八十日間世界一周 (上) (光文社古典新訳文庫 Aウ 2-1)

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  • Amazon.co.jp ・本 (322ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334751821

作品紹介・あらすじ

1872年のロンドン、謎の紳士フォッグ氏は、"改革クラブ"の友人と金2万ポンドの賭けをした。それは八十日間あれば世界を一周できるというものだった。成功に絶対の自信をもつフォッグ氏は、フランス人の召使いパスパルトゥーを従えて出発。全財産とプライドを賭けた旅が始まった。

感想・レビュー・書評

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  • ジュール・ヴェルヌ、既読の地底旅行、海底2万海里、十五少年漂流記ともにアドベンチャーワールドさく裂。まだ上巻だけどドキドキ。「改革クラブ」に通うフォッグは無口でニヒルな男性。クラブで80日間で世界一周できるか賭けをする。なんと行くのは自分。召使のパスパルトゥーと一緒にロンドンを出発。スエズ運河、インド、上海、横浜、サンフランシスコ、ロンドンへ戻る計画。もちろん賭けは不成功が大半。フォッグ一行はインドで恐ろし伝統を体験。亡くなった夫のために火炙りになる妻。フォッグはこれを阻止!アウダ夫人とともに下巻へ。⑤↑

  • 著者、ジュール・ヴェルヌさん、どのような方かというと、ウィキペディアには、次のように書かれています。

    ---引用開始

    ジュール・ガブリエル・ヴェルヌ(フランス語: Jules Gabriel Verne、1828年2月8日 - 1905年3月24日)は、フランスの小説家。ハーバート・ジョージ・ウェルズ、ヒューゴー・ガーンズバックとともにサイエンス・フィクション(SF)の開祖として知られ、SFの父とも呼ばれる。

    ---引用終了

    で、本作の内容は、次のとおり。

    ---引用開始

    1872年のロンドン、謎の紳士フォッグ氏は、"改革クラブ"の友人と金2万ポンドの賭けをした。それは八十日間あれば世界を一周できるというものだった。成功に絶対の自信をもつフォッグ氏は、フランス人の召使いパスパルトゥーを従えて出発。全財産とプライドを賭けた旅が始まった。

    ---引用終了

  • これは面白い!世界をめぐる旅!サスペンス!謎!
    訳もよいのだろうが、古典的な作品で、ここまで一気に読むことになろうとは!下巻も楽しみ。

  • 子供の頃もちろん長編ではないが読んで感動した作品。主人公の物怖じしない冷静さがかっこよかった。2018.12.29

  • ヴェルヌを読むなど何十年ぶりであろうか。いま読むとチャチに感じる部分も多分にあるけれど、十九世紀の時代の熱さがそのまま伝わるような気がする。少なくとも子供のころに持っていた冒険への憧れみたいな感覚を思い出す。ストーリーテリングは軽快そのもの。また、無邪気ですらある進歩主義も読んでいて心地よい。

  • 臨場感あふれる展開、続きが気になりついつい読み進めてしまう一冊。飛行機の無い時代、世界一周を80日でできるかを賭けた物語。

  • ワクワクが止まらない。下巻も期待。

  • 下巻の訳者あとがきを見ると、かなり自由な訳となっているようで、原文にない説明を(同時代性を強調するために)挿入したり、間接話法と直接話法を入れ替えたり、日付の誤りを正したり、ミステリとしての完成度を高めるためにあえて途中から日付を明記しなかったりしているそうだが、「古典」と名のつく文庫においてそれらの修正に何の注釈も入れていないのは不誠実だと思う。作品自体はスピーディーで抑制がきいているところが謎を呼び、現代的で面白いと思ったが、それがオリジナルの魅力なのか、訳者による修正の結果なのか判断がつかないのが残念。

  • 登場人物が魅力的で、テンポよく話が進んでいくため、どの章も面白かったです。とても19世紀の作品には思えませんでした。それぞれの土地の歴史や民俗学なんかにも触れてあって、あたかも読者自身が旅をしているような錯覚さえ覚えました。上巻がとてもいいところで終わったので、下巻が楽しみです。

  • 初出は1873年。原題は…と書こうとしたら、フランス語だった。あれっ、ヴェルヌはフランス人なのか!知らなかった。
    高野優訳。

    主人公のフォッグ氏はイギリス人の典型的紳士。典型的、というが、作者がフランス人であることからすると、外国人からみた「典型的イギリス紳士像」なのかもしれない。私にはあまり微妙な差異はわからないのだが。
    毎日きっかり、同じ時間に家を出て、《改革クラブ》で新聞を読んだりトランプのホイストをして過ごし、同じ時間に帰宅するフォッグ氏。
    1872年の10月2日、新しい召使い、フランス人のパスパルトゥーがやってくる。時間に正確で几帳面な主人に安心したパスパルトゥーだったが、同日、フォッグ氏はクラブのメンバーと、80日で世界一周ができるかどうか、大金の賭けをして帰ってくる。そしてほんの少しの荷物だけを持って、いきなりパスパルトゥーと旅立つのだ。
    いつも冷静沈着、成功に自信を持つフォッグ氏だが、旅にトラブルはつきもの。
    しかもフォッグ氏のことを五万ポンドの強盗犯と勘違いしたフィックス刑事が執拗に追ってくる。
    インドでは電車が途中までしかできてなかったり、象をぼられたり、サティで殉死させられそうな夫人を助けたり、インドで寺社を冒涜したとして捕まりかけたり、香港でパスパルトゥーがアヘンを吸わされて船の時刻までに戻って来れなかったり…
    とまぁ、色々なことが起きる。

    これがねぇ、当時のイギリス統治下の植民地だったり、交通事情だったり、イギリス人フランス人の性質や習慣だったり、うかがい知ることができるのが面白いんですよ。
    さて、香港で横浜行きの船に乗り遅れたフォッグは、別便をチャーターして寄港地の上海まで追いかけるも、目前で出航してしまい…というところで下巻へ!
    日本では一体どんなトラブルが起きるのでしょう?

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著者プロフィール

Jules Verne, 1828 - 1905.
フランスの小説家。
『海底二万海里』『月世界旅行』『八十日間世界一周』
『神秘の島』『十五少年漂流記』など、
冒険小説、SF小説で知られ、SFの父とも呼ばれる。

「2016年 『名を捨てた家族』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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