罪と罰 (3) (光文社古典新訳文庫 Aト 1-9)

  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (536ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334751845

感想・レビュー・書評

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  • [1][2][3]巻読み終わりました。
    登場人物の気持ちや心の中の葛藤などが多く、途中何を伝えたいのか分からなくなる部分が多々ありましたが、最終的にはきれいにまとめられていたので、気持ちよく読む事ができました。

  • 訳が読みやすくなっているのはよく分かりましたが、
    心理描写が多すぎて、現実で何が起きているのかよく分からない。
    が、主人公がウダウダしている時や、ジワジワ来る恐怖感の心理描写は
    すごい。
    読むと重い気分になるので、再読はしばらくしてから。

  • カラマーゾフの兄弟は、登場人物が、多く、難解だが、本書は、シンプル。
    カラマーゾフの兄弟と、対比すれば、、完璧と言われる理由がよく分かる。

  • 罪と罰最終章。
    主人公もさることながら他の登場人物も
    謎が多くて困る。

    なかなかよみごたえがありますな。

  • ラスコーリニコフとポルフィーリーの心理学的な論争により、追い込まれていく場面の迫力は、学生時代に読んだものの今でも鮮烈に覚えていたところですが、今回久しぶりに読んでみて、スヴィドリガイロフの存在の大きさ!ラスコーリニコフ、ドゥーニャとのやりとりは悪の権化(しかし、巨悪というより、あまりにも小さく!醜い!)とも言うべき存在感は圧巻でした。第2の主人公とされるゆえが良く分かりました。ソーニャがルージンに泥棒扱いにされかねなかった場面での緊張感も凄いし。そして何よりも、第6巻でラスコーリニコフは未だ悔い改めているわけではなく、打算的に自首したものの、その後、エピローグの章での、シベリアにおいてソーニャの愛の実践により砕かれていく情景がリアルに感じられました。

  • まずは長い。そして難しい。以前までのものよりも亀山訳は読みやすいというが、やはり読みにくい。昔の外国作品の日本語訳だからしょうがないか。肝心の中身だが、かなり深く、かなり考えさせられる。いわゆる「事件」は物語のしょっぱなに起こる。あとは主人公の思いが続く。葛藤や自己陶酔や優越感や反省や、様々な感情が交錯しながら進んでいく。気になったのは、「能力のある人は、能力のない人を殺しても良い」という旨の下り。確かにそうかもしれない。歴史ってそういうものかなと思った。

  • 読み終えた時の感想「ようやく終わった・・・!」
    しかし本を閉じても余韻が心の中で残っていた。やはり名作には力があるんだなと感じた瞬間。
    犯罪とはなんなのか、善ってなんだろう、と改めて考えてみた。
    個人的にはエピローグでソーニャに救われるシーンは無くてもいいんじゃないかなと思った。重いテーマだけど最後は大団円。

  • 1、2と来て3巻だけ亀山訳にしてみました。やっぱりこちらの方が面白かったです。

  • 歩いて七百三十歩のアパートに住む金貸しの老女とその妹を、主人公ラスコーリニコフは殺してしまう。目の前にとつぜん現れた愛する母と妹。ラスコーリニコフは再会の喜びを味わう余裕もなく、奈落の底に突きおとされる。おりしも、敏腕の予審判事ポルフィーリーのもとに出向くことになったラスコーリニコフは、そこで自分の行いがすべて知られてしまうのではないかという背筋の凍るような恐怖を味わわされる。すでに戦いは始まっていた。 そして彼はソーニャのもとへ行き、全てを告白するのだったが・・・。

    やっぱり文学って苦手だ・・・と思うものの頑張って三巻まで読破しました。それでも亀山氏の訳はとても読みやすかったです。結構さらっと読めた。最後の読書案内も丁寧に書かれていて、謎だった部分とかあっさり読み飛ばした部分が、ああそういうことなのかと思うところも多かったです。深いなと思うけど、自力では難しすぎた・・・。ラスコーリニコフが罪を犯した後のエピローグにはなんか素直に喜べないけど、でも一応、ハッピーエンドなんだよね、これ。ソーニャと出会えて良かったねえこの人。全体的に重い話だったけど結構ポルフィーリー好きだった。

  • 信仰心のある娼婦によって信仰心のない殺人犯が自首し刑務所に入る。が自由の奴隷から奴隷の自由へと環境変化するものの、内面は何一つかわらない。が、最後の最後で心変わりし更正していく。その原因・理由については明確に述べられてはいない。「ふいに何かがが彼をとらえた」としか記述がない。これが「神の働き」というものだろうか?

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