死体が多すぎる ―修道士カドフェルシリーズ(2) (光文社文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (371ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334761264

感想・レビュー・書評

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  • 前作よりも好きだった!イングランドが、モード側とスティーブン側が対立する時代。カドフェルのもとに逃げてきた少年のふりをした少女のゴディスと、モード側の陣営で財宝を移動中に仲間を何者かに殺害されたトロルド。そしてゴディスの元婚約者で後半でがらりと印象を変えるベリンガー。元婚約者を売ろうとする抜け目のない嫌な奴と思っていたが、実はめちゃくちゃ良い青年だった。カドフェルとベリンガーが、殺人犯を告発するシーンや、決闘のシーンはわくわくした。

    カドフェルシリーズはまだ2冊目だが、芯の強い女性が出てくる印象。そしてカドフェルが何においても守ろうとする若々しい男女の愛が、物語を通して描かれている。

    • goya626さん
      カドフェル、いいですねえ。読み応えがあるんですよね。シリーズを全巻会揃えましたが、何巻目かで読むのをやめてしまっています。いま見ると、字が小...
      カドフェル、いいですねえ。読み応えがあるんですよね。シリーズを全巻会揃えましたが、何巻目かで読むのをやめてしまっています。いま見ると、字が小さくて老眼には厳しい!
      2021/01/04
  • 1巻に引き続き、良いところに話が収まるかんじが好ましく、既刊まだまだあるのうれしい。超頼もしいカドフェルが好敵手と位置付けるヒューベリンガー、社交的で賢く狡猾で抜け目ない底知れぬ魅力的な男。関係性がぐらぐらと変わりながら話進む感じおもしろかった。
    別件ですがアラインの心が彼に傾いてる描写ありました??(淑女なのでそういうのあらわにしないのか)私は気づきませんでした!
    このシリーズ、毎回この壁紙みたいな表紙なのもすてき。

  • 修道士カドフェルの第二弾。

    二作目も面白かった。
    アガサ・クリスティーで有名な「死体を隠すなら死体の山の中に」を地で行く話。
    縛り首にされた捕虜の死体の数が一つ多く、しかも他殺体だった。

    殺人事件を解くとともに、若い娘を安全な地へと逃がそうとするカドフェルの前に好敵手が現れる。
    鋭い観察力と推理力で、カドフェルから若い娘と宝を奪おうとする若い騎士。

    とはいえ、とても好ましい青年で、
    最後には正義と愛する女性の名誉を守るために、
    殺人犯に決闘を申し込む。
    相変わらず恋愛問題も解決して、ハッピーエンドで良かった。

    一つ難癖をつければ、タイトルがちょっと。
    多すぎる死体、ではだめだったのか。

  • 人間関係がくるくる、予想外のラストでした。

  • 修道士カドフェルシリーズ二作目。中世イギリスの雰囲気も楽しめるし、かつ、ご都合主義的大団円。ご都合主義万歳!ご都合主義大好き!カドフェルの人柄に魅力的なゲスト登場人物たちにご都合主義的ミステリで、暖かい気持ちで読めて良かったな。

  • 戦の無情・無残さを書きつつも、死体の数が合わないと冷静に判断・行動する主人公がよい。

  • 内戦で処刑された遺体の数が合わない、という事実から殺人事件の謎に挑む修道士カドフェル。大勢の捕虜たちが亡くなった中で、たった一人別の理由により殺された者がいる…。
    今回、ヒュー・ベリンガーが初登場。敏捷で鋭敏で複雑なのはいつまでも変わらないですが、この頃は実に若々しいです。カドフェルとヒューが互いの思考を探って駆け引きを繰り広げるのがコン・ゲーム的。
    さて、久々にカドフェル・シリーズを再読し、登場する歴史上の人物を振り返ってため息。誰かも言ってましたが、この時代「マティルダが多すぎる」。あとロバートって名前もやたら多いな。あと、あと、ヘンリーも!作中では読みを変えて(マティルダとモードとか)分かりやすく区別する形になっていましたが、他に名前ないんか!と八つ当たりしたくなりました。

  • 正直1巻ではそれほどはまらなかったが、今回はとても楽しめた。歴史上の出来事を絡めた舞台で描かれる微笑ましいロマンスと、それを見守るおじさん修道士(笑)、そしてワクワクする知恵比べ……事件自体の解決は少々偶然的な感が否めないものの、その他の要素が魅力的で、面白く読めた。

  • 時代背景がストレートに話に絡んできます。知らなかった英国史が勉強できてお得かも。で、2巻目にしてあの重要キャラクターが登場。すごくかっこいいです。いろんな意味で。

  • 修道士カドフェル・シリーズの第2弾です。第1作と比べると、魅力的な登場人物も増えて、物語がますます面白くなりました。
    謎解きがちょっと都合がよすぎるところはありますが、何より物語としてとても面白い作品だと思います。

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