十二夜 (光文社古典新訳文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (245ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334751432

作品紹介・あらすじ

男に変装した若く美しいヴァイオラは、セザーリオと名乗ってある国の領主に仕えていた。その領主に魅せられたヴァイオラだが、領主は、伯爵家の令嬢で当主のオリヴィアに恋焦がれている。ところが、こんどはオリヴィアが男装のヴァイオラにひと目惚れ、大混乱が巻き起こって…。

感想・レビュー・書評

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  • 『十二夜』は、研究社のシリーズが図書館に無かったので、こちらを読んだ。
    (追記:研究社のシリーズでは『宴の夜』となっていた。つまり蔵書があった)

    400年前の喜劇も、今読むとドタバタ劇であり、茶番であり、読むのが少々しんどくなってきた。
    それでも4大悲劇まではなんとか読んでみようと思っている。
    (その内、『リア王』は読んだのであと3作品)

  • 恋の大混乱、お祭り騒ぎ。

    嵐で双子の兄セバスチャンと離れ離れになったヴァイオラは、男装してセザーリオと名乗り、オーシーノに仕えることに。オーシーノはオリヴィアに熱を上げていて、オーシーノを想うヴァイオラは複雑。オーシーノの頼みでオリヴィアのところに行った男装ヴァイオラにオリヴィアが恋してしまったから、話は複雑に……。絡み合った恋の糸はどうなるのか。

    登場人物の名前がカタカナだと頭に入らない人は、多分、先に映像や舞台で見た方が飲み込みやすい。メインの登場人物を選ぶなら、ヴァイオラ(セザーリオ)、オーシーノ、オリヴィアでいいだろう。そこにセバスチャンを足す。引っ掻き回す役として、オリヴィアの叔父サー・トービー、オリヴィアに求婚するサー・アンドルー、オリヴィアの小間使いで悪戯を働くマライア、オリヴィアの執事でマライア発案の悪戯にひっかかるマルヴォリオ、道化フェステ。セバスチャンを助けるアントニオ、ヴァイオラの秘密を守る役としての船長は、余裕があれば覚えておけばいい。

    ちょっとオチがあまりにも簡単に回収されてしまうので、もう少し葛藤してくれ(特にオーシーノ)と思うこともあるけど大体はハッピーエンドの祝祭劇。あまり難しく考えずに読むべきだろう。ただ、解説にもあったようにマルヴォリオの扱いはひどい。将来の禍根を産むこと間違いなし。

  • 【本の内容】
    男に変装した若く美しいヴァイオラは、セザーリオと名乗ってある国の領主に仕えていた。

    その領主に魅せられたヴァイオラだが、領主は、伯爵家の令嬢で当主のオリヴィアに恋焦がれている。

    ところが、こんどはオリヴィアが男装のヴァイオラにひと目惚れ、大混乱が巻き起こって…。

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    [ 参考となる書評 ]

  • 23歳最後に読了する本何にしようかなーと考えて5月からちょっとずつ手をつけてた!十二夜!レッスンと練習量を一気に増やして演劇と共に生きてやろうと心に決めた1年だったので、原点回帰シェイクスピア>そんなにシェイクスピアが好きならば言語で嗜めよと思うでしょうが、個人的には河合祥一郎さんの翻訳しか勝たんので全然日本語で読むもんね〜と冒頭のオーシーノ公爵のセリフが好きすぎる、心が生み出す幻だ!人間に与えられた言語をもって生きていられるのが本当に嬉しいし、いつも自分の思想や思考の根底にはたくさんの言葉があって唯一の自分で自分を守る盾だと思える。シェイクスピアが紡いだ麗しい端々しい言葉たちを取りこぼさない人生を生きたいからやっぱり演劇に関わり続けたい。
    あぁ二流だからめっちゃしゃべりました。

  • ロバート・ハリス「JJ 横浜ダイアリーズ」で効果的な舞台装置として出てきたので、どんなものかと手に取る。とりとめもなくドタバタなコメディで、領主と伯爵令嬢と男装の麗人が三角関係となり、麗人の双子の兄の登場で周囲の人々がふたりを取り違えてさらにドタバタして、最後はご都合主義きわまわれという形で三組のカップルが誕生、と。何を味わい汲み取ればよかったのか、という読後感。◆解題を読むと、タイトルの背景やそれがキリスト教的祝祭を意味し、それゆえのストーリー展開であること、結末もシェイクスピア喜劇の特徴でこの作品特有のものではないことがわかるが、素養無く読んでもそこまでは汲み取らないよね、と。◆でもJ J横浜ダイアリーズ読み返すと… J Jの抱くオルシーノの薄っぺらさへの憤り、 J J父の当時にしてはアヴァンギャルドな戯曲という見方もスッと入ってはくる。そしてこの小説に深く「十二夜」が食い込んでることも。J Jの祝祭の期間だったと思えばなおさら。

  • 海の近くのイリリアという舞台も、双子の男女が入れ替わるという設定も、私の好きなものばかりだった。

  • シェイクスピア作品を初めて読んだ
    けど、お話の内容自体は知っていたのですんなり読み進められた

  • 初めてシェイクスピア読んだけどこんなにくだらなくて面白い悲喜劇だとは
    夏の夜の夢は昔舞台で見たことがあってあれも面白かったけど他の作品も読んでみたくなった
    でも解題読んだら頭の中がこんがらがったからあんまり深く考えずに単純に笑ってたい...でも最終幕の最後も最後、大団円の中でマルヴォリオみたいなやつがいるから余計に面白さが引き立つんだろうなってことは分かった

  • 摂南大学図書館OPACへ⇒
    https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB99043082

  • 話がこじれていく様が面白い。
    道化の話は笑える。
    ”御門の前に、悲しみの柳の枝で小屋を建て、お邸のうちに向かって、わが魂たる姫君のお名前を、声を限りに呼びつづけます”という表現が面白い。

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著者プロフィール

1564-1616。イギリスの劇作家・詩人。悲劇喜劇史劇をふくむ36編の脚本と154編からなる14行詩(ソネット)を書いた。その作品の言語的豊かさ、演劇的世界観・人間像は現代においてもなお、魅力を放ち続けている。

「2019年 『ヘンリー五世 シェイクスピア全集30巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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