのがちょっと意外でした。

    シーザーを討ち取ったからってうまく行くかって言ったらそんなことはなかったんですね。

    そして群衆のバカさが際だつ。
    言われることを鵜呑みにして信じてしまう。

    これは読んでいて自分も気をつけねばと思いました。

    たまにはこういうのも読んでみるもんだなー

  • 「もう終っちゃうんだ」というのが読後の最初の感想。
    これ以上話は続かないとは思うけど。

    いつの世も世論は恐いってことですかね。
    渡る世間は鬼ばかり。
    月並みな感想だけど、今の世の中も似たり寄ったりだなと。

    「お前もか、ブルータス!」
    いいね。大声で言ってみたいね。

    解題もいいすね。どういう時期に、どういう背景があってこの戯曲が書かれたのかがよく分かりますね。

  • 最近戯曲を数冊読んでますが、今現在でトップに面白かった。

    あらすじを読んでシーザーを暗殺するまでの話で暗殺をして終わりなのかな〜とおもっていたら暗殺後からのクライマックスで休む暇なくスラスラ読み終えた。
    この作品で1番恐ろしいのって群衆だなと…
    人の心ってコロコロ変わる……

  • 『娯楽』★★★☆☆ 6
    【詩情】★★★★☆ 9
    【整合】★★★☆☆ 9
    『意外』★★★★☆ 6
    「人物」★★★☆☆ 3
    「可読」★★★☆☆ 3
    「作家」★★★★★ 5
    【尖鋭】★★★★☆ 12
    『奥行』★★★★★ 10
    『印象』★★★☆☆ 6

    《総合》74 B

  • 2022年3月24日購入。
    2022年11月22日読了。

  • 共和政から帝政への過渡期にある古代ローマで起こった最も重大な事件を描く。シーザーの振る舞いに君主政への志向を見て取ったブルータスたちは、ローマが専制国家となることを防ぐために彼の暗殺を企てる。ブルータスはシーザーに対し個人的な恨みがないことを明言しつつも、公の利益のためには殺さなければならないという。シーザーが王となればローマ市民はみな奴隷になってしまうという、ほとんど強迫観念のような思いに囚われるブルータスとその仲間たち。それほどまでに彼らが重んじた共和政、そして自由とは何だったのかが気になった。

  • 光文社文庫の新訳。何が、どう新しいのか解説するほどシェークスピアも知らないし、英語も出来ない。原典知らんし。ナショナルシアター見るための予習。芝居は、やっぱり舞台でした。字幕オッカケですが。
    https://www.freeml.com/bl/12798349/1067489/

  • 訳:安西徹雄

  • タイトルはシーザーですが、内容は「ブルータス、お前もか」で有名なブルータスを中心としたもの。
    登場する政治家たちの誰もが、市民へのウケを意識しつつ、虚虚実実なやり取りをする。それをセリフだけで表現する戯曲という形式がまたいいですね。以前読んだ、同じシェークスピアの「リア王」あたりより、私はこちらのほうが面白かったです。

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著者プロフィール

1564-1616。イギリスの劇作家・詩人。悲劇喜劇史劇をふくむ36編の脚本と154編からなる14行詩(ソネット)を書いた。その作品の言語的豊かさ、演劇的世界観・人間像は現代においてもなお、魅力を放ち続けている。

「2019年 『ヘンリー五世 シェイクスピア全集30巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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