監獄島〈下〉 (光文社文庫)

著者 : 加賀美雅之
  • 光文社 (2012年5月10日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (715ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334764081

作品紹介

捜査は難航していた。名探偵ベルトランを嘲笑うかのように、血塗られた連続殺人が繰り広げられていった。斧でバラバラにされた死体、血で彩られた独房、ギロチンで切断された胴体。そしてついにはベルトラン自身も凶悪な銃弾に命を狙われる。ベルトランの卓越した頭脳は、果たしてこのトリックを解明できるのか?そして事件の裏側で進む壮大な陰謀の全容とは。

監獄島〈下〉 (光文社文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 下巻を一気に読了。
    いや、この作品、いいですよ。上巻の感想にも書いたように「今さら」な大時代的なプロットとトリックではあるのですが、あえて「それを読みたい」私のような読者もいるはず。そんな好事家にはある意味たまらない一冊です。どんな読者向けかというと、著者自身が参考文献としてカーの作品と初期の二階堂黎人氏の作品を挙げていますので、その通りです。直球な一冊。
    著者の作品は現在は全て絶版となっていることが惜しまれます。

  • 地中海に浮かぶ監獄島を舞台に繰り広げられる惨劇。密室、火だるま、首吊り、バラバラ、人体発火、死体移動など、不可能状況で起こる殺人のオンパレードとディクスン・カーの初期作品を模したかのような伝奇的な雰囲気が堪りません。
    トリックは思わず膝を打つようなものはありませんが沢山のアイデアを惜しげもなく注ぎ込んでいますし、これといった破綻もなく合理的な解決で満足感があります。
    またプロットも秀逸で、2年前の大規模な落盤事故、手紙に書かれた陰謀、語り手パトリックのロマンスなどが山積みになった謎と絡み、最終的に事件の全容を浮かび上がらせる仕掛けになっています。古典的な探偵小説が好きな人なら必読の傑作です。

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