にんじん (古典新訳文庫)

  • 光文社
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レビュー : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334753511

感想・レビュー・書評

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  • なにかよからぬことが起こるのでは、と家族目線ではらはらしながら読み進める。多感な子供はささやかな事でもそれを経験として取り込み成長する。子どもに愛情をそそくことなく、虐待する親が育てた場合、その経験が卑屈な人間に育てられるような、反面教師的な側面がある。昔は子どもにお酒を飲ませたり、銃を扱わせたりしたのか。
    読み手に家族目線とにんじん目線と代わる代わる視点が変わるところも面白い。
    とてもシンプルな文体で子供向けの本とはじめは思ったがそうではないらしいです。時折支離滅裂な文章があるところも不安にさせられる。
    古典にはこんな斬新なものもあるんですね。色々発掘してみたくなります。

  • 「にんじんと呼ばれる少年の成長物語」と思って読んでみると、あまりにひどい虐待の描写(家族から「にんじん」に対する虐待は言うまでもなく、「にんじん」自身の小動物虐待も)に辛い気持ちになります。家庭環境のせいで不幸な幼少期を過ごした、という方はフラッシュバックを起こすおそれがありますのでおすすめできません。
    連作短編の形をとっており、「にんじん」の生活を部分的に切り出したような形式となっています。淡々とした文章で読みにくく感じましたが、「にんじん」の心情を反映したものなのかもしれません。

  • 目次の並べ方が絵本みたいで可愛らしい。けど内容は全然可愛らしくなんかない。母親のルピック夫人は、にんじんを否定し続ける。父親は、不在がち。ひどい話しでにんじんのスープには、自分のを。昨日の夜のが入っていて。飲んじゃった。汚い子だと言われた時にそんなことだろうと思ったよって。そんな返しあるか?と思った。にんじんのアルバムでにんじんは夫人に撮られたことがなく写真がない。なぜにんじんと呼ぶのです。髪の毛が黄色いからですか?ときかれでも、心はもっと黄色です。と夫人が答えた。黄色には薄汚れたという意味がある。にんじんは、ルナールの自伝ではないが、自伝的事実を大量に含んでいるという。見たくないだろう過去か。つらいな。

  • 作者の子どものころの実話を少し、脚色してということだけど、なかなか考えさせられる話が多かった. 主人公も含めみんなあまりに等身大の人間的.

  • そんなにお母さん虐待してる?

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