鳥取雛送り殺人事件 (光文社文庫)

著者 :
  • 光文社
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本棚登録 : 39
レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (345ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334764999

感想・レビュー・書評

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  • 浅見光彦の正体がばれない珍しいパターンでありながら、
    犯人を追跡する刑事さんが殺されてしまう、ままあるパターンの浅見光彦シリーズ。
    気が付かなかったが、プロローグとエピローグがないのも珍しいらしい。

    話がドロドロしないのがこのシリーズの良いところだではあるものの、
    結婚式直前に殺された刑事の残された婚約者の気持ちとか、
    その刑事とともに浅見光彦の意見を取り入れたもう一人の刑事の入院後の詳細とか、
    動機となる被害者と加害者の出会いの場面とかが描かれてなくて、
    省略しすぎ。
    人形に殺されるとか、怖い夢を見たとかおどろおどろしいことを言っていたわりには、
    呪いでも凶悪犯罪でもなく、人形の顔の盗作だけだったのにもがっかり。
    淡島神社の儀式や信仰にも掘り下げが足りないし。

    新宿の花園神社を死体発見の舞台にしたところとか、不気味な老女たちのうたう唄とか秀逸なところもあるがゆえにちと歯がゆいので、
    是非もう一度、書き直してほしい。

  • 久しぶりに浅見光彦
    面白いです・・・でも、まだ作品は
    大事にとっておこうっと!

  • 【鳥取雛送り殺人事件】 内田康夫さん

    新宿花園神社の境内で他殺死体を発見した浅見光彦。
    死体は桟俵を枕にして横たわっていた。
    調査の結果死体は人形メーカー「秀丸」の専務・芦野鷹次郎と判明。彫刻家であった芦野は秀丸に入社し、蠱惑的な表情を持つ雛人形を制作し一躍人形会の寵児となる。さらに彼はその人形の表情を商標化することで人形メーカー「秀丸」の名前を全国に知らしめた。。彼はその功績をもって一気に「秀丸」の専務へと登りつめた。しかし、その頃から彼は「人形が自分を殺しに来る」という強迫観念に囚われ始めていた。
    光彦同様、死体が枕にしていた桟俵に着目した部長刑事の松山は単身鳥取へ向かうがその後行方不明となる。松山の身を案じた光彦も芦野の娘で人形師でもある多伎恵とともに鳥取へと向かう。
    芦野が制作した雛人形にはどのような秘密があるのか?
    何故芦野は自らが制作した雛人形を恐れたのか??



    この本もサクサクと読める本でした。特に感想は無いけれども読みやすく面白かった。
    光彦が鳥取へ向かう際、飛行機を使うクダリがありました。
    当初のシリーズではいくら遠くても愛車のソアラで行ってましたから、当事から比べて光彦も随分と変わったと思ったのが一番の印象でしたね。。

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著者プロフィール

内田 康夫(うちだ やすお、1934年11月15日 – 2018年3月13日)
東京府東京市滝野川区(現・東京都北区)に生まれる。長野市出身の父の実家が戦災で被害を受けたため、長野市から戸隠山麓の村、秋田県羽後町、雄勝町、埼玉県、静岡県沼津市、秋田県秋の宮などに移り住む。
埼玉県立川越高等学校、東洋大学文学部国文学科中退。コピーライターや広告製作会社の社長を経て、小説を書く。1980年『死者の木霊』、1981年『本因坊殺人事件』を栄光出版社(当時。現在は別の出版社から刊行)から自費出版。3000部刊行の前者『死者の木霊』が朝日新聞書評で紹介されたことを機に、作家デビュー。1982年刊行された『後鳥羽伝説殺人事件』が商業デビュー作となり、ここで名探偵浅見光彦が誕生。浅見光彦が登場する作品は116事件。累計で約9700万部を発行、映画やドラマ化もされて人気を博した。推理・ミステリー小説だけでなく、随筆やファンタジーなども手がけた。2008年、日本ミステリー大賞を受賞。
2015年7月26日脳梗塞が見つかったために入院し、毎日新聞で連載していた浅見光彦シリーズ「孤道」は2015年8月12日で終了。後遺症の左半身麻痺のため2017年3月に作家活動を休止、『孤道』執筆分がまとめて刊行された。加えて中断された物語の結末を一般公募し、最優秀作を「完結編」として刊行するという、毎日新聞出版、毎日新聞社、講談社、内田康夫財団連名による「内田康夫『孤道』完結プロジェクト」が広く話題となった。募集は2018年4月まで行われた。募集期間中の3月13日、敗血症のため83歳で逝去。
完結プロジェクト最優秀賞は和久井清水さん「孤道 我れ言挙げす」に決定。2019年春に講談社から刊行予定。

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