ミドルマーチ1 (光文社古典新訳文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (534ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334753924

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  • イギリスの地方都市ミドルマーチに住む人々の人間模様、全4巻のなかの第1巻。
    著者のジョージ・エリオットは、本名はメアリー・アン・エヴァンズという女性で、男名義でこの「ミドルマーチ」や「サイラス・マーナー」などを残している。

    この「ミドルマーチ」は登場人物は多いのだが、風景の描写や、登場人物それぞれの思考を考察して見せてくれる人物像は良い・悪いだけではない幾重にも折り重なった人間の心理を読者に見せてくれる。
    登場人物の関係や思考がを項目ごとに人物紹介兼あらすじ紹介で。

    『第1部 ミス・ブルック』
    ❏ドロシア・ブルック
    まだ10代後半だが、信仰心が熱く自分の存在をなにかの役に立てることにより自分自身を高めたいと思っている。数年前に両親が亡くなり、妹のシーリアと共に今では伯父のブルック氏に引き取られている。
    冒頭は、ドロシアの性格と、地方都市に住むこと、そしてこの時代の相続制度について。

    ❏ブルック氏
    ティンプトン屋敷の主。
    ドロシアは両親の財産受け取りの権利があり、また伯父ブルック氏の遺産も将来ドロシアに息子が生まれたら受け継ぐことになっている。
    女性の相続権ってどうなっているんでしたっけ?ジェーン・オースティンやブロンテ姉妹を読むと、女性は両親の遺産の相続権がなくて結婚するしかなかったような感じもするけど。

    ❏准男爵サー・ジェイムズ・チェッタム
    若く紳士で家柄も資産もあり見栄えも良いサー・ジェイムズ・チェッタムは、ドロシアを自分にふさわしい結婚相手と見ている。ドロシアが地域の貧しい農民たちに良い家を提供するために農家の設計図を書いているので、実際の建設に手を貸したりしている。
    しかしドロシアからしてみれば考えが足りないし自分を高める人生も送れそうにないし、サー・ジェイムズが興味があるのは妹のシーリアであって、自分に求婚しようとしてるだなんて思いもよらない。

    ❏シーリア・ブルック
    可愛らしく年頃のお嬢さんらしさを持っている。ドロシアのような姉がいたら、当たり前の範囲のお洒落も現実的な恋人探しも軽蔑の眼差しで見られたり強烈な皮肉を浴びせられてしまうので大変だ。そんな姉の性格を分かったり困ったり気を使ったりしている。

    ❏エドワード・カソーボン牧師
    50歳近い独身牧師。遺産があるのでそんなに働かなくて良いので、宗教史に関する書作をまとめるために勉学の日々を過ごしているという。ドロシアのような女性にとっては、カソーボン牧師のような世界のためになる仕事をする男性を支えて成功に導くことこそクリスチャンの義務だと思っている。

    …まあ色々ありまして、カソーボン牧師にプロポーズされたドロシアは我が使命とばかりにそれを受ける。サー・ジェイムズ・チェッタム准男爵は、まさか自分のライバルが50歳の最初はびっくりしたが、もともと紳士なので、それならお友達としてカボーソン牧師夫妻とは下心なしの友情を結ぶ。うん、単純で自惚れなところはあるけれど、基本悪いやつじゃない。

    ❏ヴィンシー一家
    ・先祖代々工場を経営している。当主のヴィンシー氏は、市長に選出されている。
    ミドルマーチの重要人物なのだが、妻が宿屋の娘のため家の格は他の重要人物より下がっている(めんどくせーー)。その代わりヴィンシー氏の妹のハリエットが、他所から来た金持ちのバルストロード氏と結婚したため、ヴィンシー家は財産を、バルストロード家はミドルマーチでの地位を得ることができている。
    ・ヴィンシー夫人は実家が宿屋という庶民のせいか語彙が俗っぽい。しかし彼女の姉は金持ち老人フェザストーン氏の二番目の妻だったのだが、フェザストーン老人には子供がいないので、甥や姪はフェザストーン老人に気に入られれば”なにかよいことがあるかもしれない”という状態。
    ・長男のフレッドは考えの甘いお坊ちゃん。両親は、収入を得るため牧師になって欲しがっているんだけど、本人は堅苦しいからやだーどうせお金はどっかから降ってくるでしょ〜、というタイプ。
    ・娘のロザモンドは自分の魅力をよく知っているタイプで、ミドルマーチでの求婚者も多いんだけど、もっと志高く上流社会入のための結婚相手を望んでいる。母親が宿や出身なんてやだなーと思っているので、その母親の言葉遣いの俗っぽさを直したりする。イギリスの他の本読んでも「お母さんの言葉遣いのせいで自分が社交界で恥をかく」なんて言われる場面があったけれど、身分社会やりづれーー。
    ・さらに次男の弟のボブがいる。

    ❏カドヴォラダー牧師夫妻
    金持ち牧師。妻は上流社会夫人としてミドルマーチでも顔が利く。


    ❏バルストロード氏
    銀行家で実業家。有力一家のヴィンシー氏の妹ハリエットと結婚したことと、職業柄で、ミドルマーチでの権力はかなり強い。
    ・未成年の子供たちがいる様子。

    ❏フェアブラザー牧師
    一番古い教会の専任牧師で彼の説教はミドルマーチの人々からも大人気。母伯母妹と扶養家族が多いので、賭けトランプとかで小銭稼ぎ。この時代の女性の不安定さ…。親族の女達は一家の男の収入に頼らなければいけないなんて。しかしただ男に従うのではなくてそれでも強い女は強いところがちょっと面白い。
    フェアブラザー牧師は病院付きの牧師になれれば収入が増えるんだが、経営者のバルストロード氏は、自分と所属する教派が違うフェアブラザー牧師を外して別の牧師を推薦している。

    ❏フェザストーン老人
    金持ちで嫌味老人。
    最初の妻はガース氏の姉。
    二番目の妻がヴィンシー氏の妻の姉。
    実子がいないため、複数の甥や姪たちが遺産相続ライバルになっている。

    ❏メアリ・ガース
    フェザストーン老人の姪(最初の妻の弟の娘)。
    ガース家は今貧しく、嫌味老人のフェザストーン氏の家に住み込み身の回りの世話をして給与をもらっている。
    地味で容姿も良くなく言葉は辛辣だが独立心と家族愛がある。
    ヴィンシー家のフレッドは彼女が好きで、お洒落なロザモンドと地味なメアリはそれなりに辛辣なことを言い合いながらも幼馴染の女友達の関係を続けている。

    ❏ジェイン・ウォール夫人
    フェザストーン老人の妹。
    フェザストーン老人には他に弟のソロモンもいて、、それぞれ息子のジョン、娘のレベッカ、ジョアナ、エリザベスがいる。
    彼女はフェザストーン老人の遺産は血の繋がった自分たち側の甥や姪が受け取るべきと思っているので、血の繋がらないヴィンシー家やガース家の甥姪の告げ口にいそしむ。まあ気持ちはわからんでもないが。

    ❏ターシアス・リドゲイド
    ミドルマーチには赴任してきた若い医師。
    恋の鞘当て、相続争い、ミドルマーチでの権力争いに絡むようになる。

    『第2部 老いと若さ』
    ❏リドゲイドについて
    子供のころから向学心と独立心を持っていた。医師を目指したのは、学問と技術、知的探求と社会利益がそれぞれ結びついていて、専門家の資格を自力で取って生計を立てられて、さらに彼にとって興味深い人間そのものに関ることができ、自分の仕事そのもので名声を得ることができるから。野心と自身を持ち、それに見合うだけの論理思考とバランス感覚を持っていた。
    彼に興味を示したのは魅力的な娘のロザモンド・ヴィンシー。自分の全神経と全筋肉を自分が見られているという意識に合わせて調整して演じることができるタイプのロザモンドは、野暮ったいミドルマーチの崇拝者たちなどと結婚する気はなかった。他所から来て、お金と社会的地位があるなんて最高、さらに若くて魅力的だなんて、自分の価値を知る乙女には格好のお相手。
    しかしリドゲイドは過去に愚かな恋に溺れたことがあったり、まずは仕事で立場を作ろうと思っているの今すぐ結婚する気はない。

    ❏ミドルマーチ新設病院を巡って
    バルストロード氏が出費して新設の病院が造られる。
    病院の専属牧師を誰にするか?一人はもともといる牧師のフェアブラザー氏。もう一人はバルストロード氏が推薦するタイク氏(可もなく不可もない人物だしお金にも困っていない)。
    この選挙にあたり、病院に雇われた若い医師のリドゲイド氏の迷いが描かれる。
    着任早々病院出資者のバルストロード氏に敵対するような真似はしないほうがいいよね。でもフェアブラザー牧師とは個人的には気が合うんだよなあ。
    それでも野心家で論理的なリドゲイドは「タイク氏」に投票するのだった。

    ❏牧師という職業
    ミドルマーチには複数の牧師が出てくる。
    またヴィンシー氏は息子のフレッドに、「うちは遺産を残せないから、牧師の将来のために資格を採りなさい」と、高額な学費を払って大学に行かせている。
    牧師というのは神様を称えるだけでなく、領地管理があったり、収入のために職業として牧師になっているような感じだ。
    カボーソン牧師、カドヴォラダー牧師は領地からの収入?でお金もかなり入ってくる。
    新設病院付きになったタイク牧師も教会づき牧師ということで収入があるっぽい。さらに病院からの収入もある。
    フェアブラザー牧師はミドルマーチ一番古い教会専任にしてはお金がない。もともとの領地がないのかな??

    ❏ジェームス・カソーボン牧師とドロシアの新婚の夫婦
    ローマに新婚旅行中だが、すでに陰りが。
    ドロシアは、強すぎる信仰心と精神的向上心を持っていた。カソーボン牧師と結婚したのは、自分の人生を意義あるものにするために、立派な男性の仕事を支えて人々のために働くためだった。だが結局は狭い範囲での教育や世間しか知らず、それで得たわずかな知識の蓄えのすべてを主義に変え自分の行動をその主義の型に当てはめようとする。
    高い意識を持ち教育を受けたとはいえドロシアが過ごしたのはあくまでも狭い世界だ。その彼女はローマの歴史や広さに圧倒される。だが共にいるカソーボン牧師には情熱がない。知識はたくさんあっても、興味や共感が全く欠如している。教科書のような解説はするが、それは知識への希望を与えてくれるものではない。
    そして読者としてはカソーボン牧師の「『全神話解読』という、真理を獲得するという偉大な仕事」がなんとなく見えてきた。ようするに金も地位も時間もそこそこあるから今まで読んだり聞いたり旅行して得た経験をノートに取り続けている。専門誌への小論文投稿もしている。だが「全神話解読」のほうは、資料を蓄積しているだけで整理整頓されていないし、どのようにして著書にまとめるかも決まっていないし書きはじめてすらいない。金にも地位にも困っていないんだからこのまま膨大なノートの蓄積だけでも地方牧師としては十分に尊敬されるはずなんだけど、新婚妻のドロシアが「すぐに書き始めるのですよね?私に手伝いをさせていただけますよね?」というタイプなので、お互いを追い詰め始めている。
    カソーボン牧師がドロシアを妻にしたのは、若い娘が目を輝かせて自分を尊敬してくれるし教養もあるから少しは話もわかるからなんだけど、無意識では「すごいーー」と目を輝かせて拍手するだけで実務的なことは望まない女性が良かったのだろう。
    <人間はみな、道徳的には愚かに生まれついていて、世界のことを自分という最も大切な存在を養ってくれる乳房のように思っている。ドロシアは、その愚かさから早めに抜け出し始めることができた。それでも彼女にできたことといえば、どうすれば自分は夫に献身できるか、いかにして夫の力と知恵を借りて賢く強くなるかを想像することに過ぎなかった。夫にも、自分と等しく自我という中心があり、そこから発する光と影は、いつも自分のものとは違うのだということ。この事実を理屈ではなく感情としてー弾力のある物体のようにはね返ってくる直観としてー明確に理解することは彼女にとって容易ではなかったのだ。P462>


    ❏ウィル・ラディスロー
    カソーボン牧師とは年齢は違うがまたいとこの関係にあたる。カソーボン牧師は親類の遺産をもらったため、ラディスローのような若者への援助を行っていた。
    ラディスローは生活費には困らなかったのでのんびり過ごしていたが、ローマでカソーボン夫妻に会ったことから考えが変わる。
    ラディスローにとってカソーボン牧師は閉鎖的な考えしか持てず研究といっても形だけだと感じている(これは正しい)。そんな男性を結婚相手に選んだドロシアは、愛情の代わりに頑固さと自尊心とで今後の人生を送ろうとしている女性として心に引っかかったのだ。決して手の届く恋愛相手ではなく心のマドンナのような存在として崇拝する。そしてカソーボン牧師の援助を断って自立すると告げる。



    2巻に続く。
    https://booklog.jp/users/junsuido/archives/1/4334754139

  • 20210528
    東京紀伊國屋さん開催の読書会(講演会)を聞いた。訳者の廣野先生からイギリス文学の魅力についてとジョージエリオットについて話を聞いた。

    読まなきゃもったいないと思った。長辺だから課題の本がないときだけど読みたいな。

  • なんだこりゃメチャ面白いぞ

  •  主要人物が登場し、いかなる性格で、どのようなことを考えているのか、どんな社会的地位にあるのか、家族関係や財産の多寡はどうなのかといったことが少しずつ明らかになってくる。
     うら若き女性が、かなり年上の学問に打ち込む牧師と短期間で結婚に至るというまとまりが一つ。医学の道に進み、成功を目指して新しい地にやってきた医師を巡るまとまりがもう一つ。
     登場人物の性格が会話のやり取りなどからクッキリと浮き彫りになってくるし、夫婦間、親子間、友人間などにおける認識や気持ちのズレなども実に細かく描かれている。
     19世紀小説に良く見られる、随所に挟み込まれる"全知の語り手"による考察も、時代は変われども成程と思わされるところが多い。

     どのように展開していくのか、先が楽しみだ。

  • 本年ベストの読書体験になる予感がする!!!ヴィクトリア朝を代表する作家、ジョージ・エリオットの最高傑作。

    ミドルマーチとは、イングランド中部に設定される架空の地方都市の名前である。本作は19世紀前半、産業革命の影響により、社会に大きな変動が起こっていた時代――資本主義経済や民主体制への移行、その結果として生み出された新たな階級社会、揺れ動く人心の独特な雰囲気――のなかで、二人の主人公を軸に、多層化する人々の生活・心理を幅広く描いた作品である。それぞれの宗教・信条・階級・経済力・年齢・性格などから、当時の社会と人間精神を深くえぐり出している。

    知的で美しい人妻・ドロシアと、高潔な理想を掲げる青年医師・リドゲイトの二つの物語が交差して作品世界が構築されていく。この構造は、トルストイの「アンナ・カレーニナ」に通じるものがあり、初読ではダレてしまうほど長い文章でありながら、読み込むほどに理解と味わいが深まっていくところも共通していると思う。

    やはり多くの名作文学にも共通する、人物の掘り下げと描写がすごい。身分としては今のところ地主階級の上下あたりの層がメインだが、年齢的にも立場的にも様々な人物が登場しては、次々と面白いキャラクター性を見せてくれるので、興味がつきない。

    本巻での最大の読みどころは、新婚旅行における最初の衝突のシーンだ。詳細はネタバレしないが、最初はよくわからなかったので、二度三度と読み直した。人間心理の機微をよくもこれほど仔細に書き込めたものだと感心。さらに、これは個人的なことすぎるのでわからない人にはわかってもらえないとは思うが、カソーボン氏の秘めている悩みに強く共感する!それなんだよそれ、それで悩んでいるんです私……。ざっと一読しただけではよくわからないドロシアとカソーボンの心理バトルも、巻末の読書ガイドを読むとよくわかるのでご安心を。こんなカソーボンを批判するのがラディスローだが、彼自身、欠点をカソーボンに見抜かれているという、このあたりの人間描写の細やかさ、鋭さには驚かされる。

    各章の頭には題辞が掲げられ、最初はよくわからないものの、あとで読み返すと意味がわかるような暗示的な内容で、小説の面白さ、味わい深さに彩りを添えている。

    本作には『地方生活の研究』という副題がついており、舞台となる1829~1831年のイングランドにおける、宗教や精神文化、経済や階級などといった当時の社会的背景についての理解が、読み解く上で必要になってくる。そこが本作を重層的で奥深い作品世界にしている魅力でもある。自分はこのあたりも巻末の読書ガイド頼みで、さらに掘り下げて調べるのも興味深いところだが、さしあたり小説を楽しむにはこれで十分かも。

    1巻を読んだだけでこの充実度!個人的には昨年通読して自分ベストになった「アンナ・カレーニナ」に迫る読書体験になりそうで、今から期待している。

  • ヴィクトリア朝小説の最高峰といわれる作品だそうだ。
    人の心の動きや人間関係を描写する、一文あたりの重みがすごい。いわゆる情報量が多いのとは違う。本質をずばりと、言葉の余韻に頼らず的確に指摘している感じがする。抜き出すと警句になりそうな文があちこちにある。
    ・婚約期間の何週間かのうちには、いろいろと足りない空白部分が見えてくるものだが、それは愛の信頼感がもたらす、喜ばしい確信で埋められるものなのだ。(p163)

    ・カソーボン氏は、長い間学究生活に励み、独身をとおしてきたので、自分には楽しみの要素が複利回りで貯まっているはずで、愛情という多額の手形を振り出されても、必ず支払うことができると想像していた。人間は、まじめな者も軽薄な者も含めて誰もが、譬えに引っかかり、譬えの力を得て行動したあげく、とんでもない間違いを犯してしまいがちだ。(p189)

    ・誰もいっしょに演じてくれない芝居で、たえず自分ひとりで衝突したり、もつれたりしているような人物がいる。そういう人の感受性は、ただ静かにしている無害なものにさえ衝突するのだ。(p420)

    面白いのだけれども、それだけに体力の要る小説だ。

  • 心理描写等ジェイン・オースティンから多くの影響を受けているところもあるだろうが,それよりもさらに地域社会の観察に特化した書と言える。人々の変化はそれなりに大きかったが地域としての変化は少ない,と感じたことは覚えておく。訳者については,解説にある「〈分別〉と〈多感〉」という視点が興味深い。

  • サイラス・マーナーの感触が良かったので、安心して手に取ってみたのだが。。。
    結構読みにくい。情報量が多いわけではないんだが、感情移入できないというか。この人の作品は姫野カオルコさんの作品にも通づる、ジェンダー縛りな世の中の生きづらさと戦うことへのアホらしさと大事さを通して「死ぬまでにどんだけ自分に対して頑張れたのかよお前」っていうのがテーマで。頭からっぽな人間に限って表面しか見えないグレーズドドーナツみたいな考えを人に押し付けるが、しかし本質を知っている人間が幸せかと言ったらそーでもないんだよな。

  • George Eliot(1819-80)

    英国ヴィクトリア期を代表する女流作家。寄宿学校で教育を受けた後、独学で外国語やその他の学問を学び、男性の名前で小説を発表する。男勝りの冷徹な理性で、現実社会の問題を見据え、確かな構成の小説に組み立てていった。

    彼女はほとんど独学でギリシア、ラテン、ヘブライ、ドイツ、フランス、イタリア語をマスターしたが、とりわけ若い頃ドイツとドイツ思想の研究に打ち込んだ。彼女はまた、ピューリタン寄りの福音信仰で育ったが、伝統的なキリスト教信仰から離脱していく。

    『ミドルマーチ』は町の名前だが、これは彼女が若い時代過ごしたコヴェントリーをモデルにしたと言われている

    代表作:『サイラス・マーナー』『ミドルマーチ』

  • 3.91/137
    内容(「BOOK」データベースより)
    『知的で美しいドロシア・ブルックは二十歳前の娘だが、自分の人生を偉大な目的に捧げることを熱烈に願い、温厚でハンサムな准男爵を退けて、学究生活に打ち込んでいる厳めしい五十がらみの牧師と婚約する…。地方都市ミドルマーチを舞台に緻密な人間描写で織りなす壮大な物語。(全4巻)』

    原書名:『Middlemarch』
    著者:ジョージ・エリオット (George Eliot)
    訳者:廣野 由美子
    出版社 ‏: ‎光文社
    文庫 ‏: ‎534ページ(第一巻) 全四巻

    メモ:
    ・英語で書かれた小説ベスト100(The Guardian)「the 100 best novels written in english」
    ・世界文学ベスト100冊(Norwegian Book Clubs)
    ・死ぬまでに読むべき小説1000冊(The Guardian)「Guardian's 1000 novels everyone must read」
    ・わたしたちの世界をつくった小説ベスト100(BBC)「The Novels That Shaped Our World 100」

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