失われた時を求めて〈1〉第一篇「スワン家のほうへ1」 (光文社古典新訳文庫)

制作 : Marcel Proust  高遠 弘美 
  • 光文社
4.11
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本棚登録 : 380
レビュー : 31
  • Amazon.co.jp ・本 (468ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334752125

作品紹介・あらすじ

色彩感あふれる自然描写、深みと立体感に満ちた人物造型、連鎖する譬喩…深い思索と感覚的表現のみごとさで20世紀最高の文学と評される本作。第1巻では、語り手の幼年時代が夢幻的な記憶とともに語られる。豊潤な訳文で、プルーストのみずみずしい世界が甦る。

感想・レビュー・書評

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  • 2017年の読書目標の一つ、「失われた時を求めて」を読み始める(全巻読み終わる、ではない…北方三国志と同じことを言うのだけど…)。
    挫折者多数の大物、おそるおそる開いたのだけど、訳者の前書きがもう面白い。
    今作が発表された当時の読者のつもりで読んで、というところでグッと来た。
    更に本文は、訳がとても良いのも大きいのだろう、思っていたよりずっとするする入って来る。
    比喩の奔放さと美しさのバランスが気持ちいい。
    次巻も楽しみだ。

    「ねえ、おまえたち、莫迦にするならしてもいいけれど、あの鐘塔は決まり事という点からしたら美しくはないかもしれない。でもね、あの風変わりな古い形がわたしは気に入ってるんだよ。もしあれがピアノを弾いたとしたら、情感に乏しい弾き方はしないのはたしかね」。

  • 読書の至福

  • 恋人というのは、信じているさなかでも疑ってしまうものであり、その心を我がものにすることなど決してできない。

    心理学の教科書には必ず、マドレーヌの香りで記憶がよみがえる箇所について言及される本書。一度は読んでみたく気軽に手に取ってしまったのだが、14巻まであるということで長い旅路になりそうだ。それにしても語りが長い。カラマーゾフもお喋りだと感じたが、こちらの方が勝ちかもしれない。そしていつの間にか違う話題になっている。普通なら結論のない話にイライラしてしまうところだが、そこは20世紀を代表する小説。いつの間にか引き込まれていってしまう。そして気づいたら同性愛の話になっていた!訳はすらすら読むことができる。解説も詳しいし、14巻まで頑張れそうな予感。

  • 『スワン家のほうへ』のまとめての感想を記す。集英社抄訳版読んだことがあるが、そのせいか難しい言葉も少なく、読みにくいとは感じなかった。訳者の言葉通りで、話の筋をたどるのが目的だとつまらなく感じるだろう。1日200ページのペースで読んだ。美術、音楽についての造詣が深く、小説とは思えなかったりする。伏線はもうどうでもいい。訳者が敢えて旧字体にこだわった漢字の選別基準が良くわからない。注といい、訳者のこだわりは相当なものである。なにはともあれ、4巻の刊行が待たれる。

  • この小説、何回目かのトライだが、やはり新訳でも1巻目の途中で挫折。

  • ペンディング。

  • 美しい描写とフランス的雰囲気を求める人には良いと思います。まさに、絵画の様な本です。
    ただ、僕の肌に合わないようなので2以降の続きは読みません。・゜・(ノД`)・゜・。

  • ジュンク堂池袋、¥1000.

  • 確かに読みやすい訳。

  • 物語は、ある日語り手が口にしたマドレーヌの味をきっかけに、幼少期に家族そろって夏の休暇を過ごしたコンブレーの町全体の記憶が鮮やかに蘇ってくる、という「無意志的記憶」の経験を契機に展開していき、その当時暮らした家が面していたY字路のスワン家の方とゲルマントの方という2つの道のたどり着くところに住んでいる2つの家族たちとの関わりの思い出の中から始まり、自らの生きてきた歴史を記憶の中で織り上げていく。

    前々から挑んでみたいなとは思っていて、アニメ「サイコパス」に関連することをきっかけに頑張りました。うーん、やっぱり難しい気がする。あらすじというあらすじがあんまりなくて、プルーストの紡ぐふわふわした言葉の美しさや麗しさを楽しむ作品なのかなあと、私なりに納得。正直、当時の編集者が、起きてからぼーっとする時間の描写だけに30ページも費やすとかどうかしてるぜっていう考えるのもよく分かる(苦笑)他の訳よりはだいぶすっきりしているようですが、それでも長くて流れるような文章は独特だなあと思います。全巻読み進められる自信はあんまりない・・・。紅茶にマドレーヌをひたすって、私には考えられないんだけど、おいしいのかな?今度試してみます。

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