赤と黒 (上) (光文社古典新訳文庫 Aス 1-1)

制作 : 野崎 歓 
  • 光文社
3.65
  • (33)
  • (54)
  • (64)
  • (10)
  • (2)
本棚登録 : 490
レビュー : 53
  • Amazon.co.jp ・本 (465ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334751371

作品紹介・あらすじ

ナポレオン失脚後のフランス。貧しい家に育った青年ジュリヤン・ソレルは、立身のため僧職に身を投じる。やがて貴族であるレナール家の家庭教師となり、その美貌からレナール夫人に慕われるようになる。ジュリヤンは金持ちへの反発と野心から、夫人を誘惑するのだが…。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 何度も叫んでしまった。「ジュリヤンこのやろーーー!!!」と。
    この野郎、一人の親友に恵まれ二人の女性に愛され三人の恩師に助けられ(ピラール神父、シェラン司祭、ラ・モール侯爵)多くの民をその美貌と才知と得体の知れなさで魅了し死んだ後は小説になっちゃって今でも数え切れない人間の心に語り残り続けているというのに、出世?権力?なんじゃそりゃ!人間不信にも程があるし、勘違いも甚だしい。感情に煽られっぱなし。コミュ障。KY。挙げだしたらきりがない。でも憎めないんだ。嫌いになれないんだよ。「死ぬな」って願っちゃうんだよ。愛しちゃうんだよ。君みたいな男を。君だから。だからもう一度叫ばしてもらおう。「ジュリヤンこのやろーーー!!!」と。

  • ジュリアンという若く聡明な主人公の野望と挫折の本である。
    野望とは出世と恋愛であり、恋愛のつけにより頓挫する。
    フランスでは婚外子が約50%となり、結婚そのものの意味が変貌している。今日であれば死刑にはならない。

    この本は実際におきた事件をもととしているので、安定した地位を得ている貴族がなぜそんなことを・・・。という多くの当時の人が思った疑問に応えたのではないだろうか。
    また そういうことも起こり始めたんだという、19世紀の時代を表しているのではないだろうか。
    様々な事件が今も昔も起きてはいるが、どういう事件に注目が集まるかはその時代精神が反映されるのである。

  • 19世紀初頭のフランスの社会事情がよく分かる。
    それにしても、レナード夫人もジュリアンも気性が激しいなぁ。

  • 印象に残った文章
    結婚のせいで恋愛に走らずにすむのは、女の中でも干からびた女だけである。
     レナール婦人との恋のなりゆきは面白かった。途中教会?関係の流れはうまく入り込めなかったが、レナール夫人が最後に登場し、盛り上がった。下巻もレナール婦人がキーマンになるんだろうか?
     今から下巻が楽しみ。

  • サロンを想像するの楽しい

  • 学生時代はえらく面白く読んだ気がする。
    まぁ、今読んでも面白いけどね、昔ほどではない。

  • 1820年代のフランスを舞台に、立身出世を目指す貧しい木こりの子(この文庫本では、彼はそれなりに裕福な木材商の子弟とされている)・ジュリアンの野望と転落を描いた、スタンダールの小説。世界史の歴史に載るほど有名なのに、今まで読む機会がなかった。安倍政権発足以来、日ごとに高まる「反知性主義」に対抗するためには古典を読むのが一番だと思いながら書店内を散策していて、たまたま目に入ったのがこの本である。
    主人公ジュリアンは実家を出て、地元有力者・レナール家の家庭教師になる。ほどなくして主人の妻・ルイーズと恋愛関係になり一線を越えた関係になるが、主人は二人の関係に疑念を持ち、レナール家に気まずい空気が流れてしまう。主人公の立場をおもんぱかったルイーズは、彼を神学校に入学させることにする。ジュリアンはレナール家の一員になって以降、上流階級の持つ欺瞞性を嫌悪していたが、神学校入学後はその思いを強めていく。彼は自らの知性と美貌を武器に「上流階級」に一泡吹かせようという野心を抱くようになる。
    階級間の格差が広がりつつある現在、ジュリアンと同じ野望を抱く人間は増えていることだろう。問題はその野望が「世間をよくしよう」という方向ではなく、自己顕示欲に向かう人が多くなるのでは?ということである。1820年代のフランスに流れる空気が、現代日本にも漂っているのだろうか?

  • 読了。レビューは最終巻で。

  • ★評価は読了後に。
    別訳だが相当に久方ぶりに手にする。
    正直あまり好きではないんだが、何だか久々にフランスっぽい、つまり湿っているようなしつこいような(良い言葉で言えばアンニュイと言うのかな?)感覚を愉しんで(?)味わっております。
    まぁそれはともかくちょっと長いかな、訳そのものの問題は当方には分かりかねます。

  • 主人公ジュリアンの感情の流れにどうもついていけない.自分には名作ぶりがなかなか理解できなかった.

全53件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

スタンダール(本名アンリ―・ヘール)は、フランス革命からはじまるフランスの歴史的な激動時代を生き抜いた、フランスの代表的な作家。著書に「赤と黒」「パルムの僧院」「恋愛論」など。

「2016年 『ディズニープリンセス 「恋愛論」 Disney Princess Theory of Love』 で使われていた紹介文から引用しています。」

赤と黒 (上) (光文社古典新訳文庫 Aス 1-1)のその他の作品

スタンダールの作品

赤と黒 (上) (光文社古典新訳文庫 Aス 1-1)に関連するまとめ

赤と黒 (上) (光文社古典新訳文庫 Aス 1-1)を本棚に登録しているひと

ツイートする