カッコウの卵は誰のもの (光文社文庫 ひ 6-13)

著者 :
  • 光文社
3.31
  • (148)
  • (640)
  • (1023)
  • (225)
  • (34)
本棚登録 : 8943
感想 : 552
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (392ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334765293

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 生みの親と育ての親、どちらが重要か。
    最近子どもが出来た僕としては考えさせられます。

    全て遺伝子で決まるとは思いたくないですよね。
    先天的な物と後天的な物。
    出来れば後天的な物で決まる、人生であって欲しいものです。

  • リアルであるか、辻褄が合わないなどの意見もあり、確かに分かる。

    ただカッコウの卵というタイトルに合わせながら、親子の関係を見つめなおす機会を与えられた。

    柚木がラストで言った
    僕は、各自が持っている才能を生かすことが幸せにつながると信じていました。
    でもそうではない人間もいるんです。
    鳥越伸吾には夢がある。その邪魔をする権利は誰にもありません。

    筆者のタイトルへの解答が表れたこの場面はとても印象に残っている。

  • 物語は面白かったけど、結末がもう少し。これで東野圭吾は少しお休み。

  • テーマはとても面白くストーリーもちょっとした謎に包まれていて
    推理しながら読み進めるのはいつものことで楽しいのですが。
    最後に出てくる答えはいかがなものかと思います。
    ちょっとこじつけ過ぎていて納得感がありません。

    上条夫人の産んだ新生児が行方不明になったのは確かなことなのに
    上条氏が異常な関心を示していた娘くらいの年頃の女子スキー選手に対して
    夫人が全く関心を示さないのは(ちょっとでも自分の子かと疑わないのは)
    やっぱりおかしいと思います。
    そして緋田氏の奥さんの自殺。
    最終的な事実では緋田氏の奥さんは法に触れることはしていないのだから
    自殺するほど思い詰めることはなかったのでは?というところも違和感があります。

    あまり細かい辻褄合わせをミステリーに望むものではありませんが
    ちょっと気になるレベルでした。

  • なんで奥さん自殺したの?腑に落ちない~。

  • スキー選手のDNAを巡るミステリー。後半が駆け足で描き方が薄いのが少し物足りない。実行犯の動機もちょっとなあ。とは言え、過去の出来事=風美の本当の両親を解明していくくだりには引き込まれた。
    「カッコウ」はスキーの滑降とひっかけてるのかな?

  • 才能を開花させることは幸せなことが多いだろうけど、違うこともある。
    「カッコウの卵」はダブルミーニングだったのか。

    途中から何が真実かわからなくて、ちらっと出てくる人たちを疑いながら読んだけど、ぜんぜん真相には近づけなかった。

    おもしろかったし、主人公の娘への愛も素敵だったけど、
    終盤でばたばたと話が展開して、置いてかれた感じがしたなー。

  • 往年のトップスキーヤー緋田宏昌は、妻の死を機に驚くべきことを知る。一人娘の風美は彼の実の娘ではなかったのだ。苦悩しつつも愛情を注いだ娘は、彼をも凌ぐスキーヤーに成長した。そんな二人の前に才能と遺伝子の関係を研究する科学者が現れる。彼への協力を拒みつつ、娘の出生の秘密を探ろうとする緋田。そんな中、風美の大会出場を妨害する脅迫者が現れる。

    親子の愛情に、揺さぶりがかけられる。
    覚悟を決めた父親は、試練にどう立ち向かうのか。

    う~ん・・・風美の母である智代が自殺した動機が少し弱いとう部分が引っかかってしまった。赤ん坊を盗んだ智代の友達の子供を預かって育てることになったのであれば、それを伝えれば良かったのかと。
    それとも、自分の子供では無い事を夫に伝えられない困惑乃至は見抜かれてしまったときの恐怖から自殺してしまったのか。

    全体として、複雑な紐が解かれていくような流れは面白いが、最終的に心に感じる部分が少なかったという印象が否めない。風美にいつまでも自分が産みの親で無いことを隠し続ける宏昌も辛い選択をしたと思う。隠し事をし続けるという事は、困難であると同時に二人の関係性も余所余所しくなってしまう。
    何とも救いがあるようで無い小説だと感じてしまった。

  • まぁ普通。
    定型文で書いたような普通さ。
    スキーの話だから面白かったけど。

    ストーリー
    スキーの元日本代表・緋田には、同じくスキーヤーの娘・風美がいる。母親の智代は、風美が2歳になる前に自殺していた。緋田は、智代の遺品から流産の事実を知る。では、風美の出生は? そんななか、緋田父子の遺伝子についてスポーツ医学的研究の要請が……。さらに、風美の競技出場を妨害する脅迫状が届く。複雑にもつれた殺意……。超人気作家の意欲作!

  • 後半は一気に読んだ。

全552件中 31 - 40件を表示

著者プロフィール

1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業後、生産技術エンジニアとして会社勤めの傍ら、ミステリーを執筆。1985年『放課後』(講談社文庫)で第31回江戸川乱歩賞を受賞、専業作家に。1999年『秘密』(文春文庫)で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者χの献身』(文春文庫)で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、2012年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(角川書店)で第7回中央公論文芸賞、2013年『夢幻花』(PHP研究所)で第26回柴田錬三郎賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞を受賞。

東野圭吾の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×