ドルジェル伯の舞踏会 (光文社古典新訳文庫)

  • 光文社
3.50
  • (2)
  • (0)
  • (3)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 43
レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334753993

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • でぇえ…本当に20歳(執筆している間は10代)でこれを書いたの、すごいな……自分が20歳の頃なんて思い出したくもないから比較はしたくない(できない)が…「早熟」なんて言葉では括れない才能な気がする…

    解説も読みごたえあって面白かった、何となくコクトーと仲良かったみたいなイメージしかなかったからもう少し詳しく知れて良かったな(コクトーが手直ししてるとこ想像してしまいました…)

    言い回し好きすぎる、どうしてそんな比喩引っ張ってこれるの?終わりかたも好きだなぁ、まさに舞踏会が終わってしまう感じ。
    でもやっぱり『肉体の悪魔』より、文体がより洗練されてキレキレになってた感じがした(ちゃんと文体について言及するには原文を読まなきゃ分からないですが…)けど、『肉体の悪魔』の方が好きかなぁ。うーん…。あと特徴的だなぁと思ったのは、1章とか1部とか区切りがないところ。これも幻想的な恋という舞踏会が続いてることを表してる?のかと思ったけど、前作でもそうだった気もする…。気になる。

  • 久しぶりに素敵な小説に出会えました。
    登場人物の心理描写を1人の語り部が優れた洞察力でもって豊かに表している
    中でも三角関係という泥々な恋愛シーンは殆ど少なく、主人公は2人の夫婦を丸ごと愛しているように思える所から思いやりに溢れるシーンがたくさんあり、癒された。
    クライマックスのセリユーズ夫人にマオが恋心を打ち明ける所は心を打たれるのであるが
    その手紙を読んだことによりフランソワが恋心をさらに確信してしまうという奸計も見逃せないロジカルな構成となっている。

  • 自分はこの作家のことは全然知らなくて、20歳で亡くなった後に、友人らの手によって発表されたのが今作らしく、日本の文壇にも衝撃を与えたようなのだが、実際はどんなもんなんだけー(方言)と思ったが、すげいよ。物語自体は社交界に属するある夫婦の話というだけだが、差し込まれるエピソード(外国の戦争とか、政治の話とか、人の立ち位置とか、緻密冷静わかり易く、どうやったらこんな10代の人間が誕生するのか怖。話→世間からも自分たちも、まぎれもなくおしどり夫婦と思われている二人が全く水と油のように親和しない様子が書かれる。

  • 三島由紀夫が愛読したことでも知られる、ラディゲ『ドルジェル伯の舞踏会』が古典新訳文庫から。つい『ドルヂェル伯の舞踏會』と書きたくなるのは、家にあるのが堀口大學訳の角川文庫だからかw
    既読は堀口大學訳なので、どうしてもそれと比較することになるのだが、随分と現代的な印象を受ける新訳だった。まぁ、堀口大學訳が初めて世に出たのは戦前、角川文庫ですら1950年代なので、現代的に感じて当たり前ではあるのだが。
    寧ろ興味深かったのは、実は過去の邦訳は全て、ラディゲの死後、代わって著者校に当たったコクトーをはじめとする友人たちが、原稿にかなり手を入れた形跡があること。古典新訳文庫版ではラディゲ本人が書いた最終稿を元にしており、そこが既訳との決定的な違いであるそうな。そういうこともあるんだなぁ。

  • ★2.5

全5件中 1 - 5件を表示

レーモンラディゲの作品

ツイートする
×