中途半端な密室 (光文社文庫)

著者 :
  • 光文社
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本棚登録 : 1147
レビュー : 125
  • Amazon.co.jp ・本 (233ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334763626

作品紹介・あらすじ

テニスコートで、ナイフで刺された男の死体が発見された。コートには内側から鍵が掛かり、周囲には高さ四メートルの金網が。犯人が内側から鍵をかけ、わざわざ金網をよじのぼって逃げた!?そんなバカな!不可解な事件の真相を、名探偵・十川一人が鮮やかに解明する。(表題作)謎解きの楽しさとゆるーいユーモアがたっぷり詰め込まれた、デビュー作を含む初期傑作五編。

感想・レビュー・書評

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  • 短編集。ゆるーく読めるユーモアミステリ。気を張り詰めて読むよりも肩の力を抜いて読めるところは相も変わらず心地よい。だが中身は密室、建物消失、アリバイ等々色んなものを味わえる。

  • 著者がプロ作家となる前の作品を中心に構成された作品集だそうです。
    解説にもある通り、「安楽椅子探偵」と「ユーモアミステリー」という軸に沿った話が詰まっています。
    5編の短編の中「十年の密室・十分の消失」は謎が明かされると登場していた人物像が大きく反転しミステリー以上に人間物語としても沁みるものがあり大変気に入りました。

  • 小説

  • 全く無関係に見える事象が実は深く繋がっていて、だけれどもぼんやり見過ごせば単なるそれぞれ独立の出来事。連関に気付くのは緻密な洞察、観察力、そして想像力があるから。とりわけ、想像力は、同じ事柄をも時には不幸にし、逆に幸福にも仕立て上げる。無限に拡がる想像の翼は推理の襞を縦横無尽に張り巡らせる。導き出される解はいずれも意想外でミステリアス。軽妙なノリとソリは頗るテンポよく些かのストレスも感じさせなかった。幾分ふざけたようなどこか鈍重でゆるい語り口ながら、推理には確かな積み上げがあり、見かけ以上の読み応えがあった。とりわけ5編目が秀逸。よくできている。存分に謎解きを愉しませてもらった。

  • テニスコートで、ナイフで刺された男の死体が発見された。コートには内側から鍵が掛かり、周囲には高さ四メートルの金網が。犯人が内側から鍵をかけ、わざわざ金網をよじのぼって逃げた!?そんなバカな!不可解な事件の真相を、名探偵・十川一人が鮮やかに解明する。

  • 気軽に楽しめる雰囲気と、推理小説としてのしっかりした骨組み。短編でも遺憾なく発揮されていて面白かった。

  • さすが東川篤哉といった、ライトな読み口のユーモア溢れるミステリーでした!
    ライトな読み口、といってもトリックはとてもしっかりしていて退屈させない作品だと思います。
    大学生2人組のシリーズが面白く、大学生ならではのゆるいユーモアを交えつつ、しんみりとさせるところもあり、誰にでもおすすめできると思いました。

  • なんとなく読まず嫌いだった作家さんなのですが、以前読んだどんでん返しアンソロに収録されていた話が面白かったので一度読んでみようと思い手に取りました。なんとなく、キャラ小説とかラノベっぽいのかな?と勝手に思って避けていたのですが、予想に反してにちゃんとしたミステリでした。キャラクター同士のやり取りも軽快で面白い。テンポよくスイスイ読めました。ユーモアミステリと言うらしい。なるほど。あと個人的に岡山弁とか広島弁とか中国地方の方言が大好きなので、そこも好印象。読まず嫌いはよくないなぁ。他の作品も読んでみます。

  • 「中途半端な密室」

    「南の島の殺人」

    「竹と死体と」

    「十年の密室・十分の消失」

    「有馬記念の冒険」

  • 東川さんのデビュー作を含む短編集。
    所謂安楽椅子探偵モノですかね。どれも読みやすくて、ユーモアの中に割と本格的な推理要素がありました。

    『中途半端な密室』
    テニスコートの中央で人が死んでいた。犯人は誰か。
    密室で人が死んだ場合のオーソドックスな答えではあるですが、そこに行きつく過程で「ああ!」と思いました。

    『南の島の殺人』は、クイーンの『スペイン岬』のオマージュ。
    スペイン岬より、こつちの方が全裸だった理由は腑に落ちるような気がしないでもないw

    『十年の密室・十分の消失』はスケールの大きなトリック(地べたに置いた大きな館の絵を、円筒状の大きな鏡に映す)で、多分実現は不可能なんだろうけど、こういうトリッキーな話って最近は出ないだけに、面白かった。

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著者プロフィール

作家

「2018年 『世にもふしぎな動物園』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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