- Amazon.co.jp ・本 (405ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334764845
作品紹介・あらすじ
デパ地下の和菓子店「みつ屋」で働き始めた梅本杏子は、ちょっぴり(?)太めの十八歳。
謎めいたお客さんたちの言動に秘められた意外な真相とは?読めば思わず和菓子屋さんに走りたくなる、美味しいお仕事ミステリー。
感想・レビュー・書評
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H30.3.23 読了。
・東京百貨店のデパ地下にある和菓子舗・みつ屋でアルバイトで働き始めた主人公の梅本杏子(通称アンちゃん)。みつ屋の個性的な仲間たち、いろいろな想いで店を訪れるお客様、デパ地下で働く様々な店員たち。アンちゃんの魅力や成長していく姿が見れて面白いし、ほのぼのとした雰囲気が伝わってきて読んでいてその世界観が心地よい。和菓子の知識を垣間見れて、和菓子を見直したくなりますよ。
・「洋菓子と和菓子の違いを思い出したから、言っておくわ。それは、とても単純なこと。この国の歴史よ。この国の気候や湿度に合わせ、この国で採れる物を使い、この国の人びとの冠婚葬祭を彩る。それが和菓子の役目。」
・「そもそも和菓子の世界は、見立てやメッセージに満ちている。」詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
梅本杏子(きょうこ、あんこではない)。18歳。身長165㎝、体重57kg。取り柄がなく、容姿も自信無く、勉強も嫌いで大学行きは諦め、アルバイト先を探してたまたま見つけたデパ地下和菓子屋さん。ふらっと訪れて申し込むとすぐに採用。彼女の和菓子屋バイト生活が始まる。でも、この体型、そんなに太っているとは思えないんだけど。
「和菓子のアン」というから、老舗の店先で事件があって、運命の出会いがあって、和菓子に生涯をかける青春が描かれているのかと想像していたら(原作者が急逝して未完になった安藤奈津が活躍する「あんどーなつ」がそういう作品だった)、原則デパ地下支店での販売の話ばかりで、しかも主人公が謎解きをして八面六臂の活躍をするのでもない、探偵役は他に居る日常謎解き系のお話でした。ゆるゆるたのしい。
でも和菓子には、もともと物語がある。古くて、全ての品が歴史を内包している。亥の子餅などは、そのものずばりが「源氏物語」の「葵の帖」に出てくるそうだから、食べることのできる歴史的遺物なんだと、これを読んで発見した。茶席に使われるのも、むべなるかな。この素材は日常謎解きにぴったりなのかもしれない。
もう一作(「アンと青春」)ぐらいは読んでもいいかもしれない。 -
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ヒボさん、こんばんは!
私は、和菓子が好きです(*´▽`*)♡
和菓子って見ているだけで幸せな気分になれます。
まぁ…結局食べますけど...ヒボさん、こんばんは!
私は、和菓子が好きです(*´▽`*)♡
和菓子って見ているだけで幸せな気分になれます。
まぁ…結局食べますけどネ!
ヒボさん、困らずに
「アンと青春」「アンと愛情」ありますから♪
ヒボさんの続編レビューも楽しみにしていますね!2023/09/05 -
かなさん、こんばん▽^ェ^▽ ワン!
こちらのコメ見落としてました(*´・人・*)
和菓子嫌いじゃないですよ、ただただ圧倒的にカスタード...かなさん、こんばん▽^ェ^▽ ワン!
こちらのコメ見落としてました(*´・人・*)
和菓子嫌いじゃないですよ、ただただ圧倒的にカスタードクリーム♡が好きなだけです(๑♡∀♡๑)
いつか、きっと、そのうち...続編手にするはずです(笑)2023/09/07
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坂木司さんの「和菓子のアン」シリーズ三作目。
百貨店のデパ地下にある和菓子屋さん「みつ屋」でアルバイトをする少しだけぽっちゃりさんな女の子、アンちゃんが主役の連作短編集。
ジャンルとしては一応日常の謎もの、になるのでしょうか。
ものすごく小さな、それこそみつ屋を訪れたお客さんがぽろりと零しただけのほんの少し気になる一言が、もう読むだけで食べたくなるような美味しそうな和菓子と共に軽やかに解き明かされます。
みつ屋で一緒に働く店長さんや社員で‘’乙女‘’の立花さん(♂)、元ヤンアルバイトの桜井さんもみんないい人。
でも優しいばっかりじゃなく、アンちゃんが何かを間違えたときにはしっかり指導もして導いてくれる。こんな恵まれた職場なっかなかないよ〜!と思いつつ、アンちゃんがすごく良い子なので納得できてしまう。
こんな子いたらそりゃ愛でずにはいられまい。
それにしても和菓子、特に上生菓子の世界って奥が深いんだなぁとしみじみ。
それこそすべてのお菓子に季節や歴史や意味が込められているし、なんと源氏物語の中に出てくるお菓子が現代でも食べることもできるとか。これってすごいことですよね!
そしてアンちゃんと立花さんの関係や、あとみつ屋の人間関係にも少し変化が訪れそうなところで終わっちゃった〜
こちらも続きが楽しみなシリーズです。しかし正直シリーズものの手を広げすぎて全く消化が追いついておりません!
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1Q84O1さん、こんにちは〜
お〜同類の方が(。・ω・。)ノ
本当に皆さんのレビュー見てると次から次へと読みたい本出て...1Q84O1さん、こんにちは〜
お〜同類の方が(。・ω・。)ノ
本当に皆さんのレビュー見てると次から次へと読みたい本出てきますよね!
世の中にはこーんなに知らない作家さんや本があるもんだな〜って感心しちゃいます。
ちなみに『新世界より』は読む気まんまんで購入したんですが、図書館本の消化に必死でなかなか手がつけられませんっ
でもこの読む本に追われて忙しい状況が嫌いじゃなかったりします…笑
2022/12/04 -
あっ!?
購入してくれたんですね
じゃあまた時間がゆっくりある時に読んでみて下さいね(^^)
まずは図書館本からやっつけていきましょうwあっ!?
購入してくれたんですね
じゃあまた時間がゆっくりある時に読んでみて下さいね(^^)
まずは図書館本からやっつけていきましょうw2022/12/04 -
購入しましたよ〜!
でもそしたら期限がないぶん、逆になかなか読めなくなるっていう笑
とりあえず図書館本をばっさばっさと片付けます!購入しましたよ〜!
でもそしたら期限がないぶん、逆になかなか読めなくなるっていう笑
とりあえず図書館本をばっさばっさと片付けます!2022/12/04
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読み始めてすぐに思った!
あっ、これ大好きなやつだ!
『金曜日の本屋さん』を読み始めた時と同じ気持ち。
登場人物1人1人が魅力的でなんとも愛おしい‼︎
高校卒業してデパ地下の和菓子屋『みつ屋』で働く18歳の女の子のお話。
5話からなり、各話ごとに季節の和菓子と謎ときが出てくる。
和菓子のなんとも美味しそうな描写に何度
もよだれがぁ。
そして、登場人物の魅力にはまっていくのと同時進行で和菓子の魅力にどんどんはまっていく。
読んでいて、こんなに幸せな気持ちになる本があるなんて…ほぉっとため息。
ありがとうって、ぎゅっとしたくなる本。
この本は先月の自分のお誕生日にブク友のやすこちんにお願いして選んでもらった本。
嬉しくて大切に読むぞってワクワクしながらひらいたら…こんな素敵な気持ちになるなんて…やすこぉ、ありがとう!大好き(^^) -
ほっこりほのぼのとしたミステリーに出会えました。
主人公は、百貨店の『和菓子舗・みつ屋』で働く梅本杏子ちゃん。(通称アンちゃん)
ちょっとぽっちゃり系だけど、素直でかわいい、まだ高校出たての18歳。
個性的な椿店長や、職人希望の立花さんや、先輩アルバイトの桜井さん、謎めいたお客さんたちに囲まれて、大奮闘の日々を送っています。
月ごとに変わる上生菓子のひとつひとつに、趣のある名前がついていて、どれもこれも美味しそう。
和菓子の歴史は、源氏物語の時代にまで遡るらしく、和菓子の知識が豊富に盛り込まれていてびっくりしました。
和菓子の魅力に今さらながら気づかされました。
四季折々に変化する百貨店の舞台裏も覗き見ることができて、楽しかったです。 -
主人公は、デパ地下の和菓子屋「みつ屋」でアルバイトを始めたちょっと太めの高卒女子、梅本杏子(アンちゃん)。和菓子大好きで容姿にコンプレックスを持つアンちゃんが、椿店長、心は乙女のイケメン立花さん、元ヤンのバイト桜井さんと共に、店に持ち込まれるちょっとした謎を解くシリーズ。「和菓子のアン」「一年に一度のデート」「萩と牡丹」「甘露家」「辻占の行方」の5篇収録。
まったりした和菓子屋の雰囲気や和菓子の蘊蓄を楽しめた。謎解き自体ははいまいちだったな。 -
高校卒業してデパ地下の和菓子屋さんでバイト始めたアンちゃんの日常。
和菓子の世界って奥が深いんですね。
特に上生菓子って五感をフル稼働して食べてみたい。
Kの存在とAのVサインに
って最初のページに書いてあったのが気になってるんのですが、後書きにも登場してるしなんだろうかな、2人の母に感謝とか謎だ。
アンちゃんとイケメン乙女心の立花くんの関係も気になるw
ライトな読み物選んでみたのですがすぐに寝落ちしてしまいなかなか読了できませんでしたw -
儚きものに思いを馳せる
『和の情緒』が好きな自分にとっては、
やっぱ和菓子って
特別な存在です。
そして自分も
不二家のポコ顔と
ずっと言われ続けてきたので(笑)
親近感湧きまくり(^O^)
デパ地下の和菓子店「みつ屋」で働く
ちょっぴり太めでペコ顔の18歳、
梅本杏子(通称アン)。
なんと言っても、
将来の夢は「自分のお金でお腹いっぱいお菓子を食べること」なんて
テレビのインタビューで言っちゃう
アンちゃんの屈託のない
キャラがいいのです(笑)
舌の上を滑るようにとろける水ようかん、
さわやかに柚子が香る葛きり、
漆黒の夜空を模した七夕のお菓子「星合」などの
和菓子は勿論、
おせんべいに羊羹に
ケーキにお饅頭に焼き菓子に
ミルクとバターたっぷりのフレンチトーストなどなど
食いしん坊なアンだけに
美味しそうな描写もたっぷり。
下町の商店街の
人情味溢れる雰囲気もほっこりするし、
デパ地下の
活気溢れる描写に
気付けばお腹も
グーグー鳴き出します(笑)
(季節ごとの百貨店事情が分かるのも楽しい)
株が趣味でオッサン女子な
「みつ屋」の店長の椿はるか。
乙女系男子な
「みつ屋」の社員
立花早太郎。
先輩アルバイトで
実は元ヤン女子大生の
桜井さん。
魔女の魔法を使う(笑)
化粧品売り場の五月さん。
ヤクザ屋さんみたいなファッションの
立花くんの師匠
松本さん。
など一癖も二癖もありそうな
登場人物たちのキャラも立っているので、
映像化したら誰がいいかな〜って
想像も膨らみます(笑)
和菓子は見るだけでも綺麗で美味しいけど、
その由来を知れば
心の中に様々な風景や物語を
思い描くことができる。
そして毎回ちょっとした和菓子にまつわるミステリーを
アンちゃんと共に
読者自身が考える余白もあって、
一件落着後の
カタルシスも充分味わえる作品です。
いや〜しかし
店長や立花くんでなくとも
ぷにぷにほっぺは
触りたくなるでしょ〜(笑)
アンちゃんには
このまま健やかに育って欲しいなぁ(^_^;)
そしてドラマ化するなら
ペコ顔の柳原加奈子しか浮かばん(笑)
(けどビブリアみたく設定を変えて実現しそう笑)
それか年齢は違うけど、
ちょっとぽっちゃりの演技派
貫地谷しほりかなぁ…(^_^;)-
アンちゃんのいちご大福のような可愛らしさがいいですよね~♪
売り場からバックヤードに入ったとたんにオッサン化する椿店長と
イケメンなのに超乙...アンちゃんのいちご大福のような可愛らしさがいいですよね~♪
売り場からバックヤードに入ったとたんにオッサン化する椿店長と
イケメンなのに超乙女男子の立花さんのギャップも楽しくて、大好きな作品です(*'-')フフ♪
最近、光文社から、坂木さんのリクエストで
『和菓子のアンソロジー』っていう本が出ましたよね!
坂木さんはもちろん、北村薫さんとか近藤史恵さんとか日明恩さんとか
今をときめく作家さんが10人も、新作を書き下ろしているので
読みたくてたまりません♪2013/02/06 -
まろんさん、
いつもコメントありがとうございます!
おお〜っ
さすが言葉の魔術師っスね〜(笑)
確かにアンちゃんは...
まろんさん、
いつもコメントありがとうございます!
おお〜っ
さすが言葉の魔術師っスね〜(笑)
確かにアンちゃんは
苺大福的キャラでしたよね♪
坂木さんはまだ二作目なので
あまり詳しくないんやけど、
アンちゃんの話は
シリーズ化はされてないんかな?
スゴい映像が浮かんでくる話やし
キャラがみんな立ちまくってるし(笑)
ドラマ化にピッタリですよね。
あと嬉しい情報感謝感激っス!!(*^o^*)
和菓子には目がない
食いしん坊体質なんで(笑)
是非とも読んでみたいと思います!
てか、和菓子にまつわる話を
一冊に集めるなんて
なんとも粋な企画ですよね〜(笑)♪
2013/02/09
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誰も死なない優しいミステリー小説。
ついつい続きが気になり夢中で読んでました
和菓子屋のお客さんは何故か変な方ばかり。10個中1つだけ違う生菓子を注文するお客さん、チンピラの格好で「半殺しになってるといいな」「こんなの和菓子が泣いちまうぜ」と言い捨てるお客さん。
和菓子屋「みつ屋」で働くアンちゃんは、そんな少し変わった謎を次々と解決していきます。そのカギになるのが和菓子。和菓子の由来だったり歴史が謎を解くヒントになってるんです。知らないお話がたくさん聞けて大変勉強にもなりました。
読了後、気づけばデパートで和菓子コーナーばかり見てました。アンちゃんの力恐るべし。
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