ねじの回転 (光文社古典新訳文庫)

制作 : Henry James  土屋 政雄 
  • 光文社 (2012年9月12日発売)
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  • 23レビュー
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334752552

作品紹介

両親を亡くし、英国エセックスの伯父の屋敷に身を寄せる美しい兄妹。奇妙な条件のもと、その家庭教師として雇われた「わたし」は、邪悪な亡霊を目撃する。子供たちを守るべく勇気を振り絞ってその正体を探ろうとするが-巧緻きわまる構造から紡ぎ出される戦慄の物語。

ねじの回転 (光文社古典新訳文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 死者は生者を束縛する。ある者は永遠の情愛の対象として、またある者は尽きぬ憎悪の対象として。19世紀のイギリス、幼い兄妹が住まう屋敷に家庭教師として雇われた私が体験した怪奇譚は、会ったことのない死者の話に振り回され、語られぬ謎を多数残したまま唐突に物語は終わる。語られ切らぬ物語はだからこそ想像の余地を残し、それは死者のように私の中へ侵犯する。だからこそ、語り手の私は既に死者である必要があるのだがーええと、一言で表せば、残された者の死者に対する「ふざけんなよ!」という感覚、それを適切に表現していると思います。

  • 出だしが面白い。いったいどんな話が、とそそられる。
    内容も最後まで読める。今とは価値観がが違うので、そこはちょっと障害。

  •  序盤はどうかなぁ、ちょっと微妙かなぁ、といった程度だったし、凝った文章は難解というよりも、過多といった印象の方が強かった。
     それが終盤に向かうに従ってグングンと面白さを増していった。
     心地の良い適度な緊張感が、先へ先へと読み進める推進力となったようで、18章あたりからは、もう一気呵成に読み終えたといった感じ。
     前半がいま一つだったのが少々残念だけれど、面白い作品であることに間違いはないと思う。
     ただし、怖さ、はあまり感じられなかった。
     それと、解説にも書いてあるが、何が起きたのか、きちんと説明はされていない。
     読者の想像力に一任する、といった結末になっている。
     何も解決されていないし、何がどうなったのか、ちんぷんかんぷんのまま読了してしまう印象を受けるかも知れない。
     僕なんかは、こういう終わらせ方に抵抗はなく、それどころかかなり好きな終わらせ方なのだが、白黒はっきりつけてほしい、と思っている読者にとっては、不親切極まりない作品になっていると思う。
     そういう方は手を出さないほうが無難かも知れない。

  • ちょっと何言ってるかわからなかった。

    回りくどすぎてフラストレーション溜まった。

  • メモ:2017年8月27日新潮文庫にて新訳発売

  • 霊を見た人の手記を他者が朗読するという形式の物語。ゆえに現実と虚構の境界がゆるゆるで、この本が多層的に理解可能になっている。いろんな気づきがあった面白い本です。

  • 何回読んでも後味の悪い作品だぁ(誉めてます)
    物語はクリスマスイブの真夜中に行われたイギリス版百物語を発端として始まります。
    その中の一人が、その中で語られたどの物語よりも恐ろしい話を知っている。しかも手記があるということで、場を改めてその手記を朗読することに……。
    その手記はある屋敷に住んでいる兄妹の家庭教師になった女性が語ったことを記録したもの。
    天使のように美しく愛らしい、そして聡明な兄妹。それは本当の姿なのか、そして家庭教師が見た不審な人物は兄妹とどんな関係なのか?
    薄気味が悪いというのが初めて読んだ時の感想でした。
    改めて読み返すと、うむむ、という感じで視点を変えると全く違う考えも出来るなと……。
    彼女が見たものは妄想か、それとも現実か。真実はどこにあるのか、考え始めるとものすごく怖い^^;

  • 子供達の愛らしさは恐怖と紙一重!
    何もして来ない幽霊って怖いです。じっと見られているとか、「何か言ってくれー!」って感じ。
    緻密な心理描写はまさに食い込んでゆくねじのよう。駆け引きにドキドキしてしまいました。
    亡霊たちの立場は、解説に書かれていることが興味深い。読み手にも解釈がたくさん委ねられるお話でした。

  • ぶちっという幕切れ。よく分からないなーとずっと感じているのにすいすい読めた。

  • タイトル『ねじの回転』の比喩が秀逸。少しずつ少しずつ食い込んでいく恐怖。一度目は素直に読んで、解説を見てからもう一度読みたくなった。

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