落日悲歌―アルスラーン戦記〈3〉 (光文社文庫)

著者 :
制作 : 山田 章博 
  • 光文社
4.03
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本棚登録 : 349
レビュー : 32
  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334765095

作品紹介・あらすじ

ペシャワール城塞に入城したパルス王太子アルスラーンの元に、シンドゥラ軍襲来の報が届く。王子ラジェンドラ率いる大軍は五万。対する軍師ナルサスは、巧みな計略を用い、たった五百の騎兵で王子を捕虜にしてしまう。王子と同盟を結んだアルスラーンは、シンドゥラのもう一人の王子ガーデーヴィとの対決へと向かうが…。

感想・レビュー・書評

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  • 主人公の出生の謎に王朝の腐敗と、ファンタジーならではの王道展開で、
    20年過ぎても古さを感じさせない、安定の第3巻。

    ただ、主人公の内から湧き出る想いの強さってのが、未だに感じられず。

    ここに来て今更ながらに、軍師の個人的な「思い」に、
    引きずられている感が鼻にかかるのは、年をとったからでしょうか、なんて。

    ん、巻を経るに従って、徐々にその主人公の思いが昇華されていった、、
    はずですが、さて、、もうちょっと多様性も感じたいところです、さて。

  • 待ちに待ったアルスラーン戦記の3巻!
    読了して直ぐに再読し始めちゃうほど、待ち遠しかったのだ。けれど、もう4巻が待ち遠しい……。カッパノベルズ版の誘惑に囚われてしまいそう。
    山田章博さんファンとしても、ここはガマンのしどころ!(`・ω・´)
    ちなみに、カバーイラストは、アルスラーン、ダリューンときて、今回のナルサス。次巻はファランギースかなぁ…という別の楽しみもあったりする(笑)

    王都奪還を磐石にするため、シンドゥラ王国の王位争いに加担するアルスラーンら。
    ここで登場するラジェンドラ王子は軽率で、信用のおけない男だけれど妙にポジティブシンキング、なぜだか憎めない。負け惜しみを言いながら逃げたりとか、どこかしらカーラーンの不肖息子ザンデに似ているかも。

    ダリューンの強さを信じているものの、彼を失うかもしれないという恐怖に、生まれてはじめて人を脅迫したアルスラーンの姿に、思わず涙腺が緩んでしまった。
    部下の身を案じ心砕くアルスラーンだからこそ、私は彼に血筋とは関係無く国王になってほしくて、この物語の先行きを知りたいと渇望しているんだと気づく。

    中世ペルシアあたりを下敷きにした異世界ファンタジーなのに、なぜだか重厚な歴史小説を読んでいるような錯覚を起こしてしまう。
    きっとアルスラーンの手による王都奪還、そして新パルス王国は成るだろう。まだ見ぬ未来だけど、私はそんな希望をこの物語に終始抱いている。

    だから、早く続刊の発行を〜!

  • 今回は3組の兄弟の話なのかもしれない。
    ヒルメスさんとアルスラーンさんは兄弟なのかまだわかんないけど、シンドゥラのラジェンドラとガーデーヴィ、ルシタニアのイノケンティスとギスカール。
    それぞれ一筋縄ではいかない関係。
    でもなんだかどうしても、二人は争う方向に行ってしまうみたいね。
    彼らの問題は、その争いが、そのまま周りの人たちの生死に関わってしまうこと。
    迷惑な兄弟げんかなのだろうな…。

  • 面白い

  • 再読読了。首都エクバターナ奪還のための後顧の憂い、隣国シンドゥラをどのように処するかでアルスラーン一行が奔走する巻。平地戦に攻城戦と、大規模な合戦が何度か交わされその辺が好きな人には堪らない展開。

    ちょっと気になるのは、有為の人材であることの強調でもあるのだろうが、アルスラーン一行、特にダリューンとナルサスの勇敢さ、有能さが人間離れし始めていて、ややインフレ気味なこと。物語としては面白いのだが、微かな棘のような違和感があり、やや興を削がれる。

  • アルスラーンの人たらしぶりよ。単なる甘ちゃんかと思えば、やたら従者が増えていく。
    そしてダリューンやナルサスの格好よさ!
    謎は増えていくけれど、この先の戦いぶりが見ものです。

  • シンドゥラが安定してクバードが登場するまで。

  • シンドゥラ内乱終幕。内乱に決着をつけるための神前決闘が秀逸。というより、これが「アルスラーン戦記」の物語の核、つまりアクション活劇を雄弁に語るシーンなのだろう。短い構成でドンドン展開が進んでいく中、クバードの如き魅力的なキャラクターが続々に出てくるのは、流石というべきなのだろうか…。◇ラストの〆はザ・田中節であり、ああいいなあと。

  • やっぱり文庫も良いなぁ。
    そしてまた解説が、好きが伝わってくるよい解説。私もギスカール好きです。
    是非ともっ、是非に宝塚で!剣心みたいな感じでやればいいじゃん!となるとファランギースは大湖せしるがよかったよなぁ、トップでないし、退団されたので、仕方のない想像なのですが…。

  • 「とうとう出てきたラジェンドラ,アニメでは割と嫌な奴だったけど,どうなだろう?」と思いながら読んでいましたが,小説での扱われ方のほうが面白いです.小説ではアルスラーン一行の心情がより分かるため,この人間関係は面白いと思わされました.また,結構アニメと違う部分があって,同じアルスラーン戦記でも分岐が違うように思いました.

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プロフィール

田中 芳樹(たなか よしき)
1952年、熊本県本渡市(現・天草市)生まれ。学習院大学文学部・国文学科卒業、同大学大学院博士課程(国文学)修了。1978年に李家豊(りのいえ ゆたか)名義で雑誌『幻影城』に応募し、『緑の草原に…』で第三回幻影城新人賞(小説部門)を受賞、作家デビュー。
1982年、田中芳樹名義で、『銀河英雄伝説』シリーズを発表。アニメ化、コミック化、ゲーム化された大人気作品となる。ほか、2017年に完結した『アルスラーン戦記』もアニメ・ゲーム・コミックなど様々なジャンルミックスがなされており、非常に人気が高い。ほか、『創竜伝』などの人気シリーズがある。

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