ラブイユーズ (光文社古典新訳文庫)

  • 光文社 (2022年10月12日発売)
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感想 : 5
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  • 本 ・本 (752ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334754693

感想・レビュー・書評

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  • バルザックの著作の多くは「人間喜劇」で括られていますが、本作は風俗研究-地方生活情景カテゴリ中の作品。
    タイトルのラブイユーズは、川揉み女(川の水をかき回してザリガニを罠に追い込む)の意味で、バルザックあるあるで重要だけど主人公じゃない人名(蔑称)。♪エビすくい、えびすくい♬
    登場人物整理は、文庫の巨大しおりが便利で、人名刷り込みができればすごく読みやすく面白い。分類としてはピカレスク的悪者小説です。善い行いをする人は絶対に報われるのが当然と思ってる人にはおススメしません
    第1部         悪者Aは何て悪い奴!
    第2部         悪者Bに善人が挑戦し、、、 
    第3部         ABの最終バトルとその終着
    まとめるとこんな話です(だいじょぶかww)
    小説の面白さが万遍なく散りばめられていて、バルザックをたくさん読みたくなる1冊としておすすめです。

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/778207

  • 2025年3月20日、AKSMから母と帰宅。突然、クオラからスマホ通知がきて、この本が紹介された。「バルザック。ゴリオ爺さんより面白いと聞いて、こちらを読んだ。とても面白い。翻訳が良いのかな1799年生まれ、約200年前に書かれた本なのだが、もちろんこの時人間は、すでに十分に人間として暮らしていて、何かを欲しがったり、人を騙くらかしたりしていたのだ。」

    ブクログの評価4.4ってすごくない?古典なのに出版社が2022年と新しいし、文庫なのにAmazonで1,848円もする(高い)。

  • 585P

    「ラブイユーズ(l’Aboyeuse)」はフランス語で、「吠える女」や「吠える人」という意味です。語源は「aboyer(吠える)」という動詞で、犬が吠えることを指します。特に比喩的に使われる場合、人に向けて批判的・攻撃的な発言をする人を表すことがあります。


    バルザックの作品における「ラブイユーズ(l’Aboyeuse)」は、彼の短編小説「ラブイユーズ」に登場する人物や状況を指します。この短編は1836年に書かれ、バルザックの大作『人間喜劇』の一部として位置付けられています。

    概要
    物語の中心には、貧しい田舎の女性が登場します。この女性は、フランスの地方で暮らしながら、その激しい気性や辛辣な言葉遣いのために「吠える女(ラブイユーズ)」というあだ名で呼ばれています。彼女の過酷な境遇や、社会階級間の緊張が描かれ、バルザック特有の鋭い社会批評が込められています。

    テーマ
    バルザックの他の作品と同様、「ラブイユーズ」でも階級差や社会的不平等が重要なテーマとなっています。この短編は、地方社会の硬直した構造や、経済的・社会的圧力が個人の性格や行動にどのように影響を与えるかを考察しています。

    さらに詳しい内容や特定のエピソードについて知りたい場合は教えてください。

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