- Amazon.co.jp ・本 (392ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334765293
感想・レビュー・書評
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「カッコウの卵は誰のもの」東野圭吾さん
1.購読動機
まとまった休み。ビジネス書以外の読み物がほしくなりました。
そんなときは、やはり馴染みのある作家さんを手に取ります。
東野圭吾さんもそのお一人です。
2.本書のテーマ
①生みの親と育ての親。
②才能と努力のバランス。
③親が子に願う幸せ、進路と、子供自身のやりたい方向性。
主人公の元オリンピックスキー選手、そして高校三連覇のスキー選手の娘。
この2人を軸に物語が展開します。
そして、その展開を通じて①②③をテーマとして、読者の我々に示唆を与えてくれます。
3.私が東野圭吾さんを読みつづける理由
ミステリーのどろどろ感、怖さといった描写が少ないところです。
そして、事件の裏にある動機の描写に共感を覚えるからです。
罪としては許されない、しかし動機としては人間として考慮したくなる背景が見えてくるからです。
カッコウの卵は誰のもの。
こちらも、ひとり1人の人物から、人間とは?生きるとは?を考える小説となりました。
東野圭吾さん、ありがとうございました。
#東野圭吾 さん
#読書好きな人と繋がりたい
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主人公の娘の出生の秘密に関して話が展開していく!それで意外な事実が次々と明らかになったりいろいろな出来事が起こったりする!最後の最後まで意外な展開が続いて、面白くて読むのを止められなくなるほどだった!
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往年のトップスキーヤー緋田宏昌は、妻の死を機に驚くべきことを知る。
一人娘の風美は彼の実の娘ではなかったのだ。
苦悩しつつも愛情を注いだ娘は、彼をも凌ぐスキーヤーに成長した。
そんな二人の前に才能と遺伝子の関係を研究する科学者が現れる。
彼への協力を拒みつつ、娘の出生の秘密を探ろうとする緋田。
そんな中、風美の大会出場を妨害する脅迫者が現れる。
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スポーツ・遺伝子・犯罪・葛藤、いろんな内容が組み込まれてたけど、
その中でも、親子関係がポイントのように思えた。
この小説には、3組の親子が登場してくるねんけど、
子供がしっかりしてるなと思った。
最後は、これが一番よかったんかな!?と思える展開で終わったけど、
読む人によっては、よく出来すぎてると思う人もおるかも。
でも、イメージしながらスラスラ読むことができて、面白かった。
終盤には涙してたけど、お父さんが一番に子供を想う気持ちがよかった。 -
読み始めたらどうなるのか気になって、少しの合間も惜しんでいっきに読みました。
人々が複雑に絡み合い小説の世界だな~と感じましたがよかったです。 -
面白かった。展開が読めなかった。さすが、と思った。
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面白い。誰が殺ったのと思いながらあっという間に
読んだ。
将来性のある若いスキーヤーとその父親に関連した事件。DNAと運動能力を研究している研究者が絡んで、謎解きしていく。
人間はいかに遺伝子が揃っていても、自分の興味
関心がないと、気が乗らないものには夢中になれない。それにしても、タイトルうまいなー。 -
東野圭吾さんの小説はいつも深いなぁと感じました。登場人物、特に主人公と犯人の心情が時間を追って響いてきます。最後まで犯人はわからないところも流石だと思います。
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やっぱり東野圭吾作品は面白い。
家族愛があって感動するだけではなく、伏線回収やちゃんとした結末があるところなど、しっかり輪郭のある作品。
登場人物がみんないい人ばかりで読んでて気持ちがいい。