桜の園/プロポーズ/熊 (光文社古典新訳文庫)

  • 光文社 (2012年11月13日発売)
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  • 本 ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334752590

感想・レビュー・書評

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  • 桜の園、とても良かった。作品全体として哀愁が漂っているが、ところどころユーモアさが散りばめられており、うまく物語としてキュっと引き締まっている。

    チェーホフの戯曲はなぜだか私の魂に深くフィットするような感覚を覚える。その理由をうまく言葉として、論理的に言い表すことができないのが残念だ。ただ、読んでいてとても心地よいのだ。それが喜劇であれ、悲劇であっても。

  • 奈倉有里「ロシア文学の教室」に影響されて手に取り。「桜の園」のみ読了。借金のかたに売り出されている「桜の園」。そこへフランスから戻ってきた地主親子。元はその農奴だったが、独立して商売をはじめ、いまや大きな財産を持つ男、地主親子の屋敷の面々、家庭教師、などなどの群像劇。新しい時代にもなじみたくないし、新しく力を持ってきた階層なんてどこか下に見ているけど、現実的なことにはぐずぐずぐずぐずして対処せず、それでいて結果が破滅的になると泣き叫ぶことしかできない…最初から最後までラネフスカヤをどこか腹立たしい思いで見てしまうのは、現代の視点からだからか。地主から商人へと大きく力が移り変わる時代。娘のアーニャが新天地での新生活にあらたな希望を燃やしているのだけが救いだろうか。◆「現実って何よ?」◆私たちで新しい庭を作りましょうね。◆ぼくは自由な人間なんだ。君たちみんなが(略)後生大事に思っているものなんか、ぼくにはこれっぱかしの権威もない◆

  • 今まで読んだチェーホフの中では一番ハマらなかったかもしれない。

    「桜の園」は喜劇ということだけど、普通に読むとやっぱりどうも悲劇の色が濃いようにも思う。
    見方によってはたしかに滑稽かもしれない。

    「プロポーズ」は一番わかりやすくコメディで笑えた。
    プロポーズしにきたのにひょんなことから話が逸れていく。

    「熊」もプロポーズに似たようなところがある話。
    女は〜!とか男は〜!とかのあたりは読むに耐えない罵詈雑言だったのでまぁこれはでも笑いどころなんだろうなとは思いつつ、あまり楽しめなかったかなあ。

  • 『桜の園』
    日常の中のありふれた悲劇、って感じの書き方がかなり好き。
    何かの本で読んだ、「『桜の園』で桜の木を切り倒す斧の音を忘れられる人は居ないだろう」って言葉を思い出しながら読んだ。戯曲としても見てみたい。
    解説を読んで「その通りだな」って思ったけど、チェーホフは日常を切り取ってる。どれだけ重たい話し中でも、誰か階段を踏み外したり、テーブルクロスのソースのしみを眺めたり。そこがチェーホフの魅力。

    『プロポーズ』は特に何も思わなかったです。魅力的な喜劇だと思う。
    寂寥感?とか、桜の園目当てに読んだので。

    『熊』
    こっちもかなり好き。これも相当な喜劇だけど。
    女性が魅力的だから刺さったんだと思う。強くて、正直で可愛い人。良かった。

    解説、チェーホフ作品をまだ『かもめ』しか読んでないので、ざっと読み飛ばしてしまいました……。またゆっくり読める日が来れば。

  • チェーホフは、ドリフである。ダチョウ俱楽部である。
    読了後、そんな風に思っている。(理由後述)

    十九二十歳の頃に『桜の園』を読んだ。だけど、その良さをよくわからなかった。「『桜の園』は喜劇で、笑えるらしい」と何かで聞いていて、その前提で読み始めた。なのだが、笑える感じはなく読み終えて戸惑った記憶がある。
    その後、多くのロシア文学作品を読み重ね、文学の読み方について少々の手掛かりを身に付けたいま、ふと思い立っての『桜の園』再読である。

    ラネフスカヤは女地主。数年ぶりにパリから自分の邸に帰ってきた。だが、没落貴族というか斜陽地主である。農園経営は傾き負債を抱え、自慢の農園「桜の園」(さくらんぼ畑)と邸を売り払うしかない状況に追い込まれている。そして第四幕、ラネフスカヤは邸と農園を手放し、この地を去る。
    時代の変化に置き去りにされる人々の悲哀を、しみじみと伝える。

    その一方で、劇中、滑稽な味付けが散見される。
    例えば、第三幕、ラネフスカヤとトロフィーモフは、シリアスなやりとり。しんみりしたイイ場面。ところが、直後、そのトロフィーモフは階段からガラガラどっしゃーん!と転げ落ちる。そう、まるでドリフである。

    『熊』もスラップスティックな展開あり。男女が激しい議論を重ねる。男は債権者、女は債務者である。ところが、激しい口撃の応酬の末、男と女は、熱い接吻を交わす。男は、女の美しさに一目ぼれしたのだった。まるで、ダチョウ俱楽部のあの御馴染みのネタのような展開である。

    この文庫はさらにもう1編の短い戯曲を所収。『プロポーズ』である。これも短いながらパンチが効いている。男が女のもとに求婚にやって来る。ところが、プロポーズの本題に入る前、両家に隣接する土地の帰属をめぐり口論に。さらには、両家の飼い犬(猟犬)のどちらが優れているかを巡り、これまた激しい口論に。

    いずれも、一幕ものの短い戯曲だが、ショートコントのようで読み易く面白い。

    さて、
    初読から30年以上を経ての『桜の園』再読。本作の味わいを以前より少し楽しめるようになった気がしている。

    ※余談だが『桜の園』の「さくらんぼ農園」は、ウクライナ地方のドネツク地方を舞台にしている、と言われているという。現今の露軍ウクライナ侵攻の激戦地である。

  • ロシア文学というと長編というイメージしか無いですが、「プロポーズ」と「熊」は単純に短編喜劇として傑作!「桜の園」は正直物語としては退屈な感じですが、特別大きな特徴の無い登場人物をどう演じるかで演者や演出家のスキルが問われる感じで、舞台作品として観てみたいと思える作品でした☆

  • はじめてのアントン.チェーホフ
    キンドル アンリミテッドで
    戯曲はじめて読みましたが140年以上も前の
    ボードビル一幕物「プロポーズ/熊」には抱腹絶倒。
    チェーホフ最期の作品4幕物「桜の園」は喜劇の中に哀愁漂う深いお話でした。桜はサクランボのことのようです。いろんな戯曲読んでみたいかも

  • 読んだつもりになっていたけど、読んでいなかった、というタイプの本です。

    この手のブンガクについて、ある年齢以降、

    「どれだけ、翻訳が難解にしていて、モトモトの魅力を削いでいるか」

    ということに気づいてしまって。
    気づいたら恐らく意識過敏になってしまって。

    で、その反動で、光文社の古典新訳はイイナア、とかなり盲信してしまっています。ほとんど感覚なんで。別に比較した訳でもないんですけどね。

    という訳で光文社の新訳で衝動買い。

    チェーホフについては、井上ひさしさんが描いたチェーホフの評伝芝居を観たことがあるのと、あとは・・・映画「黒い瞳」が素敵だったなあ、というくらいです。

    「桜の園」は、吉田秋生さんの漫画は読んだし、それを映画化した中原俊監督の「桜の園」は観たけれど。

    読み始めは、いつもながらロシア人の名前に頭がついていけなくなりました(笑)。それに戯曲という読みづらさも。
    なんだけど、三幕四幕くらいでは、引き込まれました。
    やっぱり面白いですね。

    お話は。もう面倒なんで、人名は出さずに書きますが。

    背景に、農奴制などから農奴解放、そして日露戦争に向かっていく、つまり徐々に徐々に封建的旧制度から近代に変革していくロシア、というのがありますね。
    要は、色んな価値観とかが変わっていく時代。

    貴族らしき「奥様」がいます。離婚したのか、独身です。
    で、この人に娘がいたり兄がいたり、出入りの色んな商人とかいます。
    で、とにかくこの奥様が、思い出のある家土地を、借金の抵当で失う。
    というお話なんですね。
    ほぼ、それだけです。

    うしないそうだ、なんとかしなきゃ、という第1幕から始まり。
    ほぼ何もしないまま、ああ、失っちゃった、という第4幕で終わり。

    その間、何が起こるかっていうと。ふたりの娘が恋愛したり。
    出入りの商品とか管理人とか家庭教師が身の上の愚痴を述べたり。
    ドタバタ喜劇(ボードヴィル)風の挿話があったり。
    それだけ。

    チェーホフさんはこれを喜劇、だとしてるんですね。
    でも力があるのは三幕、四幕。奥様が故郷を、自分の家を、思い出を失っていく感情。
    それを励ます娘。
    共に悲しむ兄。
    桜の園を買い取った、商人。時代の転換。
    というある種の悲劇風の感情の盛り上げにいちばんグっと来ますね。

    なんですけど、それがグっと来るのは、前後のくだらないドタバタがあるからなんでしょうね。
    其の辺の人間臭い、でもどうでもいいような、ある種、川島雄三風のギャグというか、笑い。それがあるから、感傷的な芝居が急に来た時に、落差で泣けるんですね。「男はつらいよ」ですね。

    うーん チェーホフさん、すごいですね。

    チェーホフの作品を全く知らない人に向けてお節介に書きますと。
    基本、喜劇なんですね。この人。
    おバカなこと、ハチャメチャ。軽い喜劇。それで楽しませたいんですね。
    ブンガクでもって芥川賞だったり実存が現代にカントして思想が抽象的に表象して内面を抉ったりは、しないんです。

    具体的で、娯楽的です。

    確かにトルストイ、ドストエフスキーの後の時代、という感じはします。
    そのふたりにない、含羞、都市性がある。ウディ・アレン的というか。

    そんな感じで面白かったです。
    「プロポーズ」「熊」は、一幕物の完全な軽喜劇。

    プロポーズしに来た男。相手の女。結婚すれば共有財産になるのに、領地の境界線とか巡って大喧嘩になってしまう・・・。

    悲しみにくれる未亡人。そこに借金の回収に来た男。
    ささいなことからこれまた大喧嘩になって決闘騒ぎ。
    ところがふたりは喧嘩しながら、お互いに恋に落ちていく。
    この辺の描写、無論舞台演劇としてですが、セリフ、多分翻訳も、うまい。面白かったです。

    19世紀のロシア人が、19世紀のロシア人が面白がる為に描いた風俗的な戯曲が、21世紀の日本人が翻訳で読んで、くすりとでも笑えるって、スゴイことだと思います。

    で、「桜の園」は、病気でもう死にそうな時に書いてるんですね。
    遺作なんです。
    そう知るとまた、色々興味深い。


    「三人姉妹」くらいはまた読みたいですね。

  • ロシア的無気力を笑えるかどうかにすべてがかかっている。

  • オブローモフ。32歳。仕事もやめて、怠惰な引きこもり生活を送る。理想主義者。夢想家。意志薄弱。オブローモフを心配した親友シュトルツがオブローモフを家から連れ出し、美しい娘オリガを紹介。オブローモフはオリガへの恋が芽生えるが、煩わしく感じるようになり、元の生活に戻る。その後、オブローモフは心臓病で息を引き取る。イワン・アレクサンドロヴィチ・ゴンチャロフ 『オブローモフの夢』1849

    下層民が住むスラム。マクシム・ゴーリキーGorky『どん底』1902
    ●コストゥイリョフ。安ホテルの主人。妻ワシリーサ
    ●クレーシチ。錠前屋。40歳。スラムから脱出したい。妻アンナ。
    ●クワニシャ。女。肉まんじゅう売り。
    ●ペーペル。泥棒。
    ●サーチン。イカサマ賭博師。前科者。
    ●「タタール人」。イスラム教徒。
    ●「男爵」。没落貴族
    ●「俳優」。アル中。首を吊って死亡。

    ロシア農奴解放令(1861)。貴族は没落し、農奴たちが土地を所有するように▼ラネーフカヤ夫人。没落貴族。情緒不安定。カネがないのに贅沢な暮らしを続けている。桜の木で有名な夫人の領地は借金の担保になっている。農奴の息子ロパーヒンは「領地を別荘地として賃貸に出せば収入が得られる」と提案するが、夫人は拒否。桜の木がある領地は競売にかけられ、落札される。落札したのは農奴の息子ロパーヒンだった。それを聞いた夫人はショックで泣き崩れる。アントン・チェーホフChekhov『桜の園(その)』1903
    〇ロパーヒン。商人として成功した資産家。農奴の息子。父はかつてラネーフスカヤ家で農奴をしていた。ラネーフスカヤ夫人を敬愛。
    〇グリーシャ。夫人の息子。幼い頃、川で溺死。
    〇アーニャ。夫人の娘。17歳。
    〇トロフィーモフ。大学生。貴族は過去の栄華は断ち切って、勤労の中に生きるべきと説く。
    ●ガーエフ。夫人の兄。

    グレゴリー・メレホフ。男。ドン川の近くに住むコサック農民。正義感。父親の勧めで富豪の娘(ナターリヤ)と結婚するが、別の娘(アクシーニャ)と駆け落ち。妻(ナターリヤ)はショックを受けて自殺未遂▼ロシア革命が起こり、最初は革命軍(赤軍)側で戦うが革命軍(赤軍)の残虐さに嫌気がさし、軍を脱退して反革命軍側で戦う。しかし赤軍は次第に反革命側を追い詰め、グレゴリーとアクシーニャは赤軍の追手から逃げるが、赤軍に見つかってしまい、アクシーニャが射殺される。命からがら、故郷のドン川に戻るが、グレゴリーの家族はみな殺されていた。ミハイル・ショーロホフSholokhov『静かなドン』1928
    ※ドン川の川底からは冷たい清水が湧き出るが、白い魚が水を濁す。

    春に咲くマツユキ草の花。まだ真冬なのに森に行って探してこいと女王から言われた娘。サムイル・マルシャークMarshak『十二月/森は生きている』1943

    ハンバート・ハンバート。男。12歳の少女ロリータに一目惚れし、ロリータに近づくためにロリータの母親(未亡人)と結婚する。その後、ロリータの母親は亡くなり、ハンバートはロリータをつれて車で放浪の旅に出るが、旅先でロリータは何者に連れ去られる。3年後、ハンバートはロリータが結婚をして妊娠していることを知る。ハンバートはロリータを連れ去った男を突き止め、射殺する。ハンバートは獄中死、ロリータは出産時に命を落とす。ウラジーミル・ナボコフNabokov『ロリータ』1955

    ユーリー・ジバゴ。軍医。既婚。戦場で看護婦ラーラ(人妻)に出会い、求愛するが、断られる。ロシア革命が起こり、ジバゴはパルチザンに捕まり、軍医としてシベリアに送られる。民衆同士の残虐な殺し合いに嫌気がさして脱走。ラーラと再会するも、再び引き裂かれる。ジバゴは心臓発作で死亡。ボリス・パステルナークPasternak『ドクトル・ジバゴ』1956 ※革命(独善的な理想主義)に人生を狂わされた男を描いたため、「反革命的」だとして旧ソ連により発禁。

    ソ連の強制収容所。朝5時起床。熱いだけのスープ。大粟の雑炊。わずかなパン。魚の骨。腐りかけたキャベツの葉。暗闇。酷寒。身体検査。警察犬。自動小銃をもった看守。有刺鉄線。番号を縫い付けられた囚人服。アレクサンドル・ソルジェニーツィンSolzhenitsyn『イワン・デ二ーソヴィチの1日』1962 
    ※フルシチョフによるスターリン批判(1956)
    ※ソルジェニーツィン。ソ連の残虐性を暴露したため国外追放(1974)

    「巨匠」。作家。「ユダヤ総督ピラトとイエス」をテーマにした小説を書き、周囲から非難されたため、原稿を燃やし、愛人(マルガリータ)とも別れ、精神病院に収容されている。ミハイル・ブルガーコフBulgakov『巨匠とマルガリータ』1967

    +++++++++++++

    カレル・チャペック『ロボット/R.U.R.』1920 ※チェコ

    シュヴェイク。下級兵士。頭がいいのか、悪いのか分からない男。第1次大戦、オーストリア軍に従軍。上官の命令を忠実に遂行するあまり、オーストリア軍に損害を与える。ヤロスラフ・ハシェクHašek『兵士シュヴェイクの冒険』1921 ※チェコ

    惑星ソラリス。星全体が海に覆われている。ソラリスの海は高度な理性をもった巨大な生物。人間の記憶を読み取り、実在の人間の複製(コピー)を作り出す。スタニスワフ・レムLem『ソラリスの陽のもとに』1961 ※ポーランド
    〇クリス・ケルヴィン。
    〇ハリー。クリスの妻。昔、クリスが自殺に追い込んでしまう。複製がクリスの前に現れる。

    国家が人々の夢を管理。イスマイル・カダレ 『夢宮殿』1981 ※アルバニア

    ミラン・クンデラKundera『存在の耐えられない軽さ』1984 ※チェコ
    〇トマーシュ。チェコの外科医。女たらし。ソ連によるチェコスロヴァキア侵略のため、チューリッヒに一時的に避難。プラハに戻るが、共産主義に嫌気がさし、田舎に移住し、最愛の妻と幸せに暮らす。交通事故死。
    〇テレザ。トマーシュの妻。元ウェイトレス。交通事故死。
    〇サビナ。女。画家。自由奔放。外科医トマーシュと不倫の仲。アメリカに移住。
    〇フランツ。男。サビナに恋。
    ※プラハの春(1968)、ソ連によるチェコスロヴァキア侵略(1968)

    「ぼくら」。双子の男の子。戦争から逃れるため祖母の家に避難。しかし祖母は昔夫を毒殺した「魔女」のような人。司祭の家の女中。外人将校。隣家の主婦。アゴタ・クリストフKristóf『悪童日記』1986 ※ハンガリー

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著者プロフィール

アントン・パーヴロヴィチ・チェーホフ(1860~1904)
1860年、南ロシアの町タガンローグで雑貨商の三男として生まれる。
1879年にモスクワ大学医学部に入学し、勉学のかたわら一家を養うためにユーモア小説を書く。
1888年に中篇小説『曠野』を書いたころから本格的な文学作品を書きはじめる。
1890年にサハリン島の流刑地の実情を調査し、その見聞を『サハリン島』にまとめる。『犬を連れた奥さん』『六号室』など短篇・中篇の名手であるが、1890年代末以降、スタニスラフスキー率いるモスクワ芸術座と繋がりをもち、『かもめ』『桜の園』など演劇界に革新をもたらした四大劇を発表する。持病の結核のため1904年、44歳の若さで亡くなるが、人間の無気力、矛盾、俗物性などを描き出す彼の作品はいまも世界じゅうで読まれ上演されている。

「2020年 『[新訳] 桜の園』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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