中途半端な密室 (光文社文庫)

著者 :
  • 光文社
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本棚登録 : 1145
レビュー : 125
  • Amazon.co.jp ・本 (233ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334763626

作品紹介・あらすじ

テニスコートで、ナイフで刺された男の死体が発見された。コートには内側から鍵が掛かり、周囲には高さ四メートルの金網が。犯人が内側から鍵をかけ、わざわざ金網をよじのぼって逃げた!?そんなバカな!不可解な事件の真相を、名探偵・十川一人が鮮やかに解明する。(表題作)謎解きの楽しさとゆるーいユーモアがたっぷり詰め込まれた、デビュー作を含む初期傑作五編。

感想・レビュー・書評

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  • 東川さんのデビュー作を含む短編集。
    所謂安楽椅子探偵モノですかね。どれも読みやすくて、ユーモアの中に割と本格的な推理要素がありました。

    『中途半端な密室』
    テニスコートの中央で人が死んでいた。犯人は誰か。
    密室で人が死んだ場合のオーソドックスな答えではあるですが、そこに行きつく過程で「ああ!」と思いました。

    『南の島の殺人』は、クイーンの『スペイン岬』のオマージュ。
    スペイン岬より、こつちの方が全裸だった理由は腑に落ちるような気がしないでもないw

    『十年の密室・十分の消失』はスケールの大きなトリック(地べたに置いた大きな館の絵を、円筒状の大きな鏡に映す)で、多分実現は不可能なんだろうけど、こういうトリッキーな話って最近は出ないだけに、面白かった。

  • 「謎解きはディナーのあとで」で大ブレイクした東川篤哉のデビュー作などを収録した短編集。いわゆる便乗商法っぽい位置づけだが,収録されている短編はいずれも東川篤哉っぽいユーモアに溢れた軽い作品ばかり。
    5本の短編が収録されているが,総ページ数は222ページとかなり薄め。収録作品のうち4作は,大学生の敏ちゃんとミキオコンビの作品であり,表題作1作だけが,名探偵十川一人もので,収録作品にも一貫性がなく,収録作品全編を通じた謎のような仕掛けもなし。やはり,「今なら売れる。とにかく出せ!」というような感じで出版された感は否めない。
    収録作品の中では,南の島の殺人が白眉。謎の南の島「S島」で起こった殺人事件の真相を手紙だけで推理する安楽椅子探偵モノだが,S島の正体が桜島で,雨ではなく火山灰が降っていたけど,火山灰を防ぐために傘をさすという風習をしらなかったことなどが決めてとなり,探偵役の敏ちゃんが真相を暴くというトリック。いやはやこの脱力感がたまらない。
    バカミスというより至って軽めなユーモアミステリだが,文章は読みやすく,寝る前や通勤電車で読むにはもってこい。傑作とまでは言えないけど,★3の評価は十分さしあげられます。

  • 安楽椅子探偵小説の短編集。
    新聞に書かれるような事件の概要以外は全て想像で作られるため、事件の詳細や結論はかなり突飛だったりするけれど、それユーモアで包んで仕上げてしまうのがこの作者らしいところ。初期の作品とのことだが、探偵と助手役のやりとり、特に助手のツッコミの面白さなんかはこの頃からで、やっぱりこの作者好きだなぁと思った。

  •  何となくお話の中に入り込めない感じがします。

     性格が自分の性に合わないキャラがいるせいなのか…。
     セリフや行動が学芸会じみているせいなのか…。
     キャラの突拍子なさが中途半端なせいなのか…。

     総合すると、要は、キャラが全体的に全部中途半端です。


     5話の短編が収録されていますが、探偵役が事件に直面するわけでなく、手紙や新聞で事件を知り、現場を見ないまま謎解きをします。
     それはそれでいいし、殆どのお話が、探偵役が間接的に事件を知るという手法に意味があるんですが、4話目のお話「十年の密室~」は、探偵役が直接事件に巻き込まれる形でもお話が成立する気がするので、何で手紙で? と最後までピンと来ませんでした。
     これがこのシリーズのスタイルだから、しょうがないと思って納得するしかないんですかね(^_^;)

     それにしても、トリックは新鮮でも、事件の設定とかバックグラウンドが、中途半端によくある話でしたね。特に4話目。

     トリックはともかく、1話目の「中途半端な密室」以外は、読後の充実感はありませんでした。


     うん、これも次に期待!

  • まあ、そこそこのおもしろさ。
    つまんなくはないけど、特に得るものもなかったかなーって感じのエンターテイメント。

  • 短編集。ゆるーく読めるユーモアミステリ。気を張り詰めて読むよりも肩の力を抜いて読めるところは相も変わらず心地よい。だが中身は密室、建物消失、アリバイ等々色んなものを味わえる。

  • 著者がプロ作家となる前の作品を中心に構成された作品集だそうです。
    解説にもある通り、「安楽椅子探偵」と「ユーモアミステリー」という軸に沿った話が詰まっています。
    5編の短編の中「十年の密室・十分の消失」は謎が明かされると登場していた人物像が大きく反転しミステリー以上に人間物語としても沁みるものがあり大変気に入りました。

  • 小説

  • 全く無関係に見える事象が実は深く繋がっていて、だけれどもぼんやり見過ごせば単なるそれぞれ独立の出来事。連関に気付くのは緻密な洞察、観察力、そして想像力があるから。とりわけ、想像力は、同じ事柄をも時には不幸にし、逆に幸福にも仕立て上げる。無限に拡がる想像の翼は推理の襞を縦横無尽に張り巡らせる。導き出される解はいずれも意想外でミステリアス。軽妙なノリとソリは頗るテンポよく些かのストレスも感じさせなかった。幾分ふざけたようなどこか鈍重でゆるい語り口ながら、推理には確かな積み上げがあり、見かけ以上の読み応えがあった。とりわけ5編目が秀逸。よくできている。存分に謎解きを愉しませてもらった。

  • テニスコートで、ナイフで刺された男の死体が発見された。コートには内側から鍵が掛かり、周囲には高さ四メートルの金網が。犯人が内側から鍵をかけ、わざわざ金網をよじのぼって逃げた!?そんなバカな!不可解な事件の真相を、名探偵・十川一人が鮮やかに解明する。

  • 気軽に楽しめる雰囲気と、推理小説としてのしっかりした骨組み。短編でも遺憾なく発揮されていて面白かった。

  • さすが東川篤哉といった、ライトな読み口のユーモア溢れるミステリーでした!
    ライトな読み口、といってもトリックはとてもしっかりしていて退屈させない作品だと思います。
    大学生2人組のシリーズが面白く、大学生ならではのゆるいユーモアを交えつつ、しんみりとさせるところもあり、誰にでもおすすめできると思いました。

  • なんとなく読まず嫌いだった作家さんなのですが、以前読んだどんでん返しアンソロに収録されていた話が面白かったので一度読んでみようと思い手に取りました。なんとなく、キャラ小説とかラノベっぽいのかな?と勝手に思って避けていたのですが、予想に反してにちゃんとしたミステリでした。キャラクター同士のやり取りも軽快で面白い。テンポよくスイスイ読めました。ユーモアミステリと言うらしい。なるほど。あと個人的に岡山弁とか広島弁とか中国地方の方言が大好きなので、そこも好印象。読まず嫌いはよくないなぁ。他の作品も読んでみます。

  • 「中途半端な密室」

    「南の島の殺人」

    「竹と死体と」

    「十年の密室・十分の消失」

    「有馬記念の冒険」

  • あいかわらず軽い気持ちで読めて、なのにちゃんとミステリしてる。
    特に『竹と死体と』なんかは冴えてる。

  • 安楽椅子推理小説。
    5話からなる。
    「謎解きはディナーの後で」が、テレビ化されて有名になったけど、、、、
    この作品は、少しのヒントで、場所などを想像して行ったり、一つのピースで、ジクソーパズルをはめて完成して行く辺りユーモアを持って、面白いのだが、、、なぜか、文章的なのか構成的なのか、、、、本になると、興味が薄れるのはなぜなのだろうか?
    こちらの想像力の乏しさなのか?
    それとも、無理やりな出来事的な事が、多いせいなのか?

  • 軽めの短編集。
    岡山が出てくるあたりで少し笑った。
    推理というか謎解きだなあ。

  • ライトな推理小説として、キャラや語り口もコミカルで、楽しく読めた。

  • 2016年3月15日読了。
    2016年81冊目。

  • 面白いけど個人的には烏賊川市シリーズの方が好き‼️

  • 作者の初期短編集。粗いですが雰囲気は出てると思います。

  • 短編五本収録。
    収録されている短編五本の自分的内訳は
    ・細かい部分にヒントが!すごい!×1本
    ・謎が魅力的じゃない×2
    ・トリックが雑×1
    ・シャレが効いてて凝っている×1

    初期短編集だけど、この作家さん今はどの要素が強いのかな。
    他の作品にも興味はあるけど、雑なトリック再びは嫌なので、調べてから読むかどうか決めよう。

  • 読んでみたかった東川先生作品、やっと読めました。
    体裁は短編集ですが、最初の1編以外は全て同じキャラが
    出てくるちょっとしたシリーズ物で、加えて
    全てが推理クイズのように作品の中でも「安楽椅子探偵」
    として与えられる情報のみで推理していくテイストでした。

    なのでか、何となくゲームブックを読んでるような
    感じで楽しめましたね。

    東川先生といえば「謎解きはディナーのあとで」の
    ヒットもまだ記憶にありますから、他のも読んでみたいです。

  • 今月の3冊目。今年の6冊目。

    ユーモアミステリー。中途半端な密室は面白かった。基本的には想像力豊かにすれば大体分かるかと思います。ただ、うーん、それは働かせ過ぎだし、無理あるんじゃないかと思うところもあります。まあ、短いし、さっくり読めます。

  • 東野圭吾氏の『名探偵シリーズ』を読んだので、今度は、今最も話題のユーモア本格ミステリー作家の東川さんを読んでみた。面白かったです。タッチは違いますが、どちらの作家さんもユーモアに溢れていますし、そして本格ミステリーを愛していらっしゃるのがとてもよく伝わってきたように思います。

  • 安楽椅子探偵ものの短編集。
    軽快な会話が読みやすい。
    『中途半端な密室』『南の島の殺人』『竹と死体と』『十年の密室・十分の消失』『有馬記念の冒険』

  • (収録作品)中途半端な密室/南の島の殺人/竹と死体と/十年の密室・十分の消失/有馬記念の冒険

  • トリックが苦しい

  • 文章や言い回しで、まだ未熟なところが見られるが、作者の非凡な才能が随所に見られる。デビュー前からこの仕上がりはさすが。

  • お嬢様のキャラは好き(笑)

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著者プロフィール

作家

「2018年 『世にもふしぎな動物園』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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