酒楼にて/非攻 (光文社古典新訳文庫 Aロ-5-2)

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  • 光文社 (2010年10月13日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784334752156

みんなの感想まとめ

愛と死、平安、幸福といったテーマが織り交ぜられた作品は、深い思索を促す一方で、当時の社会背景を理解することが求められます。読者からは、作品の内容に対する期待感が高まる一方で、作者の置かれた状況を把握し...

感想・レビュー・書評

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  • 墨子の非戦の思想と実践、攻城具を開発した弟子のところにかけこみ、王の前で模擬戦で彼を負かし、強国が弱国を攻めることの非と愚を説き、戦を未然に止める。しかしそれで助かった民はそれを知る由もなく、墨子はひどい扱いを受ける「非攻」に本当に人のためになっている人はめだたず、知られず、報われずという思いを抱き。かつては親しい仲で俊英だった旧友が、酒楼にてばったり再会したが、話す内容もしょぼくれてあさましいもので、最後もあたりまえのように主人公に会計を払わせる「酒楼にて」にただよう寂しさとものがなしさ。老子は、何度も孔子の訪問を受けながら適当にあしらうが、何度目かに孔子が語ったことが、老子の考えと一致したと悟った瞬間、荷物をまとめて出奔することを決意した。関で止められ、思想の一端を語り聞かせ、講義録をのこすことで、ようやく出関をゆるされた「出関」にはやりきれなさとユーモアを感じ。

  • 「平安と幸福は凝固するもので、永遠にこんな平安と幸福なのだ。」p108 愛と死 より

  • 悪くないが、期待したほどでない。当時の魯迅が置かれていた状況をよく理解していないと、十分には楽しめないのかも。

  • 「祝福」シャンリンサオの冥福を祈らずにいられない

  • 訳・解説:藤井省三
    祝福◆酒楼にて◆石鹸◆愛と死―涓生の手記◆奔月◆鋳剣◆非攻◆出関

  • 魯迅はポップである。中国近代文学を代表する作家だから、日本の近代文学者もそうだけど、古くさいイメージがあったのだけど、むしろ村上春樹とかの現代文学の空気の元祖として考える方が、正しいのかも知れないと思った。

  • 当時の中国社会の、魯迅をはじめとする知識人たちを取り巻く閉塞感がひしひしと伝わってきますが、翻って考えてみますと、その閉塞感は現在の中国においてもほとんど変わっていないのではないかと感じます。そこに中国知識人の苦悩を見る思いです。

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著者プロフィール

本名、周樹人。1881年、浙江省紹興生まれ。官僚の家柄であったが、21歳のとき日本へ留学したのち、革新思想に目覚め、清朝による異民族支配を一貫して批判。27歳で帰国し、教職の傍ら、鋭い現実認識と強い民衆愛に基づいた文筆活動を展開。1936年、上海で病死。被圧迫民族の生んだ思想・文学の最高峰としてあまねく評価を得ている。著書に、『狂人日記』『阿Q正伝』『故郷』など多数。

「2018年 『阿Q正伝』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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