ニコマコス倫理学(上) (光文社古典新訳文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (513ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334753221

感想・レビュー・書評

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  • 昨年末に出たばかりの新訳と知り、興味をひかれ手に取った。翻訳は基本的に新しければ新しいほど良いと思っているが、それにしても本書の訳文は平易な言葉で書かれており、驚くほど読みやすい。訳注も、原語の意味や文脈によるニュアンスの違い、本文での訳し分けなどについて丁寧に解説されており、本文の理解にとても役立つものになっている。

  • アリストテレス先生「幸せって何だっけ」の巻

    「幸せとは何か?」というテーマの講義だが、
    早々に「徳に基づいた魂の活動」と結論を出している。

    徳とはある性向における中間性のことであるとし、
    例えば「勇気」なら超過すると「向こう見ず」になり、
    不足すると「臆病」中間が「勇気」であるとしている。

    「向こう見ず」は勇気に似ているが、
    必要の無い時は勇敢に振る舞い、
    本当に恐ろしいものに耐えられない。
    「勇気」は普段は穏やかだが、
    必要な時は恐れるべきものにも立ち向かう。
    「臆病」は恐れる必要の無いものでも恐れる。

    このように様々な性向に関して検証していっている。

  • まず驚いたのは、これが紀元前に書かれた?ものであること。そして、倫理観や人生観について、紀元前も現代も大差がないことを実感した。特に第一巻から第三巻については、人格主義の重要性を唱えるコビー博士の7つの習慣の原型を感じた。
    人生におけるアレテー(徳)の重要性と中間性について、その価値観の洞察がすごいと思った。
    第一巻  幸福とは何か
    第二巻  人柄のアレテーの総論
    第三巻  アレテーの観点からみた行為ので構造、および勇気と節制のでアレテー
    第四巻  いくつかの人柄のアレテーの説明
    第五巻  正義について

  • アリストテレスの哲学
    真実は、善と悪を見分けることができる賢慮を持って実践することで近づくことができる。

  • 往復の通学時間だけ充てていたとはいえ、文庫本を一冊読むのに2週間もかかるとは想定していなかった。深い理解に至るには再読が必要だが、第三巻第三章の「選択された対象とは、われわれ次第のもののうちで、思案され欲求されたものであるのだから、選択とは、われわれ次第のものへの思案的な欲求ということになるだろう」という一文が妙にグサッときた。

  • 1年3ヶ月ぶりの読了。前に読んだときと全く違いよくわかる。一年前よりとても頭よくなってるような気がする。嫌いな日本史の本など読んで読書力が鍛えられたからか,先にプラトンや概説本などをおさえていってステップを踏むように読めたからか。この調子なら下巻もいけそう。それにしてもひっかかりが少ないのは余計な先入観を持たずに読めているからなのか,疑問を持つ力が失われているからなのか。哲学的思考力ないからたぶん前者です。

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