覚悟: 鬼役8 (光文社文庫 さ 26-12 光文社時代小説文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (335ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334765620

感想・レビュー・書評

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  • 最後の最後に志乃の活躍にワクワクしていたら、まさかの危機到来。 どうなることかと志乃ファンとしてはハラハラ。

    女好き将軍から大酒飲み将軍へと時代がかわり、今後鬼役の裏表役目にどんな変化がもたらせるのか注目。

  • 今回は大塩平八郎の乱
    将軍も11代家斉から12代家慶に変わり、御前奉行の役割はどうなるのであろうか。
    九作目も楽しみだ。

  • 大火で、焼失して以来189年も再建していない天守の再建の話、国中が飢饉で疲弊しているというのに、狂気の沙汰である。
    作事奉行の浅水飛騨守は、天守の再建は、幕府の威光を保つことが出来、普請の対価により市中にお金が回り、庶民の空腹が満たされ、夜盗や辻斬りが減少することになり、一石三鳥と宣う。

    とてつもない賄賂が、飛び交って、この奇策は、仕組まれたものであると。

    飢えに苦しむ者たちの代表となり、直訴するのも、命がけで、この時代の者たちは、生き抜いてきたのだと、、、
    明神小五郎も然り、大塩平八郎も、財産を投げ売って、国民の為に、旗を挙げたのだと、、、、
    善と悪は混じり合わず、国を憂う心情は、我欲と保身とも混じり合わないと。
    明神は、蔵人介に骨を拾って欲しいと、言い残したが、我思想を連ねくために自爆してしまって、バラバラに吹き飛んだ骨を拾う事は出来ないのでは、、、と、思ってしい、悲しい結末であり、それ想いが、反映すべきであると。

    亡き美晴の子を思う気持ちを知った志乃が、やはり、命を賭けて、立ち向かっていくのには、惚れ惚れとしてしまいながら、傷を負った猿彦の活躍にも、力が入ってしまった。

  • 殺しても殺しても次々と悪党は生まれるのね。

  • 鬼役8巻目。
    今回はまさかの八瀬の大男が出てきて
    志乃さんも戦うという
    まさかまさかの展開。
    「血も水と同じで、油とは混じり合わない。
    善と悪は混じり合わず、国を憂う心情は我欲や保身とも混じり合わない。」
    この文にやられた。
    あと教科書にも出てくる大塩平八郎が出てくる。
    チラホラだけど…
    この時代の民は命懸けだなって、そう思えるような。
    斬りたくない相手を斬るのもまた悲しき運命とな。

  • 強過ぎですが、許せます。

  • 第八弾
    毒見役の活躍
    印象は薄い

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著者プロフィール

坂岡真
一九六一年、新潟県生まれ。十一年の会社勤めを経て文筆の世界へ入る。江戸の情緒と人情の機微、そして花鳥風月を醸し出す筆致で、多くの読者を魅了している。主なシリーズに「鬼役」「鬼役伝」「帳尻屋始末」「帳尻屋仕置」「照れ降れ長屋風聞帖」「はぐれ又兵衛例繰控」「死ぬがよく候」「人情江戸飛脚」などがある。

「2023年 『うぽっぽ同心終活指南(一)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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