アウルクリーク橋の出来事/豹の眼 (光文社古典新訳文庫)

制作 : Ambrose Bierce  小川 高義 
  • 光文社
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本棚登録 : 129
レビュー : 15
  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334752255

作品紹介・あらすじ

ある男が橋の上で絞首刑になろうとしていた。足元の板が外され川に落ちた彼が、敵の銃弾を逃れてたどり着いたのは…「アウルクリーク橋の出来事」。森に住む女が恋人からの求婚を頑なに拒んだ理由とは…「豹の眼」。ひたすら「死」を描き続けた短篇の名手ビアスの14篇。

感想・レビュー・書評

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  • 武骨というのか、男は黙ってラガービールというのか。。

    まだ近代化しないアメリカの広大な見果てぬ土地。
    3D的に人間の距離感がきちんとしていて、人情を味わう余裕がある。

    開拓途中だから、変な見栄張ったり恥ずかしがったり、自分だけズルしようとしたり、信頼関係が壊れるようなことをしたら、全てを失うことになるかもしらん。常に誠実に地に足つけ、
    生きてることに感謝、こういう不器用軍団の冗談通じない感が出てるな、と思った。

    自分は「豹の眼」にグッときた。こういうハッピーエンドが全くない作品はいい。

  • 『悪魔の辞典』で有名なビアスの短編集。『悪魔の辞典』は家にあるので名前だけは知ってるけど作品は知らない作家のひとり。どの短編も死(あるいは幽霊)を扱っていて最後にドンと落とされる。多分一回読んだだけじゃ完全にこの世界観を理解するのは難しい。芥川龍之介は、「月明かりの道」を下敷きにして「藪の中」を書いたと言う。ビアスの最後が失踪して行方知れずというのもこの作家の不思議さが増す所以かも知れない。2012/150

  • 一冊丸々死の臭いに満ちた短篇集。幽霊ネタが多い中で「シロップの壺」だけはつい微笑が漏れそうになったが、それ以外はひんやりした雰囲気から悲しみあるいは衝撃を受ける死が描かれている。「行く」そして「戻る」行為の長いようで短い時間が、皮肉めいたやるせなさをはらんでいて、特に「アウルクリーク橋の出来事」と「チカモーガの戦い」は、「存在」していながら「不在」であるがゆえに、迎えた結末の悲壮感が増している。

  • 系推薦図書 総合教育院
    【配架場所】図・3F文庫・新書 【請求記号】080||KO

  • 短編集。ほぼ全編、最後の1行(あるいは数行)でどんでん返しがある意表をつく構成になっていて、短編小説のお手本のよう。作者自身が南北戦争の経験者ということで、戦争ものが多いですね。あとは幽霊もの。不思議なエピソードも多数盛り込まれているのですが、そのわりに幻想譚という趣きはなく、個人的にはあまり好みではなかったかも。

  • 短編集ですが、すべての物語が生と死、生者と死者の狭間をテーマに描かれています。中でもやはり表題作の二編が心に残る。ところどころに挿入される「悪魔の辞典」にもニヤリとさせられます。

  • とにかく死と幽霊に取り憑かれたビアスの短編集。
    あの世とこの世が交差するちょっと奇妙な物語。
    短いし、味わいがあって悪くはないが、読むべき優先度からしたら☆3つ。

  • 『悪魔の辞典』のビアスしか知らなかったとは、なんともったいない!

    生と死の境界を描いた短編集。幽霊も登場するけれどホラーというよりはSFの風合い。生から死へと時空間を移動する。

    ご先祖様がタイムマシンに乗って帰ってくるお盆にうってつけの一冊。

  • 岩波文庫などで、著者の『悪魔の辞典』以外の短篇もいくつか読んだはずなんだけど。ビアスってこんなに面白かったか…と思いました。編纂がよかったのかな、それとも翻訳や解説が。それにちょうど現在の私自身の「調子」のようなものともよく合っていたような。幸運な出会いでした。

  • 摩訶不思議な短編集でしょうか。
    何の先入観も無く、ビアスについての知識も無く選んだのだが、サラリと読める手軽な本でした。

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