世界でいちばん長い写真 (光文社文庫)

著者 :
  • 光文社
3.50
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本棚登録 : 1323
レビュー : 146
  • Amazon.co.jp ・本 (297ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334764852

作品紹介・あらすじ

人気者だった親友の洋輔が転校してから、宏伸の毎日は冴えない感じだ。特にやりたいこともなく、クラブ活動の写真部でも、部長からしかられてばかり。そんなある日、祖父の古道具屋で、大砲みたいにごつい不思議なカメラに出合う。世界一長い写真が撮れるカメラって!?その日から、宏伸の日常がきらめき始める。ワクワクして胸にジンとくる、青春小説の新たな傑作。

感想・レビュー・書評

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  • あー青春だなぁ!
    青春小説って陰を作りたがる作家さんが多いけれどそんなものなくて最初から最後まで軽い気持ちで読める。最後に撮った写真がみたいな。徐々に迫ってくるガンダム、素敵でした。付録でイラスト付けてくれたら嬉しかったなぁ。

    • koshoujiさん
      この作品、私も好きです。
      誉田哲也氏を読んだのはこれが初めてだったので、
      当初こういう作品がメインだと思っていたのですが、
      彼の得意分...
      この作品、私も好きです。
      誉田哲也氏を読んだのはこれが初めてだったので、
      当初こういう作品がメインだと思っていたのですが、
      彼の得意分野は警察小説だったのですね。
      ストロベリーナイトを読んで、後から知りました。

      平田オリザ氏の「幕が上がる」は、なかなかいい小説でした。
      この作品に近いような、ストレートな青春小説です。
      主人公が徐々に成長していく姿が心地よく、けっこう感動モノで。
      是非、ご一読を。
      2013/03/26
  • さわかな気持ちになれる。
    いろんなキャラクターのいろんな気持ちがリアルで良かった。何かに本気で打ち込めるって素敵!

  • 懐かしい感覚

    自分だけがなにもできなくて取り残されているような…でも、何をしたらよいかわからない…いままで意識していなかったものが眩しく見えたり…そういう思春期ならではの世界観


    そのなかで、かっこいいんだけど、きっと本人的には自分はどうしていけばよいのか、何をしたらよいのかを、考え続けているあっちゃんの存在


    あっちゃんに導かれるように自分のなかの可能性をみいだしていく主人公


    自分のことが見えてきたとき、まわりにいる人達のこともみえてくる


    アオハルだな

  • 【読間】全体の4/9時点。
    “グレート・マミヤ”の登場あたりから、ようやく物語が加速してきた感じ。
    爽やかでいて透明感も疾走感もある 白い誉田 が大好物なもんで、「よし、きた、ここからどんどん面白くなりそうだ」と、期待値も急上昇。

    はやく、続きも読まねば。


    【読了】
    特上の青春小説。
    キラキラと輝く日常が、青春時代を通過して久しい自分には、なんだか眩しくて、でも、嬉しくて。
    自分もあの、“セカチョー実行委員会”の輪に入ってみたかったな、と。

    かなり素敵な卒業記念イベントだな、と。

    これ面白いよ。絶対読んで損はしないよ。
    ぜひ読んでみて!

    ………と、久しぶりに、誰かに薦めたくなる1冊に出会えた。白い誉田、最高!


    ★5つ、10ポイント。
    2018.01.22.新。

    ※“あっちゃん”のキャラ、好きだなぁ。
    宮本さんと、どうぞお幸せに♪

    ※ひまわり畑での写真が出来上がった時の描写に、目頭が熱く…。以前、ダイヤモンド富士を見に行って、「感動した」とか「綺麗だな」、とかの感想も沸いてこないうちから、何故だか自然と涙が頬を伝っていて「あれ?なんだコレ?」
    と戸惑った時のことを思い出した。

    ※世界一長い写真、見てみたいな。
    これ…実写で映画とか作ったら、わりと素敵な作品になりそう。
    文庫巻末解説文の執筆者、映画「武士道シックスティーン」の監督なのだとか……、古厩さん、いかがでしょうか?


    ※好きな作家は何人もいるが、誉田哲也の白系作品は、裏表紙のあらすじを読まないでも、安心して純粋な「作者買い」ができる。
    (あ…“黒い誉田”の方は、まあ、姫川シリーズ以外はちょっと身構えてしまうけど)

  • 親友が転校して元気なくしている中学三年生男子が
    卒業に向けての企画を頑張る!お話。

    終始、中三男子目線でかわいい~。

    長ーい写真って、楽しいね、いい企画だ。

    焼くまでどんな出来上がりが分からないってところがまたいい。

    誉田さんの青春小説はいいなぁ。

  • 『何かをやろうと迷ったら、考えてみりゃいいんだよ。誰を喜ばしたいのか。その、喜ばしたい人の顔が浮かべば、それが正解だよ。』のセリフにしびれた☺

  • 宏伸はいい友達がいてよかった。洋輔、三好奈々恵、安藤エリカ。そして、従姉のあっちゃん。自分から動き出すことができない宏伸をみんながそれぞれやり方で後押しする。宏伸は世界一長い写真実行委員会を通じて少しだけポジティブになっていく、誰かの笑顔のため。最後の最後にあっちゃんの言葉がうまくまとめてくれている。いまはすっかり聴かなくなったけど時々、尾崎豊の「心をいつでも輝かせてなくちゃならないってことを」って歌詞はふとした時に浮かんでくる。たぶん自分がネガティブな時だ。年齢に関係なくそうあるべきだと思っている。オイラの好きな人たちは年齢に関係なくいつも明るくて元気だ。あっちゃんが言う「ほんとはみんな、何でもできるのに、やらないだけなんだよ。やろうとしてないだけなんだよ」って言葉のとおり。自分が行動することで誰かが笑顔になってくれたらいいな、って思う。ホント何でもいいんだよね。子どもが毎日遊ぶことに夢中でいるように、オイラも毎日やりたいことをたくさん持ち続けたい。朝が待ち遠しい日々は楽しいから。

  • ジウや姫川玲子シリーズを書いた作家と同じ人の作品とは思えないホンワカとした青春小説。武士道シリーズも同じ青春の純な思いや悩みをベースにしているが、こちらの方がそれらをもっと柔らかく包み込んで描いている感じ。

  • 長~い写真が撮れるというちょっと一風変わったカメラを手にした中学3年生が学校生活の思い出にと全校生徒を巻き込んで、素敵な思い出を残そうと挑む青春小説です。
    最終的にはカメラの製作者と一緒に「世界一の長い写真」というギネス記録にも挑みます。

    360度(つまり自分の周りを1周)撮影できるカメラが登場し、さらには製作者の松本さんはこのカメラをさらに改造して何十メートル・何百メートルの写真を撮影できるカメラまでを作ってしまいます。
    ただ、そこでふと気づく。「そんなカメラを作ったものの、果たして何を撮ればいいのか?」と。
    松本さんが初期に製作した「360度カメラ」で撮影を重ね、満足のいく1枚を撮ってしまった主人公も同じ悩みを抱えていました。
    「このカメラで何を撮ればいいのか?」

    その悩みから出てきたのが「世界一長い写真」と「集合写真」というキーワードでした(続きは本の中で)

    本作の中で個人的に一番胸が熱かったのは、「世界一長い写真」を撮るための準備と撮影風景の描写です。
    自分もカメラマンをしていますが、「写真を撮る」というのは写真という形を残すだけでなく、実際に撮影準備や撮影現場をお客様と一緒に楽しむ(思い出に残る撮影体験を提供する)ということでもあると思います。
    写真を撮るということは撮った写真を楽しむということだけでなく、撮る瞬間や撮る前を誰かと共有し楽しむこと何だなと改めて思い出させてくれました。

    ぜひ写真をやっている人、これから始めようと思う人、そして写真で悩んでいる人に読んでもらいたい1冊です。

  • 後半からはどんどん引き込まれた。登場人物の中だとあっちゃん(温子)が一番好き。自分に自信のない主人公が徐々に前向きになっていく過程が嬉しかった。

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著者プロフィール

1969年、東京生まれ。学習院大学卒業。2002年、『妖の華』でムー伝奇ノベル大賞優秀賞を獲得しデビュー。2003年『アクセス』でホラーサスペンス大賞特別賞を受賞。2019年『背中の蜘蛛』で第162回直木賞候補。映画化された『武士道シックスティーン』などの青春小説から、斬新な女性刑事像を打ち出した“姫川玲子シリーズ”の『ストロベリーナイト』、『ジウ』シリーズといった警察小説まで、ジャンルを超えて高い人気を集めている。他に“魚住久江シリーズ”や、『ケモノの城』『妖の掟』『もう、聞こえない』等著書多数。

「2021年 『あの夏、二人のルカ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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