彼女のしあわせ (光文社文庫)

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レビュー : 23
  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334765668

感想・レビュー・書評

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  • 昔読んだ本で、もう一度読みたくなり文庫を購入。

    それぞれに何かしら傷を持っていて、でもそのどれもがなんとなくわかる。

    昔読んだときは月子に一番近かったけど、今は母親の佐喜子が一番「わかる」。
    姑にそんな命令されて、夫も何もしてくれないんじゃあ、そりゃ速攻家出でしょう!
    凪子の最後の手紙では、佐喜子はまだ夫とそれなりに仲良くしてるらしいけど、そんなもんかなあ。
    私は、夫にあんな暴言吐かれたら、一生もんのキズになるよ。一生許さない。
    私は、「嫁と姑に挟まれた夫は、なにがあっても嫁の味方をしなければならない」と勝手に思ってるので。

  • 以前に読んだことがあるような…多分再読。
    3姉妹と母4人の女性それぞれの立場や状況、幸せとは?誰が一番幸せ?と問いながら読んだけど、、
    姉妹や親子でもなかなか寄り添って親身にはなれないものだ。
    それでもいざという時には身内は強い味方になると思う。
    そして幸せは他人にははかれないもので、自分で感じるものだと思う。

  • 母娘の確執、女性特有のマウンティング、子育てを抱える苦しさ、理想の自分やコミュニティをネットに依存する女性の脆さ、姉妹関係の危うさなど、テーマは満載ですが、散らかることなく結論まで読み切れます。登場する女性たちは立場、職業、既婚/未婚、子どもの有無等々、異なりますが、いずれも細かい心の機微が上手に綴られています。

  • おもしろかった! 母と3姉妹のありようにそれぞれ共感できるという…タイプ違うのに。描き方がうまいのか、自分が長く生きてきたからなのか。
    先日読んだ作品もおもしろかったし、引き続きこの作家さんの本を読んでみよ。楽しみ〜♪

  • あっという間に読み終わった。母親目線で共感した。子どもは、いつまでも親として見ているから、理解してもらうのは難しいと、つくつぐ思った。

  • 3姉妹と母、女性の生き方4パターン的な。
    どの生き方も共感ポイントはあるし、それは違うかも、てな部分もある。
    結婚するかしないか、子を持つかもたないか、母であること、妻であること、女な人生いろいろ。次に生まれるときも女がいいなと思う。

  • 征子、月子、凪子の三姉妹と母、佐喜子のそれぞれの話
    月子、母 佐喜子の話に共感 夫の転勤で田舎の町に引越した月子知り合いもいない土地での子育て…ブログで理想の世界を作り現実逃避…夫ともうまくいかない…ある日娘が突然吐いた時「なぜトイレで吐いてくれないのだろうと苛立った」理想の世界作りに没頭して、「娘の心が弱っていた事に気づかなかった、娘のを声を、顔を、たくさんのサインを見なかった」心に余裕がないから、いつもピリピリしてしまう…
    辛いよね…ゆったりと子育てできればいいんだってわかってるけどね…

  • 一人で生きていくことを選択し、マンションを購入してしまった長女。
    田舎町でのひとり孤独な育児に、次第に追い詰められていく次女。
    夫とふたり仲良く暮らしながらも、姉たちにさえ言えない過去を背負っている三女。
    はたから見れば充分幸せそうなのに、どこか空虚な三姉妹の日々。

    主人公の三女は 『本当に欲しいものは手に入らない・・・』というけれど
    手に入らない物を欲しがり続けても、そこに幸せは見つからないはず。
    目の前のことから逃げずに、ひとつひとつ小さな事を積み上げていくような
    ささやかな生活の中にしか本当の幸せはないのだから。

    いくつになっても
    迷ったり、泣いたり、後悔したり女の人生は大変だけれど
    いい歳をした(失礼!)三姉妹の母親までもが
    『自分の人生これでいいのか・・・』と迷い出す場面には
    思わず笑ってしまいました。

    三姉妹+その母の最後にみせる生き方が素敵です。
    大人の女性におすすめの一冊。

  • *長女・征子は百貨店の幹部社員。独りで生きると決めてマンションを購入した。次女・月子は専業主婦。幼い娘を放り出しブログの世界に逃避している。三女・凪子は姉たちにも告げていない体の秘密を抱えたまま結婚した。母・佐喜子は夫と姑への我慢が限界に達し、ついに家出をする。それぞれの傷を抱えて生きる四人の女性の哀しみを包み込む物語*

    「本当に欲しいものは手に入らない。それが人生なんです」。女性なら誰でも一度は感じる葛藤や悩みがリアルに描かれ、とにかく巧い。これを読んだ年齢によって、共感出来る人物が変わるだろうな。

  • 「主張は『ない』のではなくて、見せてこなかったのだと今は分かる。」

    主張しないといけないとき。
    見せるべきではないとき。
    見極めて生きていくって難しい。

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著者プロフィール

1976年東京都生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。2000年、ノンフィクション『光さす故郷へ』を刊行。06年、群像新人文学賞受賞作を表題作とした『憂鬱なハスビーン』で小説家としてデビュー。その他の著書に『彼女のしあわせ』『憧れの女の子』『不自由な絆』『あの子が欲しい』『自画像』『少女は花の肌をむく』など多数。

「2019年 『君たちは今が世界』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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