シャーロック・ホームズの回想 新訳シャーロック・ホームズ全集 (光文社文庫)
- 光文社 (2006年4月12日発売)


- Amazon.co.jp ・本 (497ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334761677
感想・レビュー・書評
-
黄色い顔がいい話だったので好き
短くて不思議で解決も鮮やかで読んでて面白い短編集だった
さすがに古いのであっと驚くというほどではないけど、期待はずれでもない塩梅で人気も理解できるし安心して読める詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ホームズファンにはお馴染みの
ホームズの兄マイクロフト
宿敵モリアーティが登場する短編集
底本や出版社によって収録作品が違う -
マイクロフトやモリアーティといった重要人物が出てくる話も収録されており、「シャーロック・ホームズの冒険」に引けを取らない面白さだった。
-
新訳シャーロック・ホームズ全集の
短編集2作目。
今回は
ホームズが探偵になろうと決心したきっかけとなった
「グロリア・スコット号」事件
実の兄であるマイクロフトが初登場する
「ギリシャ語通訳」事件
そして宿敵モリアーティ教授と対決する
「最期の事件」
という、ホームズのパーソナルな部分に触れた話が
多く、シャーロック・ホームズというキャラクターに
大きく惹かれている者として大満足な一冊でした。
「最期の事件」の描かれ方が気になって調べてみると、
なるほど……これは納得。
-
ホームズ、昔いろいろ読んだはずなのに、すっかり忘れている自分にビックリ。
モリアーティ教授との最後の事件は初めて読みました。
漠然としすぎて、お互いの凄さが今ひとつピンとこなかった、というのが正直な感想です。 -
ホームズ短編集の2冊目。
ポー名作集を読んでおいてよかった。1冊目の『~冒険』も含め、明に暗にポーの影響っぽいところを発見しては、古典を読んだ甲斐を感じて満足した。
同じく、ホームズも古典。「子供のころ好きだったな~」と知った気でいたけれど、知っていたのはほんの入門レベルであったことよ。この短編集では、「兄・マイクロフト登場(『ギリシャ語通訳』)」と、「宿敵モリアーティ教授/シャーロック・ホームズの死(『最後の事件』)」の単元を履修。
マイクロフトはシャーロックにも勝る観察眼と推理力の持ち主で、のちの短編では兄弟で活躍する話もあるらしいので楽しみだ。ところで彼はロンドンの「ディオゲネス・クラブ」という"社交嫌いの男たちが集うクラブ"の発起人のひとりだとのこと。なんだかとても自己矛盾に満ちたクラブのように思えるが、「人間嫌いの男たちだって、安楽椅子や最新の新聞雑誌はぜひとも欲しい。そういう人間のために創立されたクラブ」なのだそうだ。「クラブ」という英国文化への興味がじわりと湧いた。
そして問題の"ホームズ死すの巻"については・・・ロンドンのすべての凶悪事件の黒幕たるモリアーティ教授なんていうのが唐突に出てきて、彼との対決の結果、ホームズは死んでしまった・・・?のかどうかかなり曖昧なこの感じ。その後の歴史を知っているから言えることではあるけど、いかにも復活の余地を残している感あり。ホームズシリーズをやめたかった作者と、人気作品の連載を終わらせたくない出版社との、せめぎ合いの結果がこれだったのかな・・・と、ネットの憶測記事みたいなことを考えてしまった。
一話完結の探偵もの人気娯楽作品といえば、私の時代でいうならテレビドラマ「古畑任三郎」みたいな感じだったのかなあ、と想像。内容やキャラクターが似てるという意味ではなく、「みんなが楽しみにしていた」という雰囲気が。
ホームズの映像化作品にはあまりなじみがなく、カンバーバッチのSHERLOCKを1話見たかも程度。そのため、今は読んでいてもビジュアルイメージはそんなにはっきりしていないのだが、いろいろ調べていたら、クリストファー・プラマー(先月[2021年2月]91歳で逝去)がホームズに扮した「黒馬車の影」という1979年の映画があることがわかった。彼の演じたトラップ大佐のあの汲めども尽きぬ魅力を思えばあなた、ホームズ役はまだ見ていないけど、ちょっと、正直、控えめに言って、かっこよすぎてダメなんじゃないだろうか、ねえ? -
オリジナルの刊行順に読んでいるシャーロック・ホームズも4冊目。今作も面白かった。
「シャーロック・ホームズの回想」というタイトル通り、ホームズが昔の事件を回想して、ワトスンに語る話がある。そして「ギリシャ語通訳」で、ホームズの兄マイクロフトが初登場。BBCドラマ「シャーロック」ではマーク・ゲイティス演じるマイクロフトが好きだったな~。あとはやっぱり、「最後の事件」が印象的だった。 -
初めの何篇かについては少し前に読んだため忘れている部分もあったのが少し惜しい。
兄のマイクロフト(?)2度目の登場のところ個人的にはすごく好き。やっぱり兄弟は信頼が置けるんだね。
回想は割とこうシャーロックの性格的な本質が垣間見える感じだと思った。
あとワトソンの「僕の診療...」だっけな、ホームズが不機嫌になるのちょっと面白いね。ホームズは冷血みたいなイメージだったけどなんだかんだワトソン君をめちゃくちゃ気に入ってるし結構ところどころで人間味感じるよね -
若かりし頃に読んだことがあるんですが、いろいろと勘違いしていたことが多いのが、シャーロック・ホームズの作品ですね。
シャーロック・ホームズと言えば、天才探偵の代名詞で、すべての事件を解決していると思っていたのですが、文中の表現では、未解決の事件とか、解決はしたが残念な結末に至ったものが、複数あるんですね。
さて、この作品は、シャーロック・ホームズがいったん舞台から去ってしまう『最後の事件』が収録されているのですが、冷静に考えてみると『最後の事件』は、事件らしい事件は無いですよね?ホームズを葬り去る事が、その目的で、それ以外の事は書かれていないことを改めて認識しました。
著者プロフィール
アーサー・コナン・ドイルの作品






この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。





