死者の身代金 ―修道士カドフェルシリーズ(9) (光文社文庫)

制作 : 岡本 浜江 
  • 光文社 (2004年5月13日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (326ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334761417

死者の身代金 ―修道士カドフェルシリーズ(9) (光文社文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 相変わらず若者達の恋やら友情やらに振り回される61歳のカドフェル修道士。
    今作ではなんと州執行長官(王の任命下で法を取締まる一番偉い人)が修道院内で殺されてしまいます。
    王権争いや、領地を巡る争乱の中、ウェールズの領主との関係など、殺人事件以外にも読みごたえあります。

    それにしてもカドフェルの所属する修道院は殺人事件が次々起きるわね。まぁ起きないと小説にならないですけど。

  • スティーブン王とモード妃の王権争いが激化するなか、州執行長官のプレストコートはウェールズの捕虜となった。折りしも、ウェールズの身分ある青年も囚われの身となり、捕虜交換はすんなり決まった。ところが実現する直前、カドフェルがいる修道院でプレストコートは絞殺され、殺人を疑われた青年は、よりにもよってプレストコートの娘と深い恋に落ちていた。お互いを信じ合えずにもつれた糸を、運命の矢が…。

    原題:Dead Man's Ransom (1984)
    訳者:岡本浜江

    現代教養文庫(1993.01)
    光文社文庫(2004.05)

  • すてきな修道女が登場。というより再登場ですね。あの人ですから。男性はこういう女性は苦手かも。カドフェルくらい経験豊富(?)で世間を知っている大人でないと。
    それから、中世のイングランドとウェールズの国境付近はいろいろたいへんなんだなあ。

  • いいのかそれで? 逃げてオシマイ? イヤ、心情的には逃がしてあげたいけれど…、神様が見ているから、法律的な罪の償いはもおええってことなんだろか。“歩いて”外国に行ける国に生まれていないから、このへんのメンタリティはちょっとよくわかんないなぁ。結末はともかく、今回も面白かった。(2009-09-08L)

  • 修道士カドフェル・シリーズ9冊目

  • 州執行長官プレストコートはウェールズの捕虜となるがウェールズの身分のある若者との交換が決まっていた。ところが、プレストコートは捕虜交換の最中に殺され、交換される予定だった捕虜の若者が疑われ…。

  • イングランドの覇権争いは、イングランドのはしっこ、ほとんどウェールズのシュルーズベリーにまで押し寄せた。瀕死の重傷を負った州の執行長官と、敵方の身分ある青年とが捕虜交換でそれぞれの許へ戻るのだが、その途次、執行長官は命を落とす。カドフェルの検死によると、傷のためではなく、誰かに窒息されられたことがはっきりする。

  • スティーブン王とモード女王の戦いが激しくなる中、王に従うシュルーズベリの町はプレストコート長官以下、カドフェルの親友ヒュー・べリンガーもともに行軍した。しかし、王は捉えられ、長官も怪我をして捕虜となったらしい。
    一方、この争いをいいことに、女子修道院を襲ったウエールズ人の一味は、マグダレン修道女にこっぴどい目に合わされ退散した。彼女は、一味を退けると同時に、長官を捉えているグイネズの領主の身内の若者イリスをを捕虜にしていた。イリスは、長官への代価としては申し分なかった。彼は、修道院に引き渡され、カドフェルはウエールズにヒューと同道し、捕虜交換の交渉成立に力を貸す。しかし、カドフェル不在の修道院で、イリスは長官の娘メリセントと恋に落ちていた。大怪我の長官は無事修道院に運び込まれ、一時の平安が訪れたとき、長官が殺された。メリセントと引き離されることを恐れたイリスが?・・・・

    激しい恋のため父の死までを願った自分が許せず、恋人イリスを疑うメリセント、一方、イリスと双子のように育ったイリアドと言う青年とイリスの婚約者クリスティナの間にある、緊迫感。若く無鉄砲な青年の恋が災いを招くのではないかと読者をはらはらさせ、もう一つの恋の行方が危ぶまれる中、カドフェルの優しい眼差しだけが読者の頼りです。
    もつれた恋の糸は解けるのか、そして、修道院と街を守らね場ならぬヒューはどうするのか。戦いの中で、カドフェルは苦悩します。
    一方、イリスを取り押さえた有能な修道女は、第5作に登場してカドフェルを驚嘆させた、大人の魅力プンプンのエルヴィス。この作品でもその魅力は健在です。このマグダレン修道女はほんとに頼もしく、カドフェルとはいいコンビ。彼女がもっと活躍する作品が読みたいなあ、と言う気になりました。

    後の解説にも有ったのですが、この時代、戦いとか兵士といっても、その殆どは農民であり人数もせいぜい数十人。そして、ヒューも王の為に戦うより、自分の街を守ることに興味の殆どは向いているなど、戦争の定義が今と違うのが興味深かったですね。

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