路地裏の金魚 (光文社文庫 な 22-15)

著者 :
  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (378ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334765460

作品紹介・あらすじ

四十二歳の有馬仙太郎は、製薬会社の営業マン。別れた妻に払う養育費の捻出に四苦八苦していた。ある晩、浅草での接待の後、観音裏の一杯呑み屋・金魚に立ち寄った。その店で、仙太郎は不思議な体験をする。便所を出ると、カウンターには若かりし日の父親が-。過去と現在を行き来し、仙太郎は競馬で一攫千金を狙う!疲弊したサラリーマンの鬱憤を晴らす爽快作。文庫書下ろし。

感想・レビュー・書評

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  • あまり好きでないです。
    製薬会社とお医者さんの間の仕事をしていましたが、こんなにえぐいとは、、、フィクションですが。
    男性向けと思いました。

  • 製薬会社の営業マンの懐古譚かと思えば痛快SFなのか?
    医学部のセンセに対する営業話がキモイよ…(/_;)

  • 製薬会社の裏話かと思ったらタイムとラベルの話だった。ちょっとしたことで人生は変わっていくともいえるし運命には逆らえないともいえる。世の中全て必然か偶然か?

  • 人生上手くいっていない男が子供の養育費やローンなどで四苦八苦し、どんどん状況が悪化する中で、接待後に立ち寄った飲み屋の便所で過去へのタイムスリップを体験する。何度かタイムスリップを体験する中で、過去で一発逆転すべく競馬での一攫千金に挑む。

    上手く行かなさっぷりが中年男ならありえる内容でなかなか辛い。そして後半からの逆転劇でスカッとさわやかに終わる。
    SF的な部分の説明が面倒だっとり、タイムパラドックスに気付いた時に主人公にあまり驚きが無かったりと諸々しっくり来ないけれど、エンターテイメント的には楽しめる作品だと思う。

  • 悲哀を漂わせる中年男を下町を舞台に描く導入から、男の状況は読み進むごとに重苦しくなるもSF的展開に光明が差す。終盤からの怒涛のカタルシスは痛快、うーん、浅草に呑みに行きたい。

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著者プロフィール

1958年北海道生まれ。’91年『ナイト・ダンサー』にて江戸川乱歩賞受賞。以後、航空小説の分野で独自の世界を描き続けつつ、警察小説、時代小説でも活躍。’18年からは池寒魚名義で時代小説を発表。作家デビュー30年、100タイトル目の新作『レジェンド・ゼロ1985』(集英社文庫)が最新刊。

「2021年 『14歳、夏。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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