夜桜: 吉原裏同心 17 長編時代小説 (光文社文庫 さ 18-39 光文社時代小説文庫)

著者 :
  • 光文社
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感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (324ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334764722

感想・レビュー・書評

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  • ラストで

  • 薄墨太夫も落籍せてくれる人は沢山いるだろうに、幹どのを思って吉原に骨を埋めるのね。

  • 賭短距離走?を中心としたちょっと変わった話。
    舞台が吉原と比較的狭い範囲なので、ちょっと工夫しないとマンネリ化しますからね。
    もちろん、工夫のタイミングとしてはちょっと遅かった気はしますが。(^^;
    足抜けエピソードという、ま、ありがちサイドのエピソードもありますが、もう少し少なめで良かったかな。

  • 吉原裏同心17十周年記念~日本橋に早脚の若い浪人が立って対戦者を求めている。目を付けた読売屋が追い掛けると石州浪人・河原屋元八郎と判ったが,読売屋は吉原での競走を考えている。身元を確かめるために石州の江戸屋敷に出向くが,そのような家臣はいないと不審な点は拭えない。身代わりの左吉を訪ねると小伝馬町の揚げ屋に入っていた角間鶴千代だと云う。一方で三浦屋の振り袖新造・花邨が身体を毀して療養中であるが,醤油を飲んだ噂もある。一人の若侍が登楼した後の事らしく,故郷の出羽の出身で関わりがあるらしい。角間の素性を訪ねる内に,小梅村の寮が襲われ若い衆が二人殺され,計画的足抜だと判った時には,行方が知れない。花邨を気に入っていた砂利場の親方が梅屋敷に家を求めていたことを知って,訪ね歩くと,まさしく花邨と勘定方の地位を利用して百両を横領した宗形の姿があった。立合を求める宗形の突きをかわして幹次郎の横霞が胴を払った。身代わり業の隠居を高田馬場に訪問すると,そこには馬と競走する鶴千代の姿があり,不審な点はないと判断して五夜連続の競走を認めるが,五夜目は競走相手を決めないで欲しいと鶴千代が注文をつけてきた。四夜連続で勝利を収めた5日目現れた相手はうら若き女子であり,接戦の末に二人は抱き合って再会を喜ぶのであった~暗い話題と明るい話題,暗い話題が早々に解決して,全体の印象が明るくなった。神隠しにあった妹を捜す旅とはねえ・・・もっと前に見つかっても不思議じゃないし,娘の走り屋なら,もっと前に評判になっていただろうに・・・勝敗と賞金はどうしたんだ?

  • 146

  • 吉原裏同心シリーズの第17弾。ここ最近は、読後感がスッキリしないものが多かったが、今回は、本来の吉原裏同心らしい話の展開と活躍。

著者プロフィール

佐伯 泰英(さえき やすひで)
1942年福岡県北九州市八幡西区生まれの小説家、写真家。日本大学藝術学部映画学科卒。当初は冒険小説や国際謀略小説を中心としたミステリー小説を執筆していたがヒットに恵まれず、編集者からの勧告に従って時代小説家に転身。初の書き下ろし時代小説『瑠璃の寺』がヒットし、以後作家活動は軌道に乗っていった。
代表作として、『陽炎の辻〜居眠り磐音 江戸双紙〜』のタイトルでドラマ化された『居眠り磐音 江戸双紙』シリーズ、『吉原裏同心』シリーズなど。

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