深川思恋: 剣客船頭5 (光文社文庫 い 37-21 光文社時代小説文庫)

著者 : 稲葉稔

• 光文社 (2012年9月12日発売)

作品紹介・あらすじ

元南町奉行所定町廻り同心の船頭・沢村伝次郎は、身投げしようとした直吉を救う。事情を聞いた伝次郎は直吉を助けることに。しかし、直吉が死ぬほど惚れている相手のお房には一緒になれない「事情」があった。お房の身辺を調べていくうちに浮かんできた衝撃の事実-。一刀流の達人、伝次郎の豪剣は「情」を救えるか。江戸情緒そして涙あふれる人気シリーズ、待望の第五弾。

感想・レビュー・書評

[やまさんの感想 · 2022年11月7日]

「購入」
元南町奉行所定町廻り同心で、剣の遣い手の船頭、沢村伝次郎の活躍の物語です。

伝次郎は、奉行所に14才で入ってから指導を仰いだ老練な臨時廻り同心の栗田理一郎から、四年前に起こった宇田川町で兄弟の御家人を毒殺した毒婦の安岡忍を深川で見かけた通報があり、探している旨を聴く。伝次郎は、栗田から探してくれるように依頼される。
伝次郎が探していると、安岡忍はすぐ見つかるが。話を聞くと安岡忍は、毒殺していないと言う。そこで伝次郎が安岡忍の証言に基づいて調べて行くと、兄弟の御家人に強姦された娘が刺身に毒をもって殺したことが分かる。

【読後】
ブックオフで剣客船頭シリーズの1作目を購入する。表紙が1作目で、ページを開けると「深川思恋 剣客船頭(五)」と書いて有る。印刷ミスと思って読んんでいく。読み終って、ふと裏表紙のあらすじを読むと、内容が違うので調べると。表紙が1作目で、中身が五作目でした。
こんなことがあるんですね。ビックリしています。
ブックオフで買ったもので未読のものを全てチェックしましたら、表紙と中身が同じでした。
これだけ違っていました。
テンポがよく、展開も早く、シリーズの1作目を読むのが楽しみです。
剣客船頭シリーズを読む前に、続編である「隠密船頭シリーズ」を先に読みました。
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深川思恋 剣客船頭シリーズ5作目
2012.01発行。字の大きさは…小。2022.11.07読了。★★★☆☆
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《剣客船頭シリーズ一覧》
05.深川思恋 　 剣客船頭　5作目　2022.11.07読了
04.妻恋河岸 　 剣客船頭　4作目
03.思川契り 　 剣客船頭　3作目
02.天神橋心中 剣客船頭　2作目
01.剣客船頭　　　　　　 1作目

[kitanoさんの感想 · 2016年2月3日]

好きでも一緒になれない
事件の疑いをかけられたままでは先に進めない
伝次郎は信じて疑いを解くための探索をする

[nonmasashi003さんの感想 · 2012年10月21日]

第５弾
今回も大した内容ではないないが、色々結びついて
ハッピーエンド
しかし、伝次郎と宿敵の出会いは一切なし、
結構悪事を始めているのに

著者プロフィール

1955年、熊本県生まれ。脚本家などを経て、94年に作家デビュー。近年は時代小説に力を注いでいる。人気シリーズに「隠密船頭」（光文社時代小説文庫）、「浪人奉行」（双葉文庫）、「武士の流儀」（文春文庫）などがある。

「2023年 『大河の剣（七）』 で使われていた紹介文から引用しています。」