緋色の研究 新訳シャーロック・ホームズ全集 (光文社文庫)

制作 : 日暮 雅通 
  • 光文社
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本棚登録 : 713
レビュー : 82
  • Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334761714

感想・レビュー・書評

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  • 一気に読み終えた。終始ワクワクした。

  • NHKで舞台を現代に移した「シャーロック」というドラマをやっているのを見て、原作を読み直したくなり購入。
    現代ミステリーの感覚でいくと謎解きがなんか弱くない?(っていうほど自信もないけど)と思ったが、赤川次郎の巻末エッセイで、まさにそのようなことが書いてあって納得。
    犯人のバックグラウンドストーリーは読み応えじゅうぶんで惹き込まれた。
    ホームズとワトソンの出会いは、へーそうだったのか、と確認。ワトソンが、思いのほか素直というか、出会ってそこそこのホームズをすっかり尊敬して信頼している姿がラブリーだった。
    ホームズシリーズは主に小学生のころ、ワクワクしながらたくさん読んだものだが、あの頃は何を楽しんでいたんだろう?やっぱりホームズの名探偵ぶりがかっこいいからかなあ。

  • BBCの現代版シャーロックのDVDを買ったので、その予習として読みました。シリーズで読んだけれど、1作目の本作にまとめて。
    思えば、子供のころ読んだホームズはほとんどはリライトだろうし、話を知っているといってもグラナダテレビのドラマで観ただけの話もたくさんあるので、読んでみると色々発見がありました。
    特に印象深かったのは、ワトスン医師が本当に、本当に懐の深い、良い友人だということ。ホームズほどじゃないけれど普通に賢くて、頭がいいからこそ、ホームズのすごさを、付き合いが長い警部たち以上にすぐに理解できるわけでもあるし、そこを理解しているからこそ説明を省いてもとりあえず信じてついてきてくれるので、そこを多分ホームズも分かっているんでしょう。
    訳者は熱心なファンらしく、でもやたらと詳しくなりすぎない、ほどよい注釈を付けてくれており、とても読みやすいです。若い読者が現代の推理小説と同列に読んで面白いのかはよく分かりませんが、ヴィクトリア朝の雰囲気や、カリスマ的なホームズのキャラクターは今でも面白く読めるのではないでしょうか。
    シリーズ全体に対する採点で★4つ。

  •  
     前半はシャーロックホームズ氏とワトスン氏の出会いから最初の殺人事件での犯人逮捕迄と、後半は犯人がどのような生き方をして、強い執念で復讐を果たしたか、犯人の告白が主で、分かりやすかった。

    ユタ州ソルトレイクシティが、かつてはモルモン教の聖地で、一夫多妻な事、異教徒との結婚は認められず、同じ教徒との結婚を強いられる。理不尽な教えに従わないと命が危なかった。

    そんなということが背景にあって、本懐を遂げた犯人は安堵感で死んでしまったけど、それをスコットランドヤードの刑事二人の手柄にするホームズがかっこ良かった。報われないけど、ワトスン目線からみたホームズの活躍の一部始終を手記にしてるのが、面白かった。

     2017.12.05 読了

  •  連れ合いが読んだからというだけの理由でなんとなく読みました。その昔、恐らくホームズものは読んだと思っていたのですが、どうやら短編のいくつかと、あと「パスカヴィル家の犬」だけだったのかも。「緋色の研究」は、読んだことあるなあ、と全く思わなかったので。

     面白かったです。それに驚きました。1870年代にイギリスで、言ってみれば医師が片手間に書いた小説が、純粋に娯楽として2013年の日本で翻訳して通用するって、凄いですよね。

     ホームズものの第1作。ワトソンが登場して、ホームズが登場。ワトソンの目を通してホームズが紹介される。めちゃくちゃ頭脳明晰で、犯罪知識豊富で、「へ〜」と言わせる、合理的な超人。この辺、「MASTERキートン」「ゴルゴ13」みたいだ、と言って良いと思います。そういう、リアリズムの範囲での、大人のファンタジーなスーパーヒーローの初号なのかもしれませんね。行動動機が、単純な(曖昧な?)正義感ではない、という点も含めて。ホームズさんは、スゴイ人なんだけど、一方で偏狭で傲慢。そんな異常性格が人間臭くて魅力的。そのちょっとヤバイ感じは、本質的にお子様向けではないですねえ。最近のリメイク現代版海外ドラマでも活かしてましたけど、死体に鞭打って、打撲跡を研究したりする、というのがツカミのキャラですからねえ。そういう、ある種の「R指定」的な部分のヒーロー、という意味では、ダーティーハリーとか中村主水とか座頭市とか、そういう系譜とも言えますねえ。しかしホント、これ1870年代のイギリスの小説ですからねえ。
     ホームズの魅力だけで前半が終わると、後半はドラマチックで、韓国ドラマみたいに?えげつなくて、悲劇性まで豊かな犯人側の動機の物語がテンポよく描かれる。ここンところも僕は面白く楽しめました。
     (ネタバレになりますけど、モルモン教の方にとってはこれは許しがたい小説でしょうねえ・・・抗議とかないのだろうか・・・)

     この面白さはなんなんだろう、と結構悩んじゃいました。一方で「64」があったりして、片方で「緋色の研究」も面白い。解説で赤川次郎さんが書いていたけど、ホントに大事なのは、現代社会の風俗としてのリアリズムなんかよりも、作りモノ、フィクションとしての娯楽性、面白味だ、ということで説明になるんだろうか。
     そう言えば、奥田英朗も水村早苗も面白いけど、司馬遼太郎も、メグレ警視も、高野文子も、手塚治虫も面白いのは面白いワケで。まあそういうことなんだろうか。
     そういうことを考えるのも、面白いことです。

     で、最後に光文社さんにエール。光文社文庫の海外名作新訳シリーズ、僕はすごく好きです。読みやすい。翻訳が、わけのわからん日本語になっていない。
     この歳まで読書し続けて思うのは、10代の頃に読んだような翻訳たち、恐らく30年40年前とかに翻訳された名作文学って、「なんかなんでこう、分かりにくいんだろうか。これ絶対翻訳がこなれてないと思う」と感じてしまうんですね。
     光文社文庫さんの翻訳は、それがほぼありません。素敵。
     ホームズだろうが、ドストエフスキーだろうが、スタンダールだろうが、トルストイだろうが、これから読む人にはとにかく、光文社文庫版をお勧めします!

     ホームズシリーズは、続けてではないかもしれないけど、このまま光文社シリーズで全部読んでしまう気がします。楽しみです。

  • NHKのBSでやっている「シャーロック」がおもしろくて、原作を読み返したくなったので、いっときホームズ熱が高まった時に古本で買い揃えた光文社文庫版を読むことにした。
    うーん、読みやすいんだけど、新潮文庫の延原謙訳の古風な訳になじみすぎていて、ちょっと違和感。あと、ドラマのホームズとワトソン役の二人が思い浮かぶ。自分的にはベストな役者さんで、雰囲気がぴったり。

  • BBCドラマ『SHERLOCK』にハマっていたときに購入して以来の再読。
    こちらの新訳は大変読みやすく、ドラマの雰囲気にも合っていると思うので、ドラマファンで原作未読の方にはおすすめ。

    シャーロック・ホームズシリーズとの出会いは、中学生の時。当時は図書館にある偕成社のものを読んでいた。難しい言葉が多いと感じたが、その重厚感が逆にかっこよく、世界観に憧れた。
    そのせいで外国といえばロンドン!イギリス!となり、英語が好きになり、実際にイギリスにも行った。思い出の作品である。

    この『緋色の研究』は、第一章はロンドン、第二章ではロンドンを飛び出し、アメリカを舞台とする。
    「ドイル初の歴史小説」と解説でもいわれているように、壮大な物語だ。
    想像するシャーロック・ホームズっぽさとはちょっと違うかもしれないが、逃亡劇や愛する人のための復讐、ハラハラする展開がおもしろい。

    しかし、『緋色の研究』といえばやはり「緋色の習作」と書いて「スタディ・イン・スカーレット」と読むかっこよさだ。
    英訳なのだから当たり前かもしれないが、例えるなら劇場版名探偵コナンのタイトルのようなワクワク感がある。そういえば、本書はコナンファンの方にもおすすめである。
    このくだりだけで、シャーロック・ホームズっぽさが充分に堪能できるだろう。

  • 2017/09読了。ホームズものは子供の頃に読んで、まだらの紐やバスカビル家の犬で恐怖に震え上がった記憶があるのみ。でもグラナダ版、人形劇版、ベネ版と親しんでいるので、原作を読み直すことに。

    新訳で読みやすく、一気に読めました。ホームズとワトソンの出会い、鮮やかな推理から一転して砂漠の冒険とロマンス、後日譚と、面白い構成でした。ちょっと時代を感じますが、非常に良かった。他の作品も読もうと思いました。

  • コナン・ドイル(1859-1930)。
    71歳で亡くなられたようだ。

    この作品は、1888年頃に書かれたようなので、著者が30歳になる前に書かれたと思われる。
    そんな若い時に書いたとは思えないような出来映えである。

    この作品で、ホームズとワトスンが初めて会っている。

  • 今さらながら、そういえばホームズってまともに読んだことないかも?と思って手に取った。これがシリーズの始まりだったんだね。今となってはもう定番のホームズとワトスンのなれそめを目にできて光栄だった。あらためて、やっぱりホームズって面白いんだな、と思いました。いろんな亜流があるけれど、本家越えはひとつもないよね。
    そして、人の執念ってすごいな!と思わせるところも、つまり、ただのパズル推理小説じゃないってとこもすごかった。
    しかしまったく、復讐が叶ってよかった。

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著者プロフィール

サー・アーサー・イグナティウス・コナン・ドイル(Sir Arthur Ignatius Conan Doyle)
1859年5月22日 – 1930年7月7日
医師・作家・心霊主義者。スコットランド生まれ。名探偵シャーロック・ホームズの生みの親。1877年に『緋色の習作』を発表して以来、約40年間にわたり60編の「ホームズ」シリーズを書く。ミステリーの基礎を形作った一人。

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