- Amazon.co.jp ・本 (546ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334752118
感想・レビュー・書評
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作品自体は面白そう。まだ事件も起こっておらず、登場人物のやり取りが行われているところ。いずれの人もどこかおかしいところがあり、なにかが起こる気配がある。
登場人物の数もなんとか覚え切れるくらいに収まっている(私にはこれ重要)。
ただ、巻末の読書ガイドを真面目に読んでいたところ、このあとの大まかな展開と思われることが書かれており、楽しみの大きな部分を奪われた感じがする。非常に残念。本作品を読みたい人は、読書ガイドを読まないようにするか、自信がなければ他書を読むのがよいかと思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
1巻読み終える。新訳っていうことで、訳が一番気になった。
あとがきの分量や分析を見ても、かなり力の入った新訳ということになるのだろうけれど、前半は読むのが苦痛だった。例によって、登場人物の名前が覚えられないことが、その理由のほとんどで、出てくるたびに確認をせまられるので、何度も途中で投げ出しそうになった。さらに、セリフの後のいらない!マークや「料理女」などの単語がまだ出てくるのが辛い。これって今の言葉?
原文でそうなっているのかわからないが、新訳ということなのであれば、この辺の古さと、ぎこちなさを何より改善して欲しかった。今の言葉でない言葉も多量に出てきて、現代の翻訳家のスピード感や言葉のうまさの水準を考えると、この本のレベルは高くない。訳は正確なんだろうけど。もっと、うまく日本語らしく訳せるのではないかと個人的に思える。ようするに読者よりの訳ではなかった。僕にとっては。
しかし、それでも、第3章以降は読ませた。徐々に忍び寄ってくる得たいの知れない恐怖感が感じ取れる。裏で何かが起こっているという感覚が緊張感をはらんで来ます。訳が辛いが、面白いので2巻も読むと思います。