門前通りのカラス ―修道士カドフェルシリーズ(12) (光文社文庫)

  • 光文社
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (322ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334761479

感想・レビュー・書評

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  • 嫌われ者を殺したのは誰?で、この結末。誰かが断罪されるに忍びないけれど…セイヤーズも同じ思いで書いたっぽい作品がありますよね。

  • 修道士カドフェルの第十ニ弾。

    身分を偽り修道院に身を隠す。
    一目惚れする。
    そして、誰かが殺される。

    いつもの王道パターンだが、
    無事女帝側の若者が逃げられて良かった。
    愛する人と。

  • 無慈悲な司祭が溺死。
    事件のピントがなんかずれてて、これまた微妙な巻でした。
    もう無邪気な青年と美しい少女は出さなくていいように感じてしまった。毎回毎回さすがに同じなのは、ちょっと…

  • こういうガチガチ頭はいます。とくに宗教の世界には多いように思うのは気のせいでしょうか。
    息詰まる展開の物語は静かに、穏やかに解決していきます。

  • (2009-11-21L)

  • 修道士カドフェル・シリーズ12冊目。

  • スティーブン王とモード女帝の対立が続くイングランド、ヘンリー司教に呼び出されたシュルーズベリ修道院のラドルファス院長は、亡くなったアダム神父の後任として門前通り教区に新しい司祭をつれて戻った。
    知識と純粋さに欠けるところはないこのエイルノスは、しかし苛烈な人格で、住民たちは彼の振る舞いに悩まされる。一方、彼の連れてきた家政婦の甥ベネットはカドフェルの仕事を手伝い働き始める。
    キリスト降誕祭の日エイルノスの溺死体が見つかった。その後頭部には殴られた痕が・・・

    このシリーズを読んでいると、中世のシュロップシャーと修道院の生活がなんだか身近に感じられてきます。今回はキリスト降誕祭の冷たく凍ったセヴァーン川や水車小屋、手入れを待つ修道院の菜園バラ園を吹く風の冷たさが感じられ、カドフェルの小屋で煮詰められるシロップまで匂い出してきそう。

    またこの時代、教会や司祭が人々の生活に及ぼす影響の大きさも大変興味深い。しかも、聖職者とはただ世俗を離れ神に仕えるだけでなく、戦いのたびに翻弄され、或いは利用し利用され、権力争いも結構大変。

    そんな中で、今回もひたむきに生きる若者に心を寄せるカドフェルが事件の真相にせまります。

    このシリーズも中盤を過ぎて残り9冊。読み終えた作品のストーリーを、しばしば忘れたり混同するようになった昨今ですが、暖かな魅力は読むたび心を捉えて離しません。

    作品ごとに出来、不出来は勿論有りますが、大きく外れたことがない(これって大変珍しい)のが嬉しい♪

  • 最新刊。優しさのかけらすらあるとは思えないような司祭が出てくるあたり、舞台が中世なだけにとても独創的な設定。これの映像版の方もなかなか面白い。司祭が本当にカラスみたいなので。

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